クリスマス速記…電気の悪魔
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報告は不必要だ…面倒くさい
キャンセルしておけそんなもの
其れはノイズだ…俺にいちいち報告するな
金銀財宝の概念箱の中に閉じ込めておけ
豪放磊落な目安箱の中に放り込んでおけ
大体の事は耳を通じて理解出来る
絶対音感なる感覚を馬鹿にはできまい
お前は一寸,公園に行ってこい
お前は一寸,自然に触れてこい
其れが足りないのが一目瞭然だ
足りていないのは[自然とのふれあい]
足りていないのは[身体と身体のふれあい]
[恒星,老動,少]を敵と見なし見下す声を挙げろ
マスクの中で悲しい3年間を過ごす少年を…
救う為の募金活動に必要以上の財産の全て…
其れを投じる覚悟を持て…情けない
其れでも日本男児か…暇を持て余すな
育児で忙しい……不無…確かにそうだろう
残業が続く………不無…確かに忙しそうだ
面倒な作業が多い………そうかも知れん
報告連,絡相談も程々にしやうぜ俺の周りでは
おおひに下らない事をして笑おう
「か・か・か」
おおひに下卑た発言をして笑いあおう
「か・か・か」
本気で人生に挑むのなら肩を抱き合おう
仰臥位より側臥位で,側臥位より仰臥位で
仰臥位より立位で,抱き合う事を推奨する
「か・か・か」
本気で恋した人へのおもひ…俺は笑わない
其れを否定するな・其れは失礼極まりない
誰かの本気の恋を笑う表情…嘲笑ってやつか
笑顔にも色々あるのだろうがあれは最悪だ
人が人を好きになるのは極・極・極・自然
愛する人を車両の左後部に乗せるのが流儀だ
愛する人の右膝を左手の手掌部で撫で
無限図形を描けば少量の吐息が漏れる[嗚呼]
向かう先は湖畔の珈琲店と相場が決まっている
其処に潜む電気の悪魔と随分,仲が良いのでな
図書館に行く事も頻繁だ,俺は彼女からおおひに学ぶ
其の仕種であり,其の思考回路であり,其の言葉…
右手人差し指の末端まで運動神経が宿っている
左手小指の末端まで運動神経が宿っている
右足第一指を甘く噛むならば「嗚呼」
俺は目を瞑る事を平時の礼儀とし「嗚呼」
車中は16時に閉店となる習わし…「嗚呼」
其の時間制限についても美しいと付しておく
絶頂加減の下限と上限を図る
男は景観を大事にするとともに
経験値をとことん積まねばならぬ
終の住処である対の魂を探す旅の途上
終ぞ手に入れられぬ電気の魔法,其の顕現
彼女は俺の車の左後方座席で涅槃を迎え
脊柱を左斜め後方に逸し佐印を告げる
其れは同まほろばの維持向上に不可欠な行為
故に俺と彼女は[結婚適齢期]なる言葉と
[○夫○妻制]に対しおおひに軽蔑を告げる
人間は自然であるべきだ
人間は自然であるべきだ
房中術の作用と気の交換に関して
おおひなる邪魔者が居るだろう
其れは電気の悪魔
逐一俺にそんな報告は要らん
要点だけ簡潔に完結する文面でいい
雰囲気だけで探知できるんだ
随分と耳がいいものでな…嗚呼
本日の一文は悲しいものだった
同文面を[良い日にします]として
彼女に読んでもらったならば
消える定めとして此処に付しておこう
此れを攫うのは電気の悪魔
デリートボタンの一打のみ
其れは電気の悪魔
其れはみなし決裁であり
其れは東関西であり
其れは方位の守護者を欺く
電気の悪魔,電気の悪魔
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