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神殺人殺  作者: ナノ
55/85

第55話 隠し要素5

再び幹部4人が居る場所に行き戦闘態勢を取る。


「何か作戦を立ててきたようだが無駄だ。俺達4人の連携の前では誰であろうと無力も同然」


自信満々な言葉を吐いているが油断はしていない。

さすが闇影の幹部と言ったところか。


俺は彼らの言葉を無視して真正面から突っ込む。


「奇策を思いついたかと思えば、先ほどよりも動きが単調だな」


4人は俺の攻撃を軽々と受け止めた。

俺は攻撃が防がれるのを承知で攻撃のギアを少しづつ上げる。

やがて俺の動きは常人には見えない速度まで達し、さすがの4人も表情が曇り始めた。

だが、4人を殺すにはあと一歩足りない。


攻撃を絶えず続け俺の体力と幹部4人の体力の底が見えたと同時に拳銃の発砲音がこのフロアに響き渡った。

銃弾は幹部の一人の頭部に命中しその場に崩れ落ちる。

他の3人は発砲音の正体を確認するべく俺から目線をそらした。

その隙を逃さず俺は残り3人の首を一瞬で跳ね飛ばした。


「よくやった」


俺が冬川に伝えた作戦。

それはいたってシンプルなものだ。

俺が全力で攻撃し、幹部4人の意識が完全に俺に向いた瞬間に冬川が銃で一人殺す。

それだけの作戦。

だが、この作戦は冬川でないと出来なかった。

射撃精度はもちろんのこと、俺の動きに連動する事の出来る戦闘IQも必要だ。

その射撃精度と戦闘IQを備えているのが冬川だ。

少しでもタイミングや精度がずれていたら俺に銃弾が当たっていた可能性だってある。

それに、俺に当たらずとも、そもそも4人の内の誰一人として命中しなければこの作戦は失敗に終わっていた。

そのプレッシャーの中で確実に命中させた冬川の事を俺は再評価する。

伊達に元闇影のメンバーではないという事だ。


「緊張したー。」


そう安堵する冬川の額からは汗が滴り落ちている。


「油断は禁物だ。まだボスを倒していない。それに、冬川の言っていたファントムと言う人物も」


「そうだね。ボスの実力はあまり分からないけどファントムはさっきの4人と比べ物にならないくらい強い。」


一度その場で休憩を取っていると倒した幹部の端末が鳴った。

幹部の端末を手に取り通話に出る。


「もしもーし。聞こえる?今電話に出てるのはコードかな?それとも付き添いの人?」


誰かは不明だが、この発言から俺たちの現状を知っているという事が分かる。


「お前は誰だ?」


「質問を質問で返さないでくれるかな。まあ、いいや。そのひつもんに答えてあげる。」


そう、端末を介して聞こえたとたん天井が崩れ落ち一人の人間が上のフロアから降ってきた。


「初めまして。ファントムって呼ばれてます」


そう言った男は細身な体格であるが、しっかりと鍛えられているのが分かる。

それに、放っている覇気が幹部4人と別格だ。

彼が常時放っている覇気ですら寒気が走る。

本能が逃げろと言っている。

それほどまでに目の前の男の実力が確かなものだと実感する。

俺が過去に戦ってきた人間の中でも上位の実力を持っていることは確かだろう。


「その子がコードだろ。初めて顔を合わせるね。それじゃあ、こっちにおいで。仲間を殺されたくないだろ」


声色は穏やかだが、断ったら確実に殺されそうだ。


「私、私は・・・」


冬川はファントムの覇気で気おされている。

まあ、冬川は本来戦闘を専門とする殺し屋じゃないから仕方ないか。


「困ったな。腰が抜けて歩けないか。じゃあ、僕からそっちに行くよ」


ファントムは一歩一歩と歩みを進め冬川に近づく。

その一歩にも洗練された動きを感じる。

隙が全く無い。


それでも、俺がやるべきことは一つ。


「悪いな、こいつは俺の仲間だ。」


ファントムと冬川の直線状に入りそんなセリフを言った。


「邪魔だよ」


先ほどまでの優しい声色と異なり、少し不機嫌さを感じる。

それと同時に俺へ向けての殺気がものすごい勢いで押し寄せてくる。


一般人なら殺気だけで殺せそうな勢いだな。


「冬川を連れて行くならまず俺を殺さないと無理だぞ。」


「何だ!そんな簡単なことで良いのか。」


ファントムは背中に背負っている短剣をゆっくりと取り出す。

短剣を獲物として使う殺し屋は珍しいな。

一般的な殺し屋は銃かナイフだ。

かくいう俺もナイフを使っている。


俺も懐からナイフを取り出す。

今回は相手が相手だけに始めから全力で行かせてもらう。


お互いが間合いに入ると同時に、開戦の火蓋が切られた。


ファントムが繰り出す攻撃は一撃一撃が必殺級に重い。

素直に受け止めればナイフが一撃で破壊されるだろう。

だから俺は攻撃を受け止めるのではなく受け流さなければならない。


対して俺の攻撃はファントムに届きすらしない。

理由は単純明快、獲物のリーチの差だ。

俺が使っているナイフよりもファントムが使っている短剣の方が2回り大きい。

それだけと思うかもしれないが、このレベルの戦いになると少しの差が勝敗を分けることはよくある話だ。

















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