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第ニ章 旅は道連れ世は情け

すみません。

ちょっとゴタゴタが続き、なかなか大変やったんですが、何とか今月中にも更新できました!

読んで下さってる方、皆様ありがとうございます!

 城内へ運び込まれ、意識を取り戻したアリア。

大絶叫の後、周囲の人がその絶叫の巻き添えをくらい、ピクピクとなっている。

 周囲が復活してから、落下後のことを聞き、ここか場内であると知る。

 そして意識が戻ったと聞き、アリアの元へ集まる孤児院の面々。

 アリアに飛び込む様に集まる子供たち。みんな大泣きである。

 落ち着いた頃にロビィ兄妹からハル達のことを聞かれる。慌てて戻ったため、森で置き去りにする形で別れたことを思い出す。

 色々話しているところに近付き、軽装鎧姿の女性が声をかけてきた。

 「お話し中申し訳ありません。たしかあなたは、孤児院の方でしたよね?本日謁見予定で、たしか世界樹へ渡りたいという内容で。」

 アリアは振り向いて驚く。服装こそ戦姿であるが、この方こそこの国の女王なのである。

 ちなみに謁見の整理券をもらった後、少しでもスムーズに行うために、どのような用向きかなど、ある程度先に伝えられるように、兵士へ伝えることが義務付けられている。

 「じょ、女王陛下様!何でここへ?えっ…といや、あの、その…そうです!」

 「あなたのお連れの方々は一緒ではないのですか?確か…あの子の話では、ハルと言いましたか?」

 「?何故ハルさんの名前を?それより実は…」と、ロビィ兄妹へ伝えたことを、そのまま伝えたのである。

 「そうでしたか…困りましたね…」

 「陛下!ご報告が…」と、会話をぶった切る勢いで現れた騎士が、陛下へ何かを耳打ちしている。

 「わかりました。引き続き前線をなるべく維持しなさい。あと、万が一に備え、例の用意を急がせない。」

 「はっ!」と騎士は速やかに走り去って行った。

 「ハルはどうやら戦場で騎士達のバックアップをしているようですよ。」

 「ハル兄は無事なんですね?」とロビィ。

 「本人は至って元気な様子。何やら怪我や疲れた騎士らに食べさせていると、たった今報告を受けました。」

 一気に安堵する3人。

 「もし可能でしたら、ハルの手伝いをしてもらえませんか?」と、女王からアリアへの言葉である。

 それなら俺たちも!と、勇み出す兄妹。

 そして慌ててハルのところまで来たら、他にも駆けつけていた仲間たちと、必死で料理を作っているハル。そして物凄い列の騎士達。

 ハルへ声をかける前に、手伝わなけへば!と、慌ただしく給仕の手伝いに動く3人。そしてやっと落ち着き、こうしてみんなで話ができるようになったのであった。

 ちなみにステラは疲れ切ったのか、完全に倒れてグロッキーであった。

 そしてずっとあった疑問、何故こんなときに料理をしてたのか?と聞かれた。

 「腹が減っては戦は出来ぬ!って、昔からよく言うし」との言葉を返されたが、この世界にはそんな言葉はないので、みんな???となっていた。

 実際のところ、しっかり食べた騎士達は、かなり早く回復し、結果として早く戦場へ戻り、戦線を押し返しているらしく、深くは聞かなくとも、何となくみんな理解していた様であった。

 「そうそう!ハル兄!女王陛下様が、なるべく早く城へ来てほしいって、言付けを頼まれたんだ。」

 と、ハルは言われながら、名刺サイズの紙を渡される。

 城内の騎士へ見せると、女王陛下様を呼んでくれるとのことである。

 それを受け取ったあとすぐに、また新たな騎士達が、疲れた顔をして、休憩所へ流れ込んでくる。

 「もうちょい炊き出しやってからやな…」と、ポケットに紙を入れて、料理へ戻ったのであった。

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