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神殺人殺  作者: ナノ
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第80話 新ヘルヘイム

その後、柊玲奈の活躍によりホテル内の殺し屋を無事に処理することに成功した。


ヘルヘイム主戦力が揃っていた屋内運動施設では誰一人として犠牲者を出さずに敵を排除できたらしい。


これは雪の功績が大きく皆の信用を得ることに成功した。



ただ、良いことばかりではない。


ヘルヘイムにとって一番の損失である烏孝雄の死。


それに加え氷室相馬が裏切り者だったという事。


このことはまだ一部の人間にしか伝えていない。



現在その一部の人間だけを集めた会議が開かれている。



モニタールーム


メンバー:如月暁、冬川夢羽、栗花落雪、柊玲奈、漆間勝義




「今後の事だが、俺はリーダー権を放棄しようと思う。」


俺の発言に漆間勝義と柊玲奈は驚きを隠せていない。


冬川と雪は予想通りといった表情だ。


「待って、じゃあ誰をリーダーにするの?連合にはリーダーが居なければならない。それが第2ステージのルール。」


柊玲奈の問いに俺は即答する。


「次のリーダーはお前だ、柊玲奈。」


「如月君、ちゃんとルールを理解しているの?私は一度連合を抜けた。ルール上一度抜けた連合に再加入することは出来ない。」


実際にヘルヘイムを抜けたのは柊玲奈が所属していたチームの元リーダーである氷室相馬だが連合の脱退はチーム単位で行うため柊玲奈もヘルヘイムを脱退したことになる。


彼女の言う様に一度抜けた連合に再加入することは出来ない。


だが、このルールには一つの抜け道がある。


「だから一度連合を解散する。正確にはヘルヘイムに所属しているチーム全員に脱退してもらい、柊が新しい連合を作ればいい。もちろん、断っても構わないが柊が断った場合ヘルヘイムは本当の意味で解散することになる。」


烏孝雄はヘルヘイムを守るために自ら死を選んだ。


俺の条件を断るという事は烏孝雄の死を無駄にするという事だ。


それは柊玲奈も分かっている。


「私がヘルヘイムのリーダー?あの時絶望して全てを諦めようとしていた私が?」


柊玲奈の言っているあの時とは烏孝雄が死んだ時の事。


確かにあの時柊玲奈の心は再起不可能寸前の状態まで陥った。


だが、柊玲奈はそこから立ち直りその後、完璧な指示で皆を動かし敵の殺し屋を撃退した。


一度心が折れ、そこから立ち直った人間は強い。


俺は経験上そんな人間を少なからず見てきた。


その変貌は俺をも超えるかもしれないと思えるほどだった。


だから、俺は柊玲奈がこの先ヘルヘイムを引っ張っていけると確信している。


「柊の嬢ちゃんなら大丈夫だと思うぜ。」


漆間は柊玲奈を後押しする。


「分かった。私がヘルヘイムのリーダーになる。でも、始めは慣れないと思うから色々手伝ってよ。」


「勿論そのつもりだ。それと漆間、お前が幹部だ。」


漆間の実力は不明だが、ある程度は戦えると思う。


何なら、氷室相馬よりも強い可能性もある。


その秘められたポテンシャルを感じ取り俺は漆間をこの場に呼び出しこのような提案(強制)をしている。


「俺は構わないが幹部なら暁や雪の嬢ちゃんとチビッ子の方が向いてるだろ。」


「おい、クソ筋肉、私の事をチビッ子と呼んだか?」


漆間は冬川の地雷を踏んでしまったことにより腕を噛みつかれいる。


かなり痛そうだ。


「俺たちのチームはヘルヘイムに入らないぞ」


「え?何で?」


柊玲奈は俺達がヘルヘイムに入る前提で話を進めていたらしい。


「連合に入るメリットが無いからだ。雪、連合に入るメリットとは何だ?」


これまでほとんど口を開いていなかった雪に質問を投げかける。


「そうね、真っ先に思うかぶのがチーム間の協力を強制するとか?」


「そうだ。連合と言う形にすることでそのチーム同士が本当の意味で仲間になる。まあ、連合リーダーがいるチームの方が何かと有利に物事を運ぶことが出来るが。」


「それで、何で連合に加入しないの?」


「俺たちのチームにとってメリットが無さすぎるんだよ。別に他のチームと協力せずとも雪と冬川が居れば何とかなるし実際今までも何とかなってきた。それに、ヘルヘイムに加入せずとも俺たちのチームとヘルヘイムはすでに協力関係にある。だから連合加入する必要ないと判断した。」


正直な話、自分の命を他人に預けるという事に抵抗を感じている。


実際に柊玲奈が殺され、連合の欠片を破壊されたら俺まで死んでしまう。


いくら柊玲奈が強くなったからといって絶対に死なないという保証は無い。


「了解。私が何言っても加入する気はないんでしょ?」


無言で頷き肯定した。


「じゃあ、話し合いはこれで終わり?」


「最後に一つ。氷室相馬が裏切り者だったという事はこのメンバーだけの秘密だ。」


俺が氷室相馬の名前を出したら柊玲奈は少し動揺した。


やはり平静を保ってはいるがまだ引っかかる部分があるようだ。


そこのところのケアも少しずつやっていこう。



話し合いも無事終了し柊玲奈は早速ヘルヘイムメンバーを集め決定事項を話した。


何の問題もなく俺をリーダーとした旧ヘルヘイムの解散が完了し、柊玲奈をリーダーとする新ヘルヘイムが設立された。



関係ない話だが冬川が噛んだ漆間勝義の腕は重傷を負い愛奈の能力で治癒することになった。









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