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人類の脅威であるアビスを殲滅するために、僕はアビス王と契約する~信用させて、キミを殺す~  作者: 夜月紅輝
第2章 怠惰の罪、それは愚か者の証

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第42話 揺るがぬ意思、そして作戦決行日#1

「――うん、大丈夫そうね」


 特魔隊本部付属の総合病院の一室。

 診察室であるそこでは、丁度コエノがノアの経過観察の診察を終えた所だった。


 というのも、先日の任務でアビゲイルとの戦闘や、「怠惰」のアビス王との接触を果たした隊員達は依然として診察及び治療が行われているのだ。

 その治療の目的は、傷を癒すことはもとより侵食症状の経過観察である。


 特に、侵食症状の治療に限っては、医者もお手上げ状態で治す方法は本人の魔力による自然治癒しかないため、定期的に経過観察をすることで侵食値を確かめる必要があるのだ。


 故に、現在、ノアが病院を訪れている理由も侵食値が正常値内か確かめるため。

 ともあれ、先ほどのコエノの様子からして大事には至らないようだ。


 そのことにノアがホッとしていると、タブレットに表示されたカルテに何かを書き込みながらコエノは口を開き、


「にしても、ノア君の体はなんだか不思議ね」


「不思議ですか?」


 突然の話題に不意を突かれたノア、その発言にわずかに目を細める。

 そんなノアの返答を、顔を動かすことなく「えぇ」と返事すると、コエノはそのまま言葉を続け、


「私達は先日の任務の一見で、こうして隊員の侵食値を調べてるわけだけど、その中でもノア君だけ侵食値の上昇幅が著しく低いの。

 簡単に言えば、耐性を持っているというのかしら。侵食になりずらいわね」


「......なるほど」


 淡々としゃべるコエノの言葉に、ノアは冷や汗が止まらなかった。

 侵食に耐性を持っている、それだけを聞いたことなら良いことだろう。

 実際、アビス王を目の前に十全に動ける隊員は一体どれだけいるだろうか。


 隊員がアビス王と戦う以上、一番厄介なのが侵食領域と言われてるぐらいだ。

 その影響を無視して動けるというのは、間違いなくノアにとってメリットである。

 しかし、問題はその耐性にノアが心当たりがあるということだ。


(まさかシェナルーク様の侵食領域が影響している?)


