第三章 プロローグ 世界樹へ捧ぐモノ
遅くなってすみません。
実の仕事が忙し過ぎます…
世界樹とは世界の中心。
この世界救済の象徴である。
かつて死にかけていたこの世界に、世界樹の実がどこからか飛来し、そこに根を張った。
急速に育つ世界樹。
根からは大地を潤すマナを出し、枯渇していた大地から草木が芽吹く。
世界樹の葉からは空気と水を。実からは食料となる様々なものが。
最初は小さい範囲だった世界樹の恩恵は、成長するつれて拡がり、やがて世界を包み込む。
そして世界は一命を取り留めた。
その後、世界樹を中心に世界は元の力を取り戻す。
人々も動物も、そして魔物達ですらも、その恩恵により、新たな住処を。生きる力を取り戻した。
しかし、世界樹を巡って、一度大きな戦争が起きる。
世界樹の恩恵を我が物にせんと、当時の国同士が争い始めた。
世界樹は大戦の最中、急速にその力を弱める。
世界樹が枯れていき、再び世界は滅びの時を向かえようとしていた。
そんな中、世界樹と世界を守るため、後に七人の英雄と呼ばれる者達が、各地で動き始める。
暫し後、旧国の王は全て英雄達に討たれ、大戦は終わり、英雄を中心に、それぞれ六つの新たな国を建国する。
二度と大戦を起こさぬよう。そして世界樹を守り続けるように、六国は永年和平協定を結ぶ。
これが世界樹の生誕。そして世界樹を巡る戦争の、大まかな流れである。
そして六国の建国から約2000年の歳月が流れた。
永年和平協定とは、単に国同士の約束ではない。
再び大戦が起こらぬよう、七英雄はそれぞれが自身の体に呪いをかけた。
呪いは代々子孫にも受け継がれる、魂へ刻まれたものである。
禁を破り、世界樹の独占などを行おうとした場合。またはそれを助長すると、王自身はもとより、家族。側近。民草。全て死を持って償うという呪い。
その他色んな話を、クレハはハル達に聞かせていったのである。
そして、それらを踏まえた上で、現在世界樹へ起こった異変。世界の異変。何故ハルが選ばれたのか、しっかりと聞いて欲しいと、クレハの話はまだ続くのであった。




