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神殺人殺  作者: ナノ
39/85

第39話 愛奈

「じゃあ、今日は私と一日いてもらおうかな。」


仲間との交流も大事だと判断し愛奈の提案を承諾する。



「それで、何か予定はあるのか?」


「いや、何も決めてないけどそうだなー・・・」


愛奈は何をするか困っている。

それもそのはず、神殺人殺が始まってから全ての娯楽施設が開店していない。

当然と言えば当然だが、こういう暇なときにすることが無いというのも困りものである。



「ゲームにでも挑戦するか?」


「いや、デスゲームなんてやりたくないよ。」


俺は本気で提案したつもりだったが愛奈には冗談と受け取られたらしい。

ゲームがダメとなると本当にやることが無くなってしまう。

能力の訓練というのも提案しようと思ったが愛奈の能力は相手の傷を癒すことのできる能力、つまり被検体が必要になる。

という事でこの案も却下。


「じゃあ、病院の外で適当に歩くってのはどう?」


愛奈の提案は俺からしたら悪くないものだが、最近の女子高生からしたら退屈ではないのだろうか。


「まあ、愛奈がそれでいいなら付き合う。」


「じゃあ、決まりで」





お互い着替えを済ませ病院の入り口で待ち合わせをする。

俺の服装はいつもと同じで黒のパーカーに黒の長ズボン。

待ち合わせ場所である病院の入り口で待っていると愛奈がやってきた。

愛奈の服装は俺とは違い、気合が入っているようでワンピースを着ている。



俺からすれば愛奈が着ているワンピースは戦闘用とはいいがたい。

まあ、戦闘するわけではないからどうでもいいことだが。

そういう事を無駄に思ってしまう。

これも職業病というやつなのだろうか。



「それじゃあ、行くか」


俺が先に進もうとすると後ろから「ストップ」という声が聞こえた。

その声の主はもちろん愛奈だ。

だが、なぜ止められたかは分からない。



後ろを振り向くと愛奈は頬を膨らませ目も少し吊り上がっている。

これは間違いない、怒っている。

普段の仕草、呼吸回数、心拍数、表情、などから推測した。

人の嘘を見抜くのが得意な俺以外でも怒っていることが分かりそうな雰囲気を醸し出している。

原因はなんだ?

思考を巡らせたがやはり分からない。

人間の感情を理解するのには長けているほうだと自負していたが、自己評価を改めなくてはな。

そんな思考しているとようやく答えが出てきた。


「なんで、出かけるのにそんな服装なの!!」


「ダメなのか?」


俺には分からない。

俺の着ている服であるパーカーと黒の長ズボンは隠密性に長けており伸縮性もある。

これなら戦闘の邪魔にならない最高のコーデだと言えるだろう。

それに、雪と出かけたときは何も言われなかった。


「とりあえず、着替えてきて」


そう言われ俺はしぶしぶ着替えることにする。

着替えと言っても俺はこの服以外に似たようなものしか持っていない。

ptで購入するか。

幸いにもゲームに挑戦しているおかげでPtは余分なほどにある。

神殺人殺を開きpt交換をタップする。

そこにはたくさんのものがあるが今回は検索欄に服と打ち込み色々探る。



色々ありすぎて分からん。

それが俺の答えだった。

適当に選んでも良いが、きっと俺のセンスで選ぶとまたやり直しを命じられる可能性がある。

二度手間は面倒だ。

ここはアドバイザーに相談するとするか。



そうして俺は男部屋に行く。

扉を開くと歩がベッドで寝転びながらスマホ型の端末を操作していた。

勇人と晴翔はいないようだ。

まあ、俺よりも歩の方がセンスがあるだろうから歩に聞くことにしよう。


「なあ、歩」


「何?」


「出かけるときに着る服を選んでるんだが、一緒に選んでくれないか?俺にはよくわからなくて」


俺がそう言うと歩はニコニコとした表情で俺の端末の中をのぞく。

そして2人で一通り調べ歩が提案してきた服を購入する。

購入ボタンを押すと目の前に選んだ服が転送された。



「どうだ?」


俺はその服を着て歩に意見を求める。

俺の服装はというとめちゃくちゃキラキラしているどこかのDJが着てそうな服だ。

歩は俺を見て爆笑した。

まあ、歩の表情や言動で察していたが俺で遊んでいたようだ。


「似合ってるよ」


そう言いながらも歩は笑っている。

ダメだな。

そう思い俺は部屋を出て次のアドバイザーの場所へ行く。

気配を探り目的の人物の場所を探る。

この病院という、密閉空間だと少し難しいが見つけ出すことが出来た。



リハビリ室に行くと勇人がいる。

勇人は一応、大けがをしていたこともあり少しだけリハビリが必要なようだ。

勇人はこちらに気が付き歩いてきた。


「悪いな、リハビリ中に」


「いや、いい休憩になる」



という事で俺は勇人に服装の相談をする。


「なるほどな。だが、俺のセンスも期待するなよ」


確かに勇人はあまりファッションにこだわりがない性格をしている。

そして2人で服の一覧を見ていたが結局決まらなかった。

そこに救世主とでも言おうか晴翔がやってきた。



晴翔はイケメンであるがゆえにファッションの事に詳しそうだ。

晴翔に同様の相談をし、服を選んでもらう。


「あんまり期待しないでね」


晴翔はそうハードルを下げるが、俺は期待している。

俺の男友達の中で一番ファッションに詳しそうなのが晴翔だからだ。

逆に晴翔がダメだったら誰に聞けば良いのか。




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