 言わずもがな、ノアの肉体、否、精神には「傲慢」のアビス王――シェナルーク=スペルビアが我が物顔で居座っている。


 そして、シェナルークもアビス王である以上、侵食領域を持っている。

 その能力がどんなんであるか聞けたことは無いが。

 いや、シェナルークに呼ばれていないから聞くタイミングが無いの方が正解か。


 ともあれ、「耐性」を持っているとすれば、アビス王同士の魔力が干渉しあってるからに他ならない。

 そう考えると心配になってくるのが侵食領域の影響だ。


 一先ず、「怠惰」のアビス王がもたらした侵食領域の影響を知った以降、ノアから侵食領域の影響が出て被害に遭った人物がいるといった報告はない。


 なので、肉体の主導権を奪ってる現状では影響が出ないと決め打ちしているが、それはそれとして注意しておくことにこしたことはないだろう。


 ただ、それでも、それがどういう場面で出るのかも予測できないというのは悩みは浮かぶ。

 特に、病院関係では診察の際に何も出ないことを祈りっぱなしだ。

 とりあえず、なんとかなっているが、常にヒヤヒヤしっぱなしは心臓に悪い。


 そう言う意味では、先ほどのコエノの言葉は心臓が悪い例と言えよう。

 幸い、バレていないようなので一安心だ。あー、本当に心臓に悪い。


「これならアビス王と戦っても問題なさそうですね」


「.....そうね」


 ホッとした拍子に、ノアは軽口とも取れる言葉を零す。

 もちろん、この言葉は本人にとって本気であり、軽口ではない。


 しかし、受け取り手であるコエノは違く捉え、タブレットに触れる手を止めた。

 それから、おもむろにノアの方へ向くと、


「ノア君は......その、あんな目にあったのにまだアビス王の挑むつもりなの?」


 その声には隠しきれない憂慮が含まれており、向けられる翠の瞳もかすかに揺れる。

 そんなコエノの発言に、ノアは先程まで浮かれていた心を引き締め直すと、ゆっくり頷いた。


「はい、それがライカとの約束であり、僕の夢ですから。

 それに、こういうのもなんですが、きっと僕達に選択肢はないと思います。

 本部の方の回答もそうなんじゃありませんか?」


 ノア達が任務から帰還してから早くも五日あまりが経過した。

 その間、「怠惰」のアビス王の侵攻があるといった話は聞いていない。

 もちろん、マークベルトとクルーエルが帰還したという話も。


 しかし、結果的に「怠惰」のアビス王にケンカを売ってしまった以上、このままとはいかないだろう。


 今日か、明日か、一週間後か、はたまた一か月後か。

 タイミングはわからないが、必ず戦う日はやってくる。

 そう確信しているのはノアに限った話じゃない。


 実際に任務へ挑んだ隊員達の誰しもが、そうであると踏んで覚悟を決めているのだ。

 そして、アビスとの戦いほど現場の声が優先されるのが特魔隊。

 であるならば、きっと本部の回答もそう変わらないはず。


「えぇ、そうね。だから、私達もたぶん旧都市トルネラの外壁近くには配置されるはず。

 いえ、それは言い過ぎたわ。現状分からないというのが正しいわね」


「野戦病院は設置しないということですか?」


「アビス災害なら最悪自衛できるけど、アビス王戦はそれこそ災害なのよ。

 十六年前の『傲慢戦』も余波だけで近くの野営地は吹き飛び、当然そこにいた人達は死んだ。

 精鋭中の精鋭がほぼ全滅した話は有名だけど、それ以上に周囲への被害が大きすぎるのよ」


 その言葉を聞いた時、ノアは口を噤んだ。

 マークベルトと二人で食べに行く前、待ち合わせとしてしていされた場所――「プライドホール」と呼ばれるそこは、十六年前の戦いの証が今でも残っている。


 その戦いの規模を実際に見たノアからすれば、その言葉の重みがよくわかる。

 とはいえ、どのくらいの被害者がいるのかは、正直聞いたことがない。

 突然の襲撃と話を聞いているから百人程度じゃないと思うが。


「どのくらいの人数だったんですか?」


「推定約三万人と聞いているわ」


「さ......!?」


 コエノから回答に、ノア言葉を失った。

 先程の意図的に閉ざしたのとは違う、今度は絶句の意味だ。

 そのノアの反応に、コエノは「当然の反応ね」と苦笑いを浮かべ、


「少しずつ被害規模の調査をしていって分かった事実ね。聞いた時は私も耳を疑ったわ。

 さらに耳を疑いたくなるのが、それがただの余波で死んだ数だって話なんだから、もはやなんと反応したらいいのやら」


「それは、そうですね......」


「ともかく、その余波で野戦病院も影響を受け、結果、戦場から遠く離れた位置まで避難することを余儀なくされた。

 特に、私達のような魔力を持ちながら医療に従事するタイプは貴重だから。失うわけにはいかなかったみたいでね」


「でも、それって......」


「そう、仮に戦場で助けられる命があっても見殺し。それが上の判断。

 非情な判断ではあったけど、あまりにも合理的な最適解だったから文句も言いようがなかったわ。

 それこそ、実際に戦場へ足を運んだ身としてはね」


 そこまでの話を聞き、ノアはようやくコエノの言いたいことが見えてきた。

 つまり、もしこの先で「怠惰」のアビス王と戦う時が来たら、その時は――


「それじゃ、僕達は行ったら生きて勝つしか戻ってこれないんですね」


「.......えぇ、そうなるわ」


 少しだけ長い沈黙の後、コエノは肯定するように頷いた。

