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幸せのかけら。

作者: Maria

見つけた。幸せの四つ(クローバー)





一緒にいなくても想うんだ。

元気かなって。

会いたいなって、さ。





青く晴れわたった空を見上げたら、ハートの形した雲を見つけたよ。

そんな瞬間(とき)、一番に想う。

君に見せたいって、さ。





アスファルトの間からちょこんと咲く花を見つけたら、なんだか急にじ〜んときたの。

そんな瞬間(とき)も、一番最初に想うんだ。

君に話したいなって、ね。





どうしてかなんて、きっと分かってるはずでしょ?

2人が一緒だからです。

優しい世界に包まれているからよ。





君に出逢うまでの私はね、悲しいけれど、空に浮かぶ雲のこと、気にしたりしなかったよ。





もちろん健気に咲く花にじ〜んとくることもなかったの。





もしかしたらかわいそうとさえ思ってしまっていたかもしれない。

だって、咲く場所を間違えてしまったせいで、大きな足跡に追い抜かれるだけの毎日。

悲しいかな、踏まれてしまうことさえきっと。





でもね、今じゃ何でかじ〜んときちゃうの。

だってさ、生きてるんだもん。

どんな場所でだって、きちんと胸をはって、誇り高く咲いているあの花が、とっても華々しい。





そんな道端の花に優しく微笑みかける君が大好きで、嬉しくて、涙ぐむ。

じ〜んて、ね。




君のおかげで見られた景色だから、そのまま箱にしまって君に贈り届けたい。

りぼんをかけて、さ。





大丈夫。

離れていても一人じゃない。

そう想えるのは、他の誰でもない、君だからだよ。





ありがとう。

感謝してる。





少しでも()(きもち)、伝わるように。

君の世界に幸せの(かけら)が溢れますように。





洗いたてのお気に入りシャツに、すぐにほどけないように結んだ靴ひも。

大好きなハヤシライスには美味しくな〜れの魔法をいれて、まぜまぜしました。

冷た〜く冷えたウィスキーもあるよ。

太陽の匂いに包まれたふかふかなベッドでおやすみね。




今日も一日お疲れさま。

今夜も素敵なデートの始まりね。





一日の終わりにいろ〜んなことを語り合って、微笑み合う。





今日見つけたハートの雲のこと、思わず撮ってしまった写真を二人で見て、あの凛々しい花のことも。

次から次へと溢れてくる。





優しい時間─

幸せな場所─





シャツ洗ってくれてありがとうって、

ハヤシライス美味しいよって、

今夜も君からたくさんの言葉(おくりもの)をもらいました。





大好き。

大好きよ。








世界が幸せの(かけら)で溢れますように。

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― 新着の感想 ―
[一言] この時期に“幸せのかけら”がいっぱいあると、すごくうれしいですね。 この作品も“幸せのかけら”のひとつじゃないですか。 ありがとうございます。
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