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第19話 あーはいはい、わたしにも現闘をせっせとみがいてた時がありましたね………あんなもん神闘からすればクソの役にもたたんですよ……

久々に投稿。


毎日2回投稿って、すごすぎぃいいいいいいい!!!





 


「それならこちらにも考えがある……!!」


『ソレーユ』が取り出したのは、ニ枚のカード。


「魔カード……?」


 エレガは、首を傾げつつ、警戒を忘れない。


 魔カードは低位のランク魔法や生活魔法を込めることができる、日本で言うプロ●球チップスのような庶民が手軽に買える価格のそれなりに普及したカード。


 だが、その中身によっては、何百万、何千万もの値段のするウルトラスーパーレアのポケ●ンカード並みに化ける可能性を秘める、厄介な代物。


 あの勇者ハルスがゴールデン系のドラゴン系の素材でレア度をランク5上げて、キラ化させて、さらに10年もの途方もない間、魔力をこめて、脅威の『自爆、ランク9』の魔カードを懐に忍ばせ、「もう一体イタノ!?しかも、まだ一体イルノ!?キイテナイヨ!?オレは使うヨ!!マジで使うヨ!!ラムドォオオオオ!!」と使う使う詐欺をしたのは、遠く懐かしき記憶だ。


 結局その魔カードは使われたのだろうか?


 パラソルモンの迷宮で、(「ランク1ぃいいいいいい! 魔カードいらぁああん!」と現在絶賛ピンチ&メンコ中の)センさんの嫌がらせの最中に使ったのだろうか?