 「怠惰」のアビス王との戦闘、ノアとてその戦いがきっと生死を分ける戦いになるとわかっている。

 実際に、実物を見たのだ。その時の印象を思い返せばそうなる。


 誇張無しの地獄への片道切符と言える。

 加えて、仮に勝っても生きて帰ってこれるかは未知数。

 そう言う意味でも、この表現は実に的を得ている。腹立たしいことに、だ。


 だからこそ、コエノは先程問うたのだ――「まだアビス王に挑むつもりなの?」と。

 そこまでの真意を知ってしまったなら、ノアとて答える言葉の重みが変わってくる。

 しかし、たとえそうであっても――、


「コエノ先生、僕はそれでもアビス王と戦います。

 きっとコエノ先生には大きな迷惑をかけるでしょうが、それでも倒すことができたなら、コエノ先生の負担も少しは減るかもしれませんから」


「――っ」


 アビスと戦っている以上、きっとこれからもコエノ先生にはお世話になる。

 それは特魔隊に入隊した以上、避けては通れない道だ。

 そんな自分に出来るとしたら、出来るだけ多くのアビスを倒して危険を排除するだけ。


 危険が減れば、その分傷つく隊員は減ってコエノの負担も減るのだから。

 それこそ、アビス王なんてどれだけの精神的負担を取り除けるのか。

 そういう意味を多分に含んだ言葉であり、その言葉に嘘はない。


 そんなノアの堂々とした口ぶりに、コエノは翠の瞳を丸くする。

 それから、ゆっくり息を吐けば、そっとノアの額に手を伸ばし、


「バカ言わないの」


「あいたっ!」


 と、一言添えてデコピンを放った。

 予想してなかった一撃にノアは額を手に当て、コエノを見る。

 その制裁を加えた張本人はというと、口の端を少しだけ吊り上げ、


「あなた達は私達の負担なんて気にしなくていいの。

 常に死と隣り合わせで戦ってる君達に比べれば、私達の仕事なんて大したことないわ。

 けど、先ほどの言葉はありがたく受け取らせてもらう」


 そう感謝を述べ、話を切り上げるように「はい、診察終わり」とコエノと言った。

 それを機に、ノアもその場から立ち上がり、一言「ありがとうございました」とお礼を述べて診察室を出る。


「診察は終わった?」


 スライドさせた扉を閉めた時、すぐ聞こえた声に視線を向ける。

 そこには昨日と同じラフな格好をしたアストレアの姿があった。

 彼女がここにいるということは、目的は一緒だろう。


「うん、丁度今ね。アストレアはこれからっぽいね。

 にしても、アストレアがちゃんと部屋から出てきて良かったよ」


「それはあんまりな言い草ね。こう見えても私は二つも上よ?」


「だとすれば、もう少し妹のお世話になることを控えたらいいと思う」


「それはあの子が好きだからやらせてることよ。私から頼んだことは無いわ」


 そうピシャリと言われ、ノアは二の句を継げなくなった。

 確かに、あの姉大好きユリハの性格を考えれば、好きでやってる意味が強そうだ。


 それはきっと大好きな家族と少しでも一緒にいたいという裏返しだろうけど。

 ただ、それに甘えすぎれば、やはり姉としての威厳は薄れるわけで。

 それに――、


「とはいえ、アストレアも誰かに寄りかかるのは嫌いじゃないんじゃない?」


「フフッ、そうね。それは否定しないわ。

 私自身、誰かにお世話されるのは嫌いじゃない。

 だって、その間は思う存分にダラダラ出来ると思うから。

 そう考えると、ノアは適性がありそうね。人に構うの嫌そうじゃないし」


「確かに、話すのは好きだけど、僕に頼もうと思ったらバイト代は貰うからね」


「ケチ」


「その口で年上ぶろうとするのはやっぱ無理があるなぁ」


 昨日の一見以来、アストレアとはより気の置けない仲になった。

 それこそ、こうして直接甘えてくるような姿勢というのはその表れと言えよう。

 ただ、ユリハの言う通り、男女の距離感にあまりに無頓着な気がするが。

 ともあれ――、


「ま、僕はアストレアが元気になってくれて何よりだ。

 そういう意味じゃ、僕も昨日活躍した意味があったってものだしね。

 あ、ここ『厚かましい』って突っ込んでくれていいところだよ」


「さすがにそうは思わないわよ。実際、助けられてたのは確かだし。

 だから、改めて――」


 そこで一度言葉を区切ると、少しだけ姿勢を正すアストレア。

 それから、口の端を僅かに上げ、ノアに向ける双眸を柔らかくすると、


「ありがとう、ノア。助かったわ」


「どういたしまして。僕が膝を屈しようとした時、その時は頼むよ」


「えぇ、任せて。無事立ち上がれたら、ご褒美に女装させてあげるから」


「それ、アストレアに対するご褒美じゃない?」


 と、いった感じでアストレアの問題は無事に解決した。

 いや、解決に限って言えば、昨日の代表引継ぎ宣言の時点で終わっていただろう。

 だから、これはあくまで、ノアとアストレアの個人感の決着と言うべきか。


 話が終わり、ノアが「それじゃ」と背を向けようとすると、その行動を引き留めるようにアストレアが声をかける。


「ノアはこれからどうするの?」


「う~ん、とりあえず、本部の方針が固まるまで待機ってことだから、僕は一先ず自分のパレスの方へ戻るかな。

 マークベルトさんの仕事をライカが代理で引き継いでる状態だから、今とても忙しそうで......だから、その手伝いに行こうかなって」


「そう。なら、私も後でお邪魔するわ」


「え、アストレアも手伝ってくれるの?」


