表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/94

2-13 涼葉の手料理

「裕兄起きてー」


 俺の部屋のドアの向こうから涼葉の呼ぶ声がする。もう朝か。

 俺は手元のスマホで時刻を確認する。


(もう8:00か……)


 今日が平日なら完全に遅刻している時間である。

 部屋を見渡しても宇佐美の姿はない。先に起きたようだな。

 俺は着替えを済ませ、食卓へと向かった。


「おはよう裕太君」


 夏音の言葉に俺も「おはよう」と返事する。目の前の食卓は5人分の朝ごはんで埋め尽くされていた。


「ほらほら。裕太君も座って座って、早く食べよ」


 早く食べたそうにみかんが俺を急かす。そんなに焦らなくてもごはんは逃げませんけどね。

 はいはい、と俺は席についた。

 それでは……


「「「「「いただきまーす」」」」」


 今日の朝ごはんのメニューは目玉焼き。

 定番といえば定番だが、目玉焼きは涼葉の得意料理の1つで、涼葉の目玉焼きは絶品である。


 ただ卵を割って焼くだけなのにどうしてここまで差が出るのだろう。一度、涼葉のを食べると俺のは到底食べれたもんじゃない。

 みかんなんて一口食べる度に頬に手をあて、美味しいそうに食べている。完全に胃袋掴まれてるな。



 そんなこんなで、食事を終えた俺たちは、リビングで再び勉強会を開いている。朝食のときにみかんが「こんなに美味しいなら昼も食べたいな」とか言ったので昼まで滞在することになった。それで暇なので勉強会というわけだ。

 ちなみに今回は涼葉も同席。


「みかんさん、すごい教えるの上手。いつも裕兄に聞いてもわからないのに」

「悪かったな、分かりづらくて」

「え?でも昨日私に教えてくれたときはすごく分かりやすく教えてくれたけど」

「……もしかして裕兄やれば出来るのに私には手抜きで教えてる?」


 涼葉はむッとした表情で俺を睨みつけた。そんな涼葉も可愛くていいね!


「俺が涼葉にそんなことするわけないだろ」


 本音を言うと涼葉の聞いてくる問題が全て涼葉のレベルに合っていないって言いたいけど可愛そうだから言わない。絶対言わない。


 涼葉は家事スキルに才能を割いているせいか、勉強も運動も平均程度に落ち着いている。

 それなのに涼葉の使用している問題集はかなりレベルの高いやつなんだよな。



「そろそろ、おなかすいたなぁ。涼葉ちゃん、ランチのメニューはなんでしょうか」


 もう、そんな時間か。やっと終わったよこの時間。

 昨日はずっと本を読んで時間を潰していたが、今日は涼葉に怒られそうだったので真面目に勉強しましたよ。それなのに宇佐美の奴、また居眠りしやがって。

 俺は宇佐美が寝そうになる度にチョップをかましていたが、8回目辺りで、チョップにすら反応がなくなって完全に寝てしまったので放置した。


「そうだなぁ。今冷蔵庫にあるので作れるのは……炒飯とかかな」

「いいね。じゃあお願いしまーす」

「お願いされました」


 しばらくして、5人分の炒飯を乗せたお盆を持って、キッチンから涼葉が戻ってきた。


「お待たせー。出来たよー」

「わぁ、美味しそう。早く食べよー」


 みかんは再び早く食べたいと急かす。朝同じ光景を見たばかりだな。


「宇佐美ー、起きろー、みかんが早く食べたいとよ」

「ん?…………おっ!炒飯か?旨そう」


 匂いに反応したのか、宇佐美が飛び起きた。

 それでは……


「「「「「いただきまーす」」」」」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