 まだ、懐に忍ばせているのか記憶に定かではないのだが、魔カードというのは、素材、こめる魔法、使いようによっては、一発逆転もありうるのだ。


 だが、我らが『ソレーユ』さんが取り出したのはそんじょそこらの紙切れではなく……






「禁止魔カード、使用許可要請」







 かつて、あのセンさんを苦しめたチートオブチートの『禁止魔カード』である。





「きんし……魔カード……?」


 首を傾げて、なんだか可哀想な目で『ソレーユ』を見るエレガ。


 悠久の刻を過す天帝たるエレガですら、知らない『禁止魔カード』。


 錯乱したのかとエレガは哀れんだのである。


 しかし、『禁止魔カード』は、実在する。

 繰り返すようだが、かつてセンさんを理不尽に苦しめ、なんどとなく、最終回、新章、主人公交代という読者にも理不尽な展開を突きつけたのが、『禁止魔カード』である。


 とはいえ、『禁止魔カード』が戦犯扱いされたのも今となっては懐かしい記憶だ。


 もはや、『禁止魔カード』ごときで、センさんは揺るがない。

 もしも、『ナイトメアソウルゲートフリーパス権』の効果のある『禁止魔カード』であっても、センさんは喉から手が出るわけがない。


 ごくりと喉がなることはない。


 例え、これまで積み上げた、『武/戦闘力』というセンさん最大の『ド根性』の実績がなくなったとしても、センさんはみっともなく、手にしようとしない。


 もはや、『禁止魔カード』のバーゲンセールは終わり、ワゴン投げ売り状態なのだ。


【『禁止魔カード』を買う権利】があったところで、もはや、だーれも見向きもしない、『オワコン』なのである。


 舞散「……………ゴクリ」


 ソレーユ「……………ゴクリ」







 まぁ、『買う権利』、『使う権利』があったところで、『コスモゾーン』から『使用許可』を得ないといけないのが、『禁止魔カード』の面倒なところだが……


 しかも、ニ枚……









 //………………………しゃあなし。今回だけやで。まいどおおきに……………………//









 まるで、ダ●ドードリン●の自販機のような関西弁で許可が得られ、『ソレーユ』は、虚をつかれつつ、

















「――『かごめかごめ』――」



「ほよ?」



 とびっきりのデバフをエレガにかけていく。


 しかも、筋力に特化したデバフ。


『ソレーユ』が冷静に分析するところによれば、エレガは、おそらく、速度と物理攻撃力に全振りした超超超超アグレッシブアタッカー。


 故に、脚の筋力や腕、全身の筋力を極限に低下させることにしたのだ。


『脳筋エレガ』にはこれがもっとも効果的だと踏んだのだ。


 後述するがそれはある意味正しかった。


 まぁ、正しくてもそれが必ずしも状況を打開するに至るわけではないのだが……






「――『だるまさんがころんだ』――」



「ほよよ?」


 そして、とびっきりの不可視の拘束の鎖でガッチガチにエレガが身動きできないようにする。



「ククククク………これでうごけまい。さらにぃいいいいいいいいい!!!!『アーウタド・ザ・ワールド』!!」




『ソレーユ』は、疑似『アウターゾーン』を展開する。


 疑似故に『コスモゾーン』に依存する『禁止魔カード』の効力を残しつつ、それ以外の『ソレーユ』によって都合の悪い、自然法則なんかを、『ソレーユ』にとって都合のよい法則に変えていく。


『コスモゾーン』はOSようなもので、そのOSが『アウターゾーン』という別のOSに置き換わるのだ。


 正直、『禁止魔カード』なんか目じゃないほどのチートである。


 空間や時間の定義やプランク数などの各種物理定数や自然数といった世界共通の言語、論理すらも、一時的に変えることができる。


 1は1ではなく、数えることすら、無意味になる。


 そもそも分子や原子や素粒子すらも存在するできるのかも疑わしい。


 だが、所詮は疑似でしかないため、『アウターゾーン』に入った瞬間から素粒子分解し、全次元・全時間軸でその存在の痕跡すら消滅するわけではない。


 すこしビリっとする程度。


 だが、その中では身体を動かすのは、滅茶苦茶難しい。

 心臓すら鼓動を打たないだろう。


『コスモゾーン』にいたときと何もかもが異なるのだ。


 高いところから低いところへ


 熱いところから冷たいところへ


 秩序から混沌へ


 そういった普遍的なことが通用しなくなるのだ。


 聖剣●説2の四季の森の敵に混乱の魔法をかけられた時といえば、お分かりだろうか?