「まぁ、あまりに忙しい場合は。ただ、それよりも単純なライカのメンケアよ」


 その言葉から伺えるアストレアの気遣いに、ノアは頬を緩ませる。

 考えてみれば、疲労というのは何も肉体に限った話ではない。

 精神的な疲労も十分に厄介であり、侵食症状の影響は特にメンタルに来ると言われている。


 つまり、未だ治療を受ける身のライカが仕事に忙しい状況というのは、侵食症状の治療として実によくないということだ。


 精神的疲労であれ、ストレスであれ、定期的なガス抜きは必要だ。

 であれば、友達と話すというのは、丁度いい気分転換になると言えるだろう。

 それこそ、アストレアであればライカのメンケアには適任だ。


「もちろん、ノアもね」


「ありがとう。なら、来ることを楽しみにしてるよ」


 追加で言われたノアの気遣いも含め、ノアは感謝を述べる。

 それから、「またあとで」と声をかけ、背を向けると、そのまま病院を後にした。


****


 白のパレスに向かい、そこの三階オフィスまでやってきたノア。

 執務用の机で忙しくしてるだろうライカの姿を脳裏に思い浮かべ、両開きのドアの片方を開けると、


「お」


「あ、ノアさんじゃないですか~。やっほー、お久しぶりです」


 応接用のソファでライカと向かい合うように座るのは、ライカの大事なパートナーである白髪のうさ耳少女――オルぺナ=コーネリアもとい「オペコ」であった。


 非戦闘員であるオルぺナは普段本部の方で勤務しているため、ノアが顔を合わせることは少ない。

 顔を見るとしても、大抵ライカとの通信映像でのやり取りの際に見る程度である。

 なので、実物と会うという意味では、確かに久しぶりだ。


「久しぶり、オペコ。もしかして何か仕事の話の途中だった?」


「いえいえ、ただの雑談ですよ。ほら、ライカちゃんってばマークベルト代表がいなくなった影響で急遽代理で動かなければいけなくなったじゃないですか。

 となれば、ただでさえぶきっちょなライカちゃんが頭パンクさせてないか心配で心配で」


「ぶきっちょ言うな。それに、アタシなら大丈夫って言ってんだろ。

 そんぐらいで潰れるヤワな精神はしてねぇ。心配し過ぎだ」


「ほら、こんな具合なんですよ。

 ここは是非ともノアさんからもガツンと言ってやってください!

 たぶん他の誰が言うよりもライカちゃんに効くと思いますし。

 それに、ライカちゃんってノアさんの忠犬みたいじゃないですか」


「誰が忠犬だ! アタシは人間、忠人(ちゅうにん)だ!」


「見てください、この頭の悪い造語を作る始末ですよ?

 加えて、否定する場所は種のカテゴライズだけってのも極まってる感じがしますし」


 ただでさえ不良少女のような扱いづらさを覚えられやすいライカを前に、まるで地雷原を自転車で通過するぐらいの勢いで煽りまくるオルぺナ。


 それも本人が目の前にいる状態で言うのだから、なんという肝の据わりっぷりだろうか。

 とても参考にしたくないが、ライカを前にこの態度は素直に感心する。

 とはいえ、オルぺナの言葉にはノアも一理あると感じ、


「ライカ、僕からも少しは休んだ方がいいと思うよ。

 ここ最近、働き詰めなのは知ってるし、明日以降は僕も手伝うから今日は休んだら?」


「け、けどよぉ......」


「それに、昔から僕ばかりに無理するなとか言ってる割りに自分が無理するんだから、本気で言いたいならまずは自分の行動を振り返ってから言おうね」


「ぐぬ......」


 ライカの思考は基本男子っぽいので、努力している姿を人に見られたくはないと考える。

 そのくせ、人には「無理するな」と言ってその苦労まで背負い込もうとするのだ。


 それはさすがに仲間として、幼馴染として見ていられない。

 もっとも、こうして自分を犠牲にして皆を引っ張っていく姿勢が自分には「太陽」に見えたわけで。

 だからこそ、自分は輝く「太陽」の裏で輝けないところを支える「月」で居ようと思ったわけだが。


 そんなノアの言葉がよく刺さったのか、ライカはぐうの音も出ない表情を浮かべる。

 具体的には、ノアの言葉に大ダメージを受けて意気消沈している感じだ。

 その一方で、目の前で轟沈したライカをキャッキャと見つめるオルぺナは、


「さすが良妻! よ、ライカちゃんのゆるぎないパートナー!」


「僕は男だよ。それに僕を褒めるのにかこつけてライカをイジメるのはやめようね」


「はぁい、ママ~!」


「標的を増やさない」


 まるで悪びれもしない笑顔を見せ、手をピーンと挙げるオルぺナの姿を見て、ノアはため息を吐いた。

 そして、これ以上は不毛な言い合いになりそうだったので、そのまま話を終わらせてライカの横に座る。


「やっぱり、ライカちゃんの隣に座るんですね」


「たった今さっきオペコの敵になったからね」


「まさかの区切りにオペコはショックです」


 まるで悲しそうには見えない嘘泣きを始めるオルぺナ。

 しかし、それも突然スンと終わると、何事も無かったように、


「あ、そうそう、思い出したんですが、実はお二人に用がありました」


 と、話題を切り出した。

 また同時に、先ほどの表情が嘘のように真剣みを帯びた顔つきで、


「『怠惰』のアビス王との決戦についてのお伝えたいことがあります」

読んでくださりありがとうございます。(*^_^*)


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