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Parallel World  作者: 樂久
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世界の狭間で

唐突に、目が覚めた。そこはさっきまでとは全く違う、真っ白の空間。

手に温もりを感じた。新奈の手だった。

でも、まだ目を覚ましていない。突然何も無いこの空間に取り残されたような気がして、慌てて新奈を呼び起こした。


「新奈、新奈!起きろってば!」


「・・・あれ、紅?」


「新奈!良かった・・・」


突然訳のわからないこの空間に放り込まれて、新奈も目を覚まさなかったら、きっと俺は発狂していただろう。そのくらい、この場所は真っ白で静かだ。とりあえず、俺は緊張と恐怖で固まった体から力を抜いて立った。白という色がひたすら続いているのでよくわからないが、ちゃんと立っていられるということは床が存在しているということだろうか。


「・・・・・わたしたち、ホントに何処に来ちゃったのかしら。紅、何か見える?」


「んーーー・・・・・・」


目を凝らしてみても、見えるのは絵の具を塗りつぶしたような白ばかり。それ以外の景色は何処にも存在していない。

・・・目がおかしくなりそうだ。


「駄目だ、何も見えない。本当に何なんだよここはっ」


得体の知れない空間への恐怖と焦りと苛立ち。色んな感情がごちゃ混ぜになった頭の中が気持ち悪くて、(あるかどうかはよくわからないが)床を蹴った。


いや、蹴ったはずだった。

「う、わあぁっ!?」


「紅!?やっ、きゃあぁぁっ」


蹴り上げた脚は空振りして、俺はバランスを崩した。そのまま尻餅をつくと思っていたのだが、そこにあったと思っていた床は無く、俺は白の海に落下。何故か新奈も一緒に落ちてきた。


「え、ちょ、なんだこれなんだこれっ」


「やだこれっ、どうなってるの!?」


俺たちは落下している、という表現は果たして正解なのだろうか。

落下しているのか、上昇しているのか、右に移動しているのか、左に移動しているのか、或いは同じ場所に留まっているのか、全く判別がつかない。










「はいはいはいはいストーーーップ!!!」


「「!?」」

どこからともなく聞こえてきた声と同時に、俺たちはまた立っていた。平衡感覚を上手くつかめずに少しフラフラしてしまう。


「いやー、ごめんごめん!お客さんなんて久々だから、案内の手順を間違っちゃってね。でもよかったよ、変な空間に引き込まれる前に上手く誘導出来て。あ、気分悪かったりしない?痛いところはない?」


ポンッという実にコミカルな効果音とともに表れた少女。随分と馴れ馴れしい口調で話しかけてくるこの少女は、この空間と同じ白のワンピースを着ていた。


「と、特になんともないけど・・・あなた、だれ?ここのこと、知っているの?」


「・・・・・・・・はい?」



新奈の質問に少女は口をぽかんと開いた。訳がわからないといった様子で呆然としている。

・・・何なんだこいつは。訳がわからないのはこっちだっての。


「・・・あー、なるほど。道理で道に迷うわけだ。正式な契約じゃないね・・・・・・とすると、やっぱり禁術か

・・・・・・・・・」


「おい、何ぶつぶつ言ってんだよ。何か知ってんなら、早く説明しろって。」


新奈も同感といった様子で頷いている。

何時までもこんなところに居る訳にはいかない。俺たちはこれからの生活に向けてやらなければならないことがたくさんあるし、伽樂と郁哉がどうなったかも気になる。もしかしたら、俺たちのことをあの路地裏でまだ待っているかもしれないのだ。


「・・・これはちょっと、真面目に話さないとだめかなぁ。」


少し困った様子で少女が顔を上げた。


「君たちにとっては理解し難い話かもしれないけど、いい?ちゃんと聞いててよ。」




「――ここは世界と世界を繋ぐ空間。ここを通れば、隣の世界に移る事が出来る。まぁその為には特殊な術が必要なんだけどね。で、その術のパターンは主に二つあって、一つは自分で自分に術をかけて移るのと、もう一つは隣の世界の喚びたい人と交信して承諾を得て、自分のいる世界に移させる。この二つは普通なんだけど、普通じゃ無いのが、隣の世界から承諾を得ずに無理矢理自分のいる世界に移させる事。これは一人二人位ならまぁダイジョブだろうけど、やりすぎると世界のバランスが崩れて崩壊が起こるから今ではどこの世界でも禁忌とされてるんだけど……君達はどっかの誰かさんによって強制的にここに喚び出されてしまったんだろうね。………ここまでで質問ある?」


何言ってんだこの女は。きっと新奈も同じことを思っているだろう。俺の頭が悪いからなのか何なのか知らないが、何一つ理解出来ない。世界だとか術だとかバランスだとかゴチャゴチャ言っていたが………。


「おい、何一つ理解出来ないんだが………俺達は結局このあとどうなるんだ?ちゃんと帰れんのか?」


「えー結構丁寧に説明したつもりだったんだけど……」


はぁ、と溜め息をつかれた。溜め息つきたいのはこっちだっての。

心の中で愚痴っていると、少女の口から信じたくない言葉が紡がれた。


「……結論から言うと、今すぐには帰れないよ。」


「え!?そんなっ!?」


「っ何だよそれ!?どういうことだ!」


「ちょ、ちょっと落ち着きなよ!二度と帰れないわけじゃないんだからさ!

…この世界の狭間の空間は一方通行になってて、一度入ったらもう引き返せないんだよ。そういう決まりになってるからね。

帰るのは、自分達を喚んだ人との契約が切れてからじゃないと無理。君達は…約一年って所かな?その間契約を切ることは出来ないから、帰れない。逆に一年経つと、契約の延長をしない限り強制的にもとの世界に戻されることになる。まぁ自力で世界を渡る場合はまた別の決まりがあるけど。

……わかった?」


駄目だ、こいつの話を聞いてると目眩がする。

頭の整理が追いつかない。要するに…どういうことだ?


「……あーあー、わかったよわかったからそんなに顔しかめなくてもいいよ。つまり、君達は向こうの世界で最低一年過ごさないともとの世界に戻れないの。」


いっ……


「「一年!?」」


何かの間違いだ、きっと。

何でそんなことを勝手に誰かに決められなくちゃならないんだ。


「そこ驚くところかな?まぁいいや。もう時間もないし、あとは自分達を喚んだ術者に聞いてね。」


少女がいい終えないうちに、真っ白だった世界に別の色んな色が混ざり始める。


「ちょっと寝ていれば直ぐに着くから安心していいよ。じゃ、バイバーイ!」


少女はそう言うと、溶けるように消えていってしまった。


「え!嘘、消えちゃった……」


「くそ、どこいったんだ!」


何度も叫んだが、そのあと二度と少女が現れることはなく、ここに来る前と同様に俺達は意識を失った。


……久々に投稿したと思ったらこんなダラダラで無理矢理感満載で意味不明ですみません。


やっとこさ二人が異世界に行きました。なかなか話が進みませんが、これからもちょこちょこ頑張りたいと思いますので。


あ、後で登場人物紹介で明記しようと思っておりますが、紅は女の子です。大事なことなのでもう一度。

紅は女の子です。


乱文失礼しました。

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