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神殺人殺  作者: ナノ
18/85

第18話 宝探し4

「そういえば一つだけ聞いていいかしら?」


話が一段落付いたところで彼女は俺に質問をしてきた。


「何だ?」


「私たちの宝を取ったのは彼方って事で良いのよね?」


話の流れと展開から彼女は俺が宝を取った犯人だと断定しているