プロローグ 第一章 異世界へようこそ
初めて小説を書いてみました。
駄文とは思いますが、よろしくお願いします。
「…あー…今日も忙しかったなぁ…」
時刻はもう深夜2時。
春の新歓シーズンで、夜中にお店の片付けを終えて帰宅途中。
今日は疲れてはいるが、内心自分のご褒美を手に入れたこともあり、大事そうに鞄を担ぐ少年。
「苦節3年!ようやっと自分の包丁セットが全部揃った!まだ買いたてで、刃の研ぎが自分に合ってないから、明日の休みは手入れして、早速練習するでぇ!」
一日働き詰めだが心は温かい。
帰宅の脚も軽くなるというものだ。
………あれ?
脚が軽いというか…俺…今足が地面に着いてない?
急な暗闇に飲まれ、彼の意識はそこで途絶えた…
「…き…ろ…」
「…きろ」
「おっきろーーーーーーーっ!」
「ちょって…ドわっ!」
大声に意識が覚醒する。
あれ?ここどこ?帰り道の途中で、暗闇に落ちた様な…
てか誰?このドえらい金髪美人さんは?
「やっと起きた?えらくお寝坊さんな勇者様ですね!」
勇者…?は?誰のことやねん!
「…すみませんが、人違いでは?」
つい仕事の癖で、敬語になってしまう。
「人違いなわけないわよ!貴方は富上ハルでしょ?歳は18で、彼女いない歴も18年。どうて」
「わーっ!そこまで言わんでぇぇねん!俺です!てか何で個人情報そない知っとんねん!」
「ほら、やっぱり勇者で間違いないわよ」
「と言われても、俺はただの雇われ料理人やねんけど」
「それも知ってわ。でも貴方はここを救うために私が召喚したの」
「召喚?てかそもそもここどこ?何かファンタジーゲームに出てくる、お城の一部屋っぽいけど。それにあんたはどちらさん?」
「あ、自己紹介忘れてた。私はクレア。本名は長くて嫌いだから、クレアと呼んで。」
「ここは貴方の住んでた世界ではなく別世界なの」
「ちなみにこの部屋は私が魔法で作った部屋ね」
「異世界召喚って…あんなもんは小説やゲームの話やないの?」
「いきなり言われても信じれないわよね。後で近くを案内するから、あなたの目で確かめて」
「そこに服と朝食置いてあるから、準備出来たら下へ来て」
そう声をかけると、クレアは部屋を出てしまった。
テーブルにはバゲットに何かの肉と野菜サラダ。そしてオレンジジュース?らしき物が置いてある。
ほんまに大丈夫かいな?こんな知り合いおらんし、誰かの悪戯にしてはコリ過ぎやし…
この飯はあの美人さん作かな?それならちょい嬉しいなぁ…
って、そんな呑気なこと考えてる場合か!?
いやいや、色々わけがわからなすぎる!
とりま案内言うてたし、してもうてそっから判断しよ!
夢ならそのうち覚めるやろし!
と、パニック状態の頭で考えがあっちこっちしてる中、朝食を食べにかかる。
…何か食べたことない肉だけど、結構美味しいな。
読んで下さった方はありがとうございます!
更新は不定期ですが、よろしくお願いします!