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神殺人殺  作者: ナノ
75/85

第75話 盗聴器

「今後についてですが、次の襲撃の予定が分かったらすぐに俺たちに知らせてください」


「分かりました。」


それから一通り今後の計画を立て俺たちはモニタールームを後にした。




久々の一人部屋。


最近はずっと誰と同じ部屋で寝ていた。


友人と寝泊まりするのも楽しかったがやはり俺は1人の方が性に合ってる。


これからやることと言えばもちろん——————盗聴器探しだ。


これは癖みたいなもので絶対に無いと分かっていても探してしまう。


幼少のころからこれだけは徹底して教えられてきた。


とりあえずパパっと探して久しぶりにナイフでも手入れしよう。


一人部屋という事で少しテンションがおかしくなっている自覚をする。


まあ、たまにはいいだろう。




・・・見つけた。いや、見つけてしまった。


部屋のコンセントの中に不審な黒い何か。今も作動している。


これは間違いない盗聴器だ。



とりあえず直ぐに雪と冬川に連絡を入れる。


勿論電話ではなくチャットで。


歩や勇人、ほかの仲間には伝えない。


あいつらには申し訳ないが盗聴器に気づいたというアドバンテージを十分に生かそう。


とはいえ、盗聴器が部屋の中にあったというのは些細な問題。


昔の俺の仕事では普通にあったことだ。


むしろ盗聴器が付いていない場所に忍び込む方が珍しかった。



盗聴器はあくまで盗聴だ。


この部屋でナイフの手入れするだけなら問題ない。



俺の愛用しているナイフ。


もう、数年使っているがまだまだ現役で使える。


まずは錆落としからだなな。


俺はptを使って錆を落とす薬品を購入した。


奮発してかなり高価なものを買ったが俺のptはほぼ無限にある。


なんたって第2ステージでは1日に1回、星の数×3のptが自動で振り込まれる。


俺はあまりptを使わないし、星の数は約10000。


ptの指標として今俺が購入した薬品は10pt。


雪や勇人、歩が購入したハンドガンは23pt。


食べ物系は殆ど3pt以内。


という事で俺のptは底が見えない。


神様がptを配布しすぎだと思うかもしれないが第一ステージの最低ラインである星10個の人間は特別ボーナスをもらっていない限り一日30ptしかもらえない。


食事で困ることは無いかもしれないが、服を新調したり、洗濯とかするための電気を生み出すのもptだ。


諸々の消費を考えると今のptの配布は妥当なのかもしれない。



そんなこんなでナイフの手入れが終了した。


刃の部分は鏡の様に自分を映している。


「美しい」


盗聴器が仕掛けられていることは分かっているが、この感想を口にしないとこのナイフに失礼というもの。


先ほどまで血の油でギトギトしていた刃が今ではテカテカしている。


高級な薬品にして正解だったな。




それじゃあ、盗聴器探しに行きますか。


恐らくだが、俺の部屋だけに盗聴器があるとは思えない。


間違いなく冬川や雪の部屋にもある。


それだけならまだいい。


俺たちの部屋だけに仕掛けられているのだとしたら新入りを歓迎しない勢力か、用心深い烏さんたちの可能性が高い。


しかし、ホテル全体に仕掛けられているとしたら・・・。





そんなわけで盗聴器探しのプロである冬川を呼んだ。


「盗聴器なんてどうでもいいでしょ。むしろ盗聴器が無い方がおかしいよ。私眠いんだよ」


現在深夜2時。


皆、寝ている。


元殺し屋である冬川の意見と俺の意見はよく一致する。


俺も盗聴器が無い方がおかしいと思う。


だが、一般人目線ではそうではない。


「盗聴器があることは重大な事なのよ。」


呼んではいないが雪もいる。


「てか、雪もいるんだ?」


雪がここに居るという事は冬川が雪も誘った?いや、冬川は情報を流すようなことをしない。


「夢羽がこっそり部屋を出たから気になってついてきたの。」


「部屋を出たって、一人一部屋あるだろ。お前ら一緒に寝てるのか?」


「私だって一人で寝たいわよ。ベッドも一つだし。けど、夢羽が私の部屋に侵入してきて一緒のベッドで寝ることになったの。」


「だって、私抱き枕ないと寝られないし。抱き枕あっちの拠点に置いて来ちゃった。」


「知らないわよ。」


「そんなに迷惑ならいいよ。」


「寝れないんじゃないの?」


「だから今日は暁と一緒に寝る。いいよね、暁は?」


「ああ、問題ない。俺はどんな状況でもなられるように訓練してある。」


「ダメに決まってるでしょ!!!」


雪の叫びがこのフロア全体に響き渡った。


「おい、今深夜2時だぞ。近所迷惑を考えろ。」


「そうだよ」


雪は俺と冬川を無言で腹パンした。




その後はある程度真剣に盗聴器を探し、各フロアに30個づつ仕掛けられていた。


今すぐに回収という事はせず、敵が動くのを待つ。


「それにしても、すごい量だったね。多分ptで買ったと思うんだけど、全部で10000ptくらいするんじゃない?」


一万ptというと俺の1日分の獲得ポイントにも満たないが、最低限のptである30ptの人間の場合約333日分の給料だ。


「って、それよりも重要な事あるでしょ。ホテル全体に仕掛けられていたのよ。私たちの部屋だけじゃなくて。」


「ああ、確実にいるな──内通者が。」






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