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9話 聖典教団(ゼノリカ)の一員になれればワンチャンあるかもな

 


「…………他の世界っていうと、『異世界』ってことか?」


 色々と。

 色々と、イーウの言葉にはツッコミたいところがあったが、ハルスは、まずは、それを確認することにした。


「ああ、そうだ。違う国とか、違う文化圏とか、違う大陸とか、違う惑星、違う星系、違う銀河系、違う超銀河団とかではなく、違う宇宙ユニバースという意味での異世界だ。お嬢ちゃんたちの文化レベルだと、惑星も宇宙も区別ないだろうが……」


「…………」


 フーマー精霊国の大学園を史上最短で卒業した頭脳でも科学のレベルは、中世のそれとかわりがなく、天動説を信じていた。


 とはいえ、ハルスたちの世界の『宇宙モデル』では、天動説が採用されている可能性もある。

 ただ『言及されていない』だけで……


 けれどもハルスはイーウの言う異世界の意味を理解することができた。

 世界最強の勇者は、ラムドほどではないが、召喚術も嗜み、召喚獣がどこから『こことは違うどこか』からやって来ていることは理解していた。


「召喚獣みたいに他の世界に来たと、言いたいんだな?」


「そうだ。さすがお嬢ちゃん、頭が回るねぇ」


 ピュウ、と口笛をふくイーウ。


 ここで、一つ補足。


 イーウは、『異世界』の定義を『違う宇宙ユニバース』としているが、(作者的には)『世界』は『それほどの広さはない』と考える。


星系スターシステム』単位だと思われる。


 何故なら、最も科学の進んだ世界(第2〜9アルファのどれか)ですら、恒星間はおろか星系間移動の技術は確立されておらず、例えば、『第2アルファ』と『第3アルファ』が『同じ宇宙ユニバースではない』ということは『証明されていない』。


 ゼロ使のハルケギ●アと地球のみたいな関係ではないかと(作者者)は勝手に考える。



「…………だから、俺よりも強いあんたが『この世界』では、最強ではないっていうわけか……」


 ハルスは、自分よりも強い存在値を持つ者が次々と出てきたことに得心がいく。


「そういうことだ。ちなみにここは、超最上級世界アルファの第2アルファだ。お嬢ちゃんたちの世界は、最上級世界ベータ上級世界ガンマあたりか?」


「アルファ? ベータ? ガンマ? なんだそりゃ?」


「世界はランク訳されていてな……」


 と、イーウは、世界の序列ランクについて説明する。


 この世界には、ランクがあり、上から

 超最上級世界アルファ

 最上級世界ベータ

 上級世界ガンマ

 中級世界エックス

 下級世界マイナスエックス

 最下級世界ダブルマイナスエックス

 となっている。


 上からランクが高く、基本的にそこに住む生物の存在値も高くなる。


 本来であれば、世界の枠組は、神界の領域でしか認知されない概念であるが、深層神界を統べる究極超神が異世界転移者の保護のため、アルファの住人には、初等教育で学ぶようにしていたりする。


 また、『センエース』における『世界』は、『認知の領域』、『認知の領域外』、『認知の領域外の領域外』といったように、『高次メタ世界』の存在について言及されている。


 つまり、ハルスたちのいた中級世界エックスの『原初の世界(厳密には、ユンが「ああっ、逃げて、あなたたちでは決して勝てないの……わたしのことはほっといて……|д゜)チラッ」悲劇のヒロインぶって、拘束プレイして、その周りをサイワンコが「お姉ちゃんをたぶらかす悪いやつはいねがぁ!」と徘徊パトロールしていた場所だと思うが……)』は、『認知の領域外の領域外のさらに領域外』の『どこか』にある『量子演算装置』が生み出す『1と0と重ね合わせ』でしかなく、その『最小エリア』こそが『世界』であり、『星系』単位ではないかと考えられる。


 その『星系』を存在値ごとにクラス分けしたのが、アルファ、ベータ、ガンマ……となると考える。


「なるほど……まさに俺は井の中の蛙だったわけだ……」 


 イーウの話はこれまでの世界観をひっくり返すものだったが、あまりにもナチュラルに話すので嘘ではないと直感した。


 それに……


「どぉりで、ここに来てたら、見知らぬモノばかりだったわけだ……」


 ハルスは、ここに転移してから建築物や室内のモノがことごとく見知らぬものばかりで、まだ足を踏み入れたことのないフーマー国の一部ではないかと思っていたが、そもそも世界が違っていたことに妙にすとんと納得がいく。


 どうして、召喚獣みたいに異世界に転移したのか確証は得られないが、あのジオメトリが契機となったことに間違いはあるまい。


「…………で、どうやったら元に戻れるんだ?」


 ハルスには、おとことして、やらねばならぬことがあった。

 今は5才の可愛らしい幼女だが、決然とやらねばならぬことがあるのだ。


 それが、憎きラムドの抹殺だ。

 幸い、ここにはハルスより強い者がおり、見知らぬ技術、魔法もある。

 ありとあらゆるものを使い、自身をリビルドして、リベンジマッチを迎えるのだ。


 とはいえ、元の世界に戻れればの話である。


 イーウは気まずそうに


「たまにこういうケースはあるが、すまんが元には戻れないと思ってくれ…………ないことはないが、雲を掴む話だ…………」


「その雲を掴むとやらは…………?」


聖典教団ゼノリカの一員になれればワンチャンあるかもな」


「ゼノリカ…………だと?」







ついにセイラちゃんのイラストが原作者様から公開されましたので掲載しますっ!


挿絵(By みてみん)

セイラ「ハルスちゃんはわたしが守護るっ!」


ハルス「今回一言もなかったな」


セイラ「うえーん(´;ω;`)」




キャラメーカーで作ったものですが、ハルスとセイラのイラストを公開しますっ!



挿絵(By みてみん)

『黒ギャル』と『紐』の目の前で

セイラ「愛してるって言って、頭なでなでしてっ♪」

ハルス「ブッ●すっ!!」


挿絵(By みてみん)

幼女ハルス「なんじゃこりゃああああっ!?」


挿絵(By みてみん)

セイラ「幼女ハルス可愛い/////(*´Д`)ハァハァ」

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― 新着の感想 ―
[良い点] ぅゎょぅι゛ょハルスっょぃ てかハルスとセイラの二人のやつがやばい。てえてえ。尊みが強い。 [気になる点] センエースには様々な可能性の世界線が存在するので二次創作で設定が違ったら世界線の…
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