天才よりも努力家が好き
「お前がいなければもっと高順位なのに」
そんな言葉で、誰かが君のことを責めたとする。
それでも君は気にしなくて良いんだよ。
素敵な心に傷を付けないで。その手首の傷は、傷付いた心を守る為のものなんだよね。
繊細な心だから、傷付き易い君だから、僕が守ってあげるんだ。
僕が強くならなくちゃいけないんだ。
頑張っている君を見ているから。
迷惑を掛けたくない。君がそう泣いているのを見てしまってから。
僕は君を守る為に努力をする。
それが、君にとってはプレッシャーだったんだね。
君が八十点でも、僕が百点になって補えば良い。
そう思っていたけれど、それは少し違うみたい。
平均が上がることで、君は更に非難を浴びてしまった。
君の努力。実らないその努力。それでも努力し続ける君。
僕の努力。要らないその努力。努力しなくなってしまった僕。
こんなにも君は真面目なのに、認めて貰えないなんて。
君は六十点にも満たなくなる。
その中、僕は九十点台後半を取り続け。
「結果は努力の証」
そう褒めてくれる人もいたけれど、違うよ。
努力量と点数が比例しているなら、君は百点で僕は三十点程度の筈だから。
「頑張らないから出来ないんだ」
そう君に言う人がいたけれど、全然違うよ。
見ていて心配になるくらい、君はいっつも努力しているから。
応援しているよ。
でも、頑張り過ぎる必要はない。
君は君のまま、君なりの高得点を狙おう。
それがきっと、一番素敵なことだから。
ここまでご拝読頂き、ありがとうございます。因みにですが、この詩の元を書いておきます。
これが思ったのは、普通のテスト返しのときです。
僕は数学、君は理科と言った感じです。
去年は理科教師天使かったから、認めて貰えましたが。
基本的に先生は、努力なんて見てくれません!