表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/14

Diary.13

#25


漫才の頂上決戦が遂にやってきた。いよいよ決勝だ。予想通り、二人は決勝のなかの最終決戦に残った。絶対に残るとは思っていたけど、嬉しかった。さらにブレイクする予感しかない。出ることは当たり前ではないけど、実力があれば、当然のことか。


出ることは当たり前じゃないと、トイレで燻っているお尻の関係者にも伝えたいものだ。そういうことだ。漫才頂上決戦の結果は三位だった。三位はスゴいことだ。私が、ボケを一切、口にしないことよりもスゴいことだ。ボケは口にするが、お尻関係のことを一言も言わないということと、同じくらいのスゴさだろう。


オジサンには、すぐにオファーの電話が殺到したみたいだ。もちろん、少女にもたくさんのオファーがあったらしい。もちろん、お知り合いからも、たくさんの連絡が来たらしい。もちろん、お知り合いという言葉から、お尻という二文字は、私の頭に浮かんで来ている。でも、それに触れすぎないのが、プロの神様というものだ。


私は神様だから、人間とは違う書き方になってしまうことを許してほしい。本当に許してほしい。唯一無二の視点から、書き切ってしまうことを、本当に許してほしい。私にしか、書けないものを書くのが、私の役目だから。本当に本当に、本当に許してほしい。




#26


オジサンに、作家や連載の仕事がたくさん来た。人生ってすごく忙しい。仕事が徐々に増えるものもいれば、崖を登るように、急激に増えるものもいる。本当に分からない。どうだろうか、いま私は、急激に上手さをさらけ出してみたのだが。急だ、という例えに、崖を使うという、素晴らしいテクニックを見せつけたのだが、どうだろうか。


脚本などの執筆が増えて、さらにさらに忙しくなったオジサン。私は、そんなオジサンが心配であり、誇らしくも感じていた。誰もが憧れを持つような、素晴らしい人へと、オジサンは成長した。そんなオジサンとの結婚を、少女はずっと考えていた。


少女は指輪を買って、逆プロポーズをした。そこから、ポンポンポポンポンポンポポンと、二人の人生は進みをはやめていった。結婚が成立して、妊娠も発覚した。二人でいるという視点で見れば、幸せしかなかった。でも、オジサンは、ひとりでの活動に不安を感じていた。ひとりでは、何も出来ないと思い込んでいたから。


長い間、私はボケずにここまで語ってきた。だから、このまま真面目に、ボケないで、お尻関係のことは口に出さず、突き進んでいこう。問題ない程度にね、と思っているところだ。あっ、『突き進んでいこう。問題ない程度にね』のなかに【こうもん】と読める箇所が、ひとつあるではないか。申し訳ない。本当に申し訳ない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