 動きたい方向の左右上下逆になるもどかしい感じになるのだ。



「さらにぃいいいいいいいい!!!!」


『ソレーユ』の『積み』は、終わらない。



「《永遠・力・ねんがんの 三〇〇〇〇ごーるど》死ねぇえええええええ!!!!」


【効果:相手は死ぬ】


 という、恐ろしい効力をもつ究極の概念攻撃。


『コスモゾーン』では、発動はおろか、発動させようという気概すら生じ得ない攻撃。



 このままでは、エレガさんはなくすべなくご退場だ。


 さらば、ファッキューサインの伝道師(の疑いあり)。














「ふんぬっ……」


 パリーン、と見えない鎖が壊れるエレガは、


「…………」


 ぐーぱーして、なんか確かめ、


「そいっ」


 迫りくるなんか知らんけど、ヤバそうな気配のする不可視の概念攻撃を手をくるんとまわして、虚空に消滅させる。




「オメガバスティオン……?いや、それよりも……もっと異質な……な、なんだ、なんなんだ、おまえはぁあああああああああああっ!!」


 ここにきて、ようやく『ソレーユ』は、エレガの異質さに気づいた。


 一件どこにでもいるような、楚々としたゆるふわ、天然おバカガールな、天帝。


 しかし、違う。


 なんか違うのだ。


 天帝は所詮、ソルの手足、代替のきく家畜なのに、その武は、破格も破格。


『ソレーユ』さんがもうすこし解析系に長じれば、『とある事実』に気づいたことだろう。


『ソレーユ』は、『元第四アルファ』の住人の魂がソルに転生しているが、そもそも『『ソレーユ』以前にはソルはいなかった』のである。


 この『原初の世界』には、『ソル』がいなかったのである。


 39さんあたりであれば、コスモゾーンのログ解析でその違和感に気づいただろうが……


 とはいえ、『ソレーユ』は、この世界の『他の違和感』には気づいているので、まったく解析ができないわけがない。


 銀河の中心にあるというコスモゾーン監視室局長の『椅子』(に座る権利があると思いこんでいる)家系がバチクソに異次元に異常なだけである……


 光輝く平和「ワイはそんなイカれた奴らと関係ない……」


 ソルはいねども、世界は盛衰する。


 それこもそれも、バランスブレーカーたる『フッキゴーレム』によるゴリ押しの世界終局なのであるが、エレガはそれに対抗すべく、日夜、武を磨いた結果…………『現闘を超えた現闘を超えた現闘をさらに超えた現闘をさらにさらにさらにさらにさらにさらにさらにさらにさらにさらにィィいいいいいいいい超えた現闘の極致』にたどり着いたのである。



 それは、バフも神化補正もかからない誓約にして制約。


 存在値が1000を越えるとたいがいの種は、神種を芽吹き、やがて、神に孵化し……


「あーはいはい、わたしにも現闘をせっせとみがいてた時がありましたね………あんなもん神闘からすればクソの役にもたたんですよ……」


 などとイキリ散らかしてしまうのだが……実は神闘よりも奥が深いのが現闘なのである。


 それを極めれば、例え、違う自然法則、物理定数、数理概念が支配する世界であろうと、たちまちに『体の動かし方』が分かるのだ。


 つまるところ、それは、『戦闘力』である。


 エレガの存在値はたしかにクソ雑魚ナメクジほどの弱さだ。


 だが、日夜たゆたむ努力により、そこそこけっこう強くなった。


 エレガが己に課す全メニューを披露する。


 慄くがよい。




「いち、にぃ、さん…………じゅうなな……じゅうきゅう……にじゅう……はぁはぁ……これで今日のメニューおーわり……あ ?スクワットしたっけ? まぁ、一日くらいいいよね?」



 エレガは己に、毎日、腕立て伏せ20回、腹筋20回、背筋20回、スクワット20回という途方もない特訓をストイックに貸している。


 ときどき、カウントをちょろまかしたり、やーなのをズルしてしない日もあるが、頑張って、ガオンちゃんのスイーツに舌鼓をうちつつ、五神たちの前で、ぷるぷる震える腕で腕立て伏せをして、プルプルと畏怖させるのである。



 五神「………………(か、かわええ……!!!)」



 そんなゆるふわな天国を過すエレガさんは、ついに、物理で因果律操作するまでに『武』を突き詰めたので、ヌルヌルさんやヌルヌルさんのげぼくがTSした女の子のパパさんにあっさり奪われるようなヌルい『戦闘力』ではないのでしたー。



 舞散「納得いかーん!!はいはい、わたくしにはセンスのかけらもありませーん!!あるのは、ド根性だけ!!ソウルゲート!!ソウルゲートがあればなぁあああああああああ!!!」







今回の二次創作要素(の一部)を紹介!


 ・『アーウタド・ザ・ワールド』

 なるほ●・ザ・ワールドとかけてるかも……

 『原典』には、これっぽっちも登場しませ〜ん!



 ・ファッキューサインの伝道師

 ユウちゃんは2歳でこちらにきたのでそれはないか……

 読み方は、アソビちゃん?

 『原典』には、これっぽっちも登場しませ〜ん!


 ・この『原初の世界』には、『ソル』がいなかった。

 ゴートが来たときにはソルがいたので、元々いたはずですが、勝手に二次創作!!

 『原典』には、これっぽっちも言及されてませ〜ん!


 ・銀河の中心にあるというコスモゾーン監視室局長の『椅子』(に座る権利があると思いこんでいる)家系

 『イス』のミドルネームを勝手に二次創作。

『原典』には、これっぽっちも言及されてませ〜ん!


 ・実は神闘よりも奥が深いのが現闘

 蔑ろにされがちな現闘が実は……みたいな二次創作。

 はい。現闘こそクソ雑魚ナメクジですよー。

『原典』には、これっぽっちも言及されてませ〜ん!






 舞散「ついに……!!ついに……!!」

 作者「楽しみです!!」


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