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狂った世界に気付くまで  作者: flower
2/4

歪んだ女は愛がわからない

これが恋愛感情かどうかはわからない

けど、どうしても手に入れたい





私は、1年1組の時雨 みどり

クラスの中でも上位グループに所属している

周りの皆は、彼氏がいたり片想いをしていたりする

らしい。

私にも、片想いをしている相手がいる。

それは、3組の夏木あおと。

同じ部活に入ったのがきっかけだった

ただ、あおとは目を離したら何処かに消えてしまい

そうな程危うく、脆いのだ。


それを繋ぎ止めている女が春野 すみれ

マイペースでおっとりしている上に常に笑顔を

絶やさない。

ふわふわとした性格に加え、いつもニコニコして

いるのだから、勿論モテる

すみれもあおとや私と同じ部活に所属している

私は、あおとを繋ぎ止めているあの女が気に入らない

何があっても笑顔を見せて、消えてしまいそうな

あおとを優しく包み込んでいる



あおとを私だけのものにしたい




そう思い始めたのはいつだったか、もう忘れた

冒頭で片想いと言っていたがこれは片想いとも

呼べないただの執着だろう。

それでも、あの危うい男を落としたい

私だけのものにしてしまいたい

あの消えてしまいそうな男がどんな風に人を

愛するのか、それが気になった

いっそのことあの脆い男が壊れるのを見てみたい

歪んだ想いが日に日に募った。


 ×    ×    ×


私は、放送部に入っている

クラスでは、あおとに会えなくても部活に

くればあおとに会える。それを楽しみに毎日

学校に来ていた。

放課後は部室である放送室に行く

今日は2年の先輩方は修学旅行に行っているとの

ことで部活に来ないらしい

1年生は、私とすみれとあおとの3人だけ。

3年生は引退して、今は受験に向けて勉強している。

放送室に着くと、先に来ていたあおとが本を読んでいた

私に気付くと、挨拶をしてくれる

ふと、すみれが居ない事に気付く。

「あれ?すみれは?」

「あぁ、今日は日直だったから先生のお手伝い

してるよ」

「そうなんだ~大変だね~」

すみれが居ないのを良いことに、私はあおとに近づく。

「ねぇ、あおと~私、数学苦手で……お願い!

教えて!」

「良いよ、どの範囲がわからない?」

まず、距離を近づける為に勉強を教えてもらう事

にした。あおとは何を考えているかわからないから

下手な行動には出られない。

私の問いかけにすぐに許可を出したのも正直

驚きだった。顧問の先生が数学科の先生なので

その先生に聞いた方が早い、とか自分の友達に聞いた

方が良いよとか、そんな解答が返ってくるだろうと

思っていた。

ダメ元で試してみただけだったが案外上手くいくものだ

「え~っと、この範囲のこの部分がよくわからなくて」

「あぁ、ここね、意外と難しいんだけどコツがあって」

あおとは、私に分かり易く教えてくれていた

でも、私の頭の中にあるのは、恋愛感情がわからないから

好きかどうかさえわからないこの男をどう落とそうか

とゆう事だけだった。

そして、あわよくばあの気に入らない女が

自分の好きなあおとが自分の元から離れていくのを

見て、嘆く姿を見たい。

いつも、ニコニコしているあの顔が歪む姿を

拝んでやりたい






ただ、それだけだった。



読んで頂いて、ありがとうございます。

少し、短かったですかね……?

もし、少しでも面白いと思って頂いけたら

幸いです。

悪女って、どこにでも居ますよね、

何となくって理由で人の彼氏を奪う人とか…笑

みどりは、私の中では悪女って設定ですが

ちゃんと伝わっているでしょうか?笑

この物語はみどりからの

視点で話が進んでいる為、悪女のみどりに

感情移入される方が居て、みどりが可哀想

と思う方がいるのでは?と懸念

しております。笑

でも、どう捉えるかは人それぞれだと

思っておりますので、引き続き楽しんで

頂いけると嬉しいです。


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