温かな日常、咲く笑顔。
人々が暮らす平穏に満ちたこの世界は”宝石”だった。
終焉の黄昏が狂わせた歯車が、哀しき別離の幕を下ろす。
此処で、打ち破れる者。
此処に、泣き崩れる者。
終始の時を迎えた歯車が、黒く染まり姿を消した。
男が涙を流した時、この世界に訪れた終幕は――
「幸せは、金平糖に似てると思わないか?」
「限界なんてものは、ただの蜃気楼でしかないんだよ」
散り逝く華、されど落種よ再び芽吹く時を待て。
――大いなる実りは零の彼方の先にある。
落花は縷縷へのプロローグ。
此れは運命に敗北した物語。