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神殺人殺  作者: ナノ
43/85

第43話 愛奈5

恐らくだがこのまま敵を倒しても無限に増え続ける。

攻略のカギは・・・

俺は一つの手がかりを思い出す。

マップ上に表示されている点は赤色、黒色、紫色、金色の4種類。

この中でまだ金色の点の敵だけ見ていない。

それもそのはず、黒色、紫色の点の敵つまりゴブリンと騎士は相手からこちらに近づいてきていた。

一方、金色の敵はゲーム開始時点から微動だにしていない。

俺はこの金色の点の敵を倒すのがこのゲームクリアのカギだと考える。



そう思い、俺は金色の点の場所まで移動する。



移動中ふとあることを思い出した。

白石を置いてきてしまった。

念のためマップを見て敵の点から逃げ回れと指示をしたが、敵がランダムでこのマップに湧く設定なら俺の近くに置いておいた方が安全か。

俺的には見殺しにしても問題ないが、それでは愛奈が悲しんでしまう。

その結果チームとしても上手くいかなくなったら面倒だ。



来た道を戻り、白石を迎えに行く。




「ここに居たか」


「あーーーー!!」


白石は木の陰に隠れていた。

それに、大げさなリアクションだ。


「うるさい」


「悪い。それよりもどうした?」


「ああ、このゲームの敵はランダムで湧く設定の可能性がある。だから、お前が一人で逃げるよりも俺の近くの方が安全だ。」


「別に俺一人でも逃げるくらいなら出来る。現に今だってまだ敵に遭遇していない。」


何か、白石の地雷を踏んでしまったのか少しだけ拗ねてしまった。

こいつは、あれだな。

子供だ。


「お前のところに敵が来なかったのは全部俺が倒したからだ。」



そして無理やりにでも白石を連れて行く。


「なあ、暁。もう、敵が見えてもおかしくないんじゃないか?」


白石が言っていることは正しい。

確かに俺たちは金色の点の場所に到着した。

何なら俺たちの赤色の点と金色の点が重なり合っている状態だ。

だが、敵が見当たらない。

どういうことだ?



俺は目をつむり気配を探る。


「なあ、何してるんだ?」


「黙ってろ」


俺と白石は相性が悪いのか反りが合わない。

今までにも数名こういう人間と関わってきたが白石は断突で合わない。



途切れてしまった集中を再度始める。

気配はない。

いや、微細な気配を感じる。

それに殺気も感じる。

場所はここから5メートル先。



どんどんと殺気が濃くなり何かが近づいてくるのを感じる。

ターゲットは、、、白石か。


俺は白石を軽く押しその場に倒れさせる。



何かが白石の頭上を通り過ぎたのが分かった。

白石の背後にあった木はその何かにより根元から溶かされていく。


「なんだ?何が起きてる?」


白石は現状を中途半端にしか理解できていないらしくパニック状態になっている。


「落ち着け。敵は数ミリ程度の大きさの生物だ。」


「そんなのどうやって対処すればいんだよ」


「俺に作戦がある」



俺は白石に作戦を伝え実行に移す。

それは作戦と呼べるほど複雑なものではない。

白石でも出来るほど単純なことだ。

俺は一度白石を抱え敵から距離を取る。

その後、白石との距離も取り気配を完全に消す。



白石は端末を見ながら再び金色の点へ近づく。

足を震わせながらも着実に距離が縮まっていく。



金色の点と自分の点の位置が重なったことを確認するとその場に立ち止まり目を閉じる。



数秒の間を開けてようやく敵が動き出した。

敵は先ほどと同様に何かを白石めがけて放った。



その瞬間、気配を消して近に潜んでいた俺は能力を使い敵の放った何かの座標をその敵の背後に移した。



敵の大きさが数ミリという事もあり成功確率は半々程度だったが、何とか成功したようだ。



白石は恐怖のあまりその場に膝から崩れ落ちた。


「お疲れ」


俺は白石に手を差し伸べた。

白石の評価を少しだけ訂正する。

子供のような性格で、無能なのにやる気がありただただ迷惑な男だと思っていたが、いざという時の度胸はなかなかのものだ。

会って間もない人間の事を信じ、命までかけるのはなかなか出来ることではない。

まあ、昔の俺ならただの無謀だなんて言いそうだが。



白石は俺の手を取り立ち上がる。



敵がいた場所には普通サイズのカギが落ちてある。

この鍵を使って仲間を助ければ目的を果たせるな。




俺たちは雑談しながら赤色の点の場所まで向かう。

恐らくそこに、白石たちの仲間が捕まっているはずだ。

移動中にはもう敵は湧いてこない。

神殺人殺の画面にはゲームクリアと転送の文字が書いてある。

もし仮に、転送と書いてある場所をタップすれば白石の仲間が解放させる間もなく元居た場所に転送されるはずだ。

まあ、いたずら的には面白そうだがそんなことはしない。

また、挑戦するのも面倒だしな。




そう言えば一つ白石に言わなければならないことを思い出す。


「白石、俺の能力の事なんだが」


「分かってるよ。誰にも言わない」


俺は能力の詳細は話していないが、目の前で能力を使用しているところを目撃されている。

白石の頭脳ならば空間操作という真の能力がばれることはないだろうが、目撃した事象を雪のような頭脳明晰の人間に報告されれば能力がばれる可能性がある。



白石は誰にも言わないと言ってくれているがこいつの事だ、ぽろっと言ってしまいそうだな。



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