赫き未来に代償を

「選び続けるかぎり、失い続ける。──それでも、お前は未来を選ぶのか？」

気がつけば、世界は“崩れかけの神話”に呑まれていた。
存在を超えた十三の災厄――“十三柱（ピラーズ）”が目覚め、世界を未来から切り離していく中、
ごく平凡な高校生・ナユタ・クロイツは、異世界で一つの“特異な力”に目覚めた。

その名は《赫光（かくこう）》。
“未来の断片”を視る力。そして、それを“選び直す”力。
だが、それは決して万能ではなかった──
未来を選び変えるたびに、“現実の記憶”が失われていくという《代償》が課せられていた。

救いたい人がいる。失いたくない時間がある。
それでも“誰かを救えば、別の誰かを見捨てる”世界で、
ナユタは幾度となく選び、悔い、赦し、そして戦っていく。

──十三柱との戦い。
──選べなかった者たちの記憶。
──赫光の進化と、未来への意志。

これは、選ぶたびに代償を支払いながらも、
それでも“赫き未来”を選び続ける少年の物語。