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2話 クエスト

 俺たちは何のクエストをやるかで迷っていた。


 「これなんかどうだ!ゴブリン退治!」


 「絶対に嫌!!!」


 とガイルが提案したクエストはリーシエによって却下されてしまった。


 『この場合、王都へと手紙をを届けるクエストがよろしいかと思われます。』


 ん?これか?いやでもこんな簡単なの流石に……

 

 『いいえ、私の未来予知ではこれが的確だと思われます。』


 そうか?じゃあ皆に提案してみるよ。


 「皆、これなんかどうかな?王都へ手紙届け。」


 「いいじゃない!ねえガイルこれにしましょう!」


 「そうだな、今の俺たちにはこれが適切かもな。よし!皆このクエストで良いか?」


 「「「「うん!」」」」


 そして、俺たちは今、王都へと荷馬車で向かっている。


 「王都まで後どれぐらい?」


 「あと、大体2時間程だな。」


 「え〜、2時間もかかるの〜暇だな〜」


 とリーシエがかなり暇そうにしている中、俺はこころと話していた。


 そういえば何で俺は私って話してるの?


 『それはおそらく、もともとガラードに仕込まれていたプログラムの影響でしょう。』


 ふ〜ん。……そういえば貴重なデータが取れたって言っていたけどそれってどういう事?


 『貴重なデータというのは、貴方が持つ心と言う物が貴重なデータです。本来あるはずの無いスキルがあるのも、その心の影響でしょう。』

 

 ……あのー…こころさんもう少し話を盛り上げてほしいのですが……


 『私は、貴方の問に的確に答えているのですが何か不満でもありますでしょうか。』


 いや、不満ではないけど何か、少し寂しいと言うか。


 『それよりもこの先に魔物に襲われている馬車を発見しました。』


 え、本当?!


 『はい、感覚を共有します。』


 すると目の前が青くなり、馬車が魔物に襲われているのが見えた。


 助けないと!


 「皆!この先で馬車が魔物襲われている!助けないと!」


 「本当か?!分かった!じゃあ行くぞ!」


 そしてガイルは馬を走らせた。


 「くっそ、何て強いんだ!このままじゃやられる!」


 「メガファイヤー!」


 とリーシエが叫ぶとリーシエの持つステッキから火の玉が飛び出して魔物に直撃した。


 「ぐおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」


 『魔力を確認、ガラードZ_556バトルモード『ピストル』へと変形します。』 


 え?


 すると目の前がひかり、そして俺の手はピストルになっていた。


 こころ、これなんだ?


 『バトルモード『ピストル』です。』


 「くそ!強い!」


 前を見ると皆が魔物と戦っているのが見えた。


 俺も戦わなくちゃ!


 『感覚を共有します。』


 すると今度は視界が黄色になり、サークルが現れた。


 『そのまま魔物に向って走ってください。』


 そう言われ、俺は魔物の方へと走った。


 『5連射、放ちます。』


 そしてピストルから、青い玉が放たれ、魔物に当たった。


 魔物は痺れた様でそのままガイル達に討伐された。


 「ありがとう御座います!助かりました!」


 「いえいえ、とんでもありません。それより犠牲者は?」

 

 「死者8名、怪我15名です。クソッ……俺たちがもっと強かったら。」


 「それでは怪我人は!」 


 「あ、こちらに。」


 「ヒール」


 すると、怪我人の怪我はみるみると消えていった。


 「すみません回復魔法まで。」


 すると「ガチャ」と音がして、中から金髪ロングヘアでドレスを着た小さな女の子とタキシードを着た、優しそうなおじいさんが馬車から降りてきた。


 「この度は、助けて頂き、ありがとう御座いました。私はドイスター公爵家の使用人をしています、ナタスと申します。お嬢様自己紹介を。」


 「ドイスター公爵家、長女のマーレ·ファーカス·ドイスターだ!」


 そして「ガサガサ」と音がして皆の方を向いてみると、皆頭を下げていた。


 「ティーシャ!頭を下げなさい!公爵様よ!」


 とリーシエが言ったがよく理解出来なかった。


 『公爵家は王家の血を引く物しかなれない、爵位です。』


 「え、王家の血を引く者しか与えられない爵位?」


 「いかにも、我の父上マルター·フェイス·ドイスターは国王陛下ユグノー·マイス·ドイスターの弟である!」


 「ということは、国王の姪?これって敬語の方が良いの?マーレ様と呼んだ方が…」


 「此処は公共の場でも、ないから敬語じゃなくても良いぞ、それに其方達は我だけではなく皆の恩人だから。名前もマーレで良い。」


 ととても可愛らしい笑顔で言ってきた。


 そして皆、頭を上げ、ナタスさんの話を聞いた。


 「えっと、私達が公爵様の護衛を?」


 「はい、あの戦闘でこちらもかなり戦力が衰えましたので、このままではお嬢様を守りきれないということで、お礼は王都へ戻り次第、お渡しいたしますのでどうかお願いいたします。」


 「いいんじゃないか、ガイル。」


 「そうよ、私達も王都へ行くんだから。」


 「そうですね、私達の荷馬車もあの戦闘で壊れてしまいましたし丁度いいかと。」


 「そうだな。分かりました。それでは王都へ着くまで、この馬車を護衛させて頂きます。」


 「あ!そうじゃティーシャと言ったかの其方は我達と一緒馬車の中へ入るが良い、色々と聞きたいことがあるのでな!」


 馬車の中俺はマーレにものすごく質問攻めされていた。


 「あの魔物を痺れさせたのは何じゃ!」


 「其方はガラードじゃろ。」 


 「何故普通のガラードと喋り方が違う?」


 などの質問に俺は答えて言った。


 そんなこんなで王都へ着いた。

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