一章 登場人物紹介
【登場人物】
リディアナ・コトル
国王付きのお茶入れ侍女。
緩くウェーブかかったストロベリーブロンドの髪に、大きなアメジスト色の瞳。
明るく、笑顔を絶やさない。鈍感で思いこみが激しい上に猪突猛進気味。注意力は常に不足している。筋金入りの不器用。口癖は「流石陛下です!」「女は度胸です」
公爵令嬢だが、母が違うためあまり家での扱いは良くない。元平民のため貴族平民に対する態度に変わりがない。ルシアンと幼なじみ。
お茶入れがラーシェ国一の腕前。ルシアンに入れることをなによりの喜びだと感じている。書類整理も得意。
ルシアン・ラーシェ
ラーシェ国の国王。
さらりと流れる金髪と碧色の瞳に端正な顔付き。
統率力もあり、政治方面にも明るく、民の事をよく考えた政治をする。剣にも精通しており、貴族平民からも人気が高い。
文武両道。品行方正。眉目秀麗。性格も穏やかで完璧に見えるがリディアナのことが絡むと途端ヘタれる。押し切れない弱さが傷。
寝起きはかなり悪い。
イリア・トレイシー
有能な侍女長。黒髪に青みがかった黒い切れ長の瞳。美人だが鉄仮面で毒舌。
リディアナを追いかけて、伯爵家の養女までなった。冷たいようにみえるが一度心を許したらとても大切にしてくれる。
実は戦闘狂の気がある。味覚音痴。
フィリス・マグナム
ラーシェ国騎士団長。
淡い金髪に緑色の瞳。日青年より美少年という言葉が似合うやや幼げな顔立ち。ルシアンの幼なじみだがリディアナとはあまり関わりがない。
人なつっこい性格。イリアに熱烈なアプローチをしている。自分からは手を繋いだり甘い言葉を吐くが、されるのは弱い。
アルフォンス・ガートン。
王宮騎士。侯爵家の次男だがアルフという偽名を使って実力でのし上がった。
焦げ茶色の髪に琥珀色の瞳。
リディアナの元見合い相手。リディアナの事が好き。
エカチェリーナ・フォーリオ
アスルート帝国宰相。黒髪に金色の瞳の色気の漂う美女。性格は腹黒く策士。逆らうものには容赦はしない。素直で、実力のある人が好き。
リディアナにはルシアンの想い人だと勘違いされているが、アスルート帝国の王子と相思相愛。
《国の情勢》
ラーシェ
リディアナのいる国。資源が豊富というわけではないが、飢えてはいない。独自の文化が栄え、技術が特化している。国土面積は小さいがそれなりの国に攻め込まれても迎え撃てるくらいの国力はある。
アスルート帝国
エカチェリーナのいる国。大陸の三分の一をしめ、他の大陸にも領土を持っている。資源も豊富。領土戦争が盛んだが、今は動力源が足りず、大々的な戦争は起こせない。
ヒスティア
ラーシェの隣国。少し前に暴動により、王家が倒され共和制に。だが情勢にはかなりの乱れがあり難民がラーシェに流れてきている。水産資源が豊富なためアスルート帝国にねらわれている。




