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神殺人殺  作者: ナノ
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第9話 バトルロワイヤル3

なるほどこの男の能力は炎をだす能力か。

こちらに手のひらを向けたことを考えると手の平からしか炎は出せないと考えていいだろう。

問題は残りの2人だな。

能力が分からない以上素人が相手であろうと無暗に突っ込むと俺が負けてしまう可能性もゼロではない。

だが、このままだといつかはあいつの炎に当たってしまう。

そう思い俺は能力不明の2人を警戒しながら地面を強く蹴り一瞬で炎を出す男との距離を詰め男の両手をナイフで切り落とした。

「あーーーーーー」

男の悲痛な叫びが森中に響き渡る。

その光景に気を取られてる隙に俺は残りの男2人の距離を詰めようとしたが、突然とんでもないくらいの重力が襲ってきた。

なるほどこいつの能力は重力を操る能力だろう。

分析している間にも重力は強くなってきて息が苦しくなってきた。

俺の身動きが出来なくなり能力がまだ判明していない男が炎を出す男に近づき男に触ると切り落としたはずの両手が再生した。

これで男3人の能力が明らかになり俺は傍から見ればピンチなのにも関わらず少し笑っている。

「あいつの能力、初めは索敵能力だと思ったがおそらく身体機能を向上させる能力だ。俺たち3人が協力すれば必ず倒せるはずだ。」

回復の能力を持つ男が俺にも聞こえる声で仲間に伝えていたが見当違いだな。

だが都合がいい。

「でも、俺たちの場所はどうやって突き止めたっていうんだよ。」

「それは、目か鼻か耳の機能を向上させて俺たちの位置を特定したと考えていいと思う」

俺は男たちが話している間に思考する。

この重力から脱出する方法は2つある。

一つ目の案は力づくで脱出する方法だ。

普通の人間なら立つどころか悲鳴を上げてしまうほどの重力が掛かっているが俺の鍛え抜かれた肉体ならここを脱出することも可能だ。

だが、この方法では脱出できても再び重力を掛けられてしまいいずれ俺の体力が切れてしまう。

それに重力が掛かった状態でも戦闘することは出来るがさすがに炎の能力者を相手にするとなると勝率はあまり高くないだろう。

2つ目の案は能力を使い脱出する方法だ。

能力を使えば容易くこの重力から脱出することが出来るし、相手は俺の能力が身体機能の向上と思っていることもあり、不意打ちを仕掛けることもできる。

しかし、ミスをしたらどうなるか俺にも分からない。

だが、いずれは俺の目的を果たすためにもこの能力を使いこなす必要がある。

ということで俺は2つ目の案を採用することにした。

早速能力で俺の今いる座標を重力を操る能力を持つ男の背後に座標に移した。

「「「!!!」」」

男3人は目の前で動けなくなった俺が突然消えたことに驚いていた。

その隙に後ろから男の首にナイフを刺した。

「あと2人」

俺がそう言った途端、男が俺に手のひらを向けてきた。

「死ねーーー」

炎が迫ってきたが、それを見て再び能力を使い男の背後に立ちナイフを首に刺した。

「くそが!!」

回復能力を持つ男は勝てないと悟ったのか膝間づいて戦意を喪失している。

「さっさと殺せよ」

男は泣いていた。

その涙は仲間を失った悲しみか今から死ぬ絶望の涙かは分からないが、俺はこういう涙を過去に何度も見てきている。

胸糞の悪い涙だ。


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