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アサシンのお悩み相談室  作者: まぐろ
1/4

バーの暗がり好きな相談屋

それは夜の出来事だった

とある薄暗く少し寂れたカウンター

割と広いバーの中でもそこだけが少し暗く感じる所がある。

そこが割と好きで好んでよく俺のいる特等席になっている。


カランカラン、、、

あたりを首を全開で振り回し誰かを探す動きをする女性が来た

いつもの風景だ

バーの店員が駆け寄り要件を聴いている。

その店員が決まったモーション、相手には見えない様にヂェスチャーでマスターと俺に伝える。

後ろの腰にまで手を持ってきて、指で鉤の形を見せた時は一杯「引っ掛けにきた客」で、指で払うモーションは俺の仕事だとなっている。


まぁあんなに慌てて入って来るんだ

少なからず飲みに来ているわけでは無いだろう


「マスター、行って来るよ。どうやら俺の仕事らしい」

とため息をつきながら若干高くなっているカウンターの椅子から降りる


「今回はどんな客だろうな、欲に塗れた相談か、恋愛相談か」

ガタイが良く歴戦の戦士の様な風貌であるマスターを見ると俺よりもマスターの方が頼り甲斐がありそうに見えてしまう

様々な相談に乗って来たのだろう、またかと言わんかばかりに愚痴る


「どっちだっていいさ、俺はマスターの邪魔だけはしないようにさせてもらうだけだ」


「だとしたら気にすんな、あんたの話割と俺の為にもなってるんだ。」


そう言ってもらえる場所はここくらいだろう

ここのマスターは俺の事情を知った上でここに置かせてくれている


「あんたの為になる相談だと良いな」


「そうそううまい話は無いさ、でもミリ単位の期待は必ず心の何処かでしてしまうものだな、今でもそう願ってる」

そう俺が言い終わるとマスターは俺に手を振りさっさと行けのジェスチャーをする。


さぁ、今日も深い闇夜が始まる

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