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神殺人殺  作者: ナノ
30/85

第30話 救出作戦3

KINGが能力を解き人質が解放されたのは良いもののどおしたものか。

人質は死んではいないが暴行を受けたのか全員意識がなく、体中に痣がある。

問題は人質だけじゃない。

残ったKINGの仲間の処理も済んでいない。

俺の能力を実際に見たのはKINGの幹部であろう9人だ。

先にこいつらだけは殺すか。

そう思い、気絶している間に9人の心臓をナイフで突いた。

残りのKINGの仲間はおそらく俺の能力を見ていない。

認識する前に気絶させたはずだ。

殺しても良いが、後処理が大変だ。



まあ、とりあえず俺の読みが正しければそろそろ来る頃合いか。



「お待たせ」


予想通り雪がたった今到着した。

10キロの距離を走ってきたのか呼吸がまともにできていない。



「早かったな。それよりも一人で来たのか?」


「そうよ。その方が暁にとって都合が良いでしょ」


「ああ、助かる。じゃあ、疲れてるとこ悪いがこいつらをどうするか考えてくれ」


俺は人質の方を指さして言った。


「この人たちって、人質?」


「ああ、意識はないが全員生きてる。」


「じゃあ、こっちの人たちは?」


雪はKINGの仲間の方を指さし聞いてきた。


「beastのメンバーだ」


「まさか、あなたこれ一人で全員相手したの?」


「ああ、やっぱり能力者が複数人いると厄介だな。」


「そ、そう。」


雪は少し呆れている。


「とりあえず、beastのメンバーはここに放置で良いと思うわ。問題は人質の方ね。愛奈を呼んで傷を癒してもらおうかしら。」


「そうだな。」


愛奈の回復能力も見れるし一石二鳥だ。




電話で愛奈を呼び出した。

愛奈が来るまでの間、俺と雪は人質を重傷者と軽症者に分けた。

治療の優先順位のためだ。

いわゆるトリアージというやつだな。

心配なのは重傷者の中に勇人がいることだ。

傷の位置、具合からして最後まで抵抗していたのが分かる。

これも、待機チームのリーダとしてのプライドか。



「おまたせ」


愛奈は雪と同様に走ってきたようでかなり疲れている。

その後ろには八乙女もいるが、あまり疲れた様子はない。


「何この状況?」


愛奈は大勢の人間が倒れている光景に驚いている。

その中には、KINGのようにほぼ原形をとどめてない死体もあるためあまり直視出来ていない。


「栗花落がbeastのメンバーを全員倒した。で、こっちにいるのが人質だ。愛奈の能力で治療してあげてくれ」


「雪ちゃん強すぎでしょ」


「ああ、俺も実際に見ていたが圧倒的だったぞ」


雪は何か言いたげだったが俺の都合を理解しているおかげで反論してこない。



その後、愛奈は能力で人質を治療するが、あまり効果がない。

バトルロワイヤルで会った治癒の能力を持っていた男はほぼ死んでもおかしくない傷を完治させていたが、これも星の獲得数が原因か。



「ごめん、役に立てなくて」


「いえ、愛奈はよくやってくれたわ。重傷者の出血をある程度抑えられたのは大きな成果よ」

雪がフォローするも愛奈の顔は晴れない。



「とりあえず病院に連れて行きましょう」


「でも、この人数どおやって運ぶの?」


「そこにある車を使って少しずつ連れてくわ」



この倉庫の外には数台の車が駐車してある。

しかも、都合よく鍵が掛かっていない。

恐らくbeastが使っていた車だろう。



4人で協力し後部座席に人質を乗せる。

車は8人乗りで比較的大きめのサイズだが、頑張って後部座席に8人積んだ。

運転席と助手席は俺と雪が使うからこれで計10人だ。

はたから見ると俺たちが悪役の様に見えてしまいそうだ。



愛奈と八乙女には先に某病院に行ってもらうことにした。

彼女たちは運転が出来ないからな。

念のため雪には助手席にいてもらう。

人質が途中で起きたら面倒だしな。



そのつもりだったが、雪が助手席ではなく運転席に乗った。

雪が運転するのは別に良いが運転できるのだろうか?

一応聞いておくか。


「雪、運転できるのか?」


「したことはないわ。でも、多分できるはずよ。」


その自信はどこから来てるのか分からないが運転はそんな簡単に出来るものでもない。

いや、雪のような天才は出来るのかもしれないが今は重傷者を後部座席に乗せている。

軽い衝突事故を起こしただけでも死んでしまう可能性がある。



「俺が運転する。」


「あなたも運転免許持ってないでしょ」


「確かに免許は持ってないが運転の経験はある。そこらのドライバーよりも運転技術は上だ」


俺がそう言うと雪は深いため息を付いた。


「彼方のその経験はどこでしているのかしら。普通は免許持たずに運転することはないと思うのだけれど」


俺は、その質問を適当に受け流し雪と席を交代した。



エンジンを掛け、出発する。

信号は全て機能していない。

コントロールする人間が居なくなったのだろう。

それに、この周辺はbeastの支配区域だったため人が全くいない。

恐らく目的地の病院にも人がいないだろう。

だが、病院には薬や治療器具がある。

俺自身、前職では自分の負傷は自分で直していた。

時には自分で腹を裂き治療し縫合までするときもあった。

知識は医者に劣るかもしれないがまあ、何とかなるだろう。

それにさっき聞いたが雪も誰かを治療した経験はないが知識はあるようだ。

これも英才教育のたわものか。



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