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ep.1 崩れ落ちた日常





憎悪に揺れ動く炎



赤い深紅の光に堕ちたのは一人の人間。



赤い靴を履き踊れ 踊れ



踊り狂いて全てを憎むがいい



その血を拒むことはできぬのだから




――――流浪の猫 クロエ







僕はただ走り続けていた。


彼らから逃げるために……



「まだ見つからないのか!!」



遠くで聞こえる怒鳴り声が長老だとわかった。このままでは連れ戻されてしまう。



捕まればその先にあるのはただひとつ――



そこまで考えて身震いした。



頭を降り走り続ける。



自由を手に入れるために










「……はっ…はぁ…はぁ…うわっ!!!」



ドサッっという鈍い音と共に地面に転げ落ちた。



近くの大木に体を打ち付け痛みに瞳をきつく閉じた。


(……ここまで来れば…)


回りは静けさに満ちていて兎一匹すらいない。



徐々に痛みが引いてきた頃、閉じていた瞳を開け辺りを見回した。



大木に囲まれた森。


神秘的な森独特の雰囲気に澄んだ空気。



初めて見る外はあまりにも美しいものだと知った。



息をすることすら忘れてただただその美しさに見惚れていた。



あちこちになる木の実を手に取り口にすると甘酸っぱい味が広がる。



ここ何日か何も口にしていたかったせいか余計においしく感じふたつ目を手に取った時、



殺気を感じ後ろへ飛び退いた。



目先すれすれを通りすぎたそれはすぐ近くの木に突き刺さり、そこでようやく飛んできたものがナイフだと気づく。



肩よりも長く伸びた白の髪が少し切られ地面へと落ちるよりもはやく次は二本のナイフが迫ってきた。



しかし一本目は交わしたが二本目は避けきれずに肩に突き刺さりそのまま地面に倒れ込んでしまった。



そこでようやく敵は姿を表し額にナイフを突きつけたが次の瞬間、驚いたように目を見開き口を開く。




「……お前…は」





人物紹介 主人公 名はまだ不明 肩よりも長い白髪 金の瞳 女顔だが一応男。人間とネオとのハーフ

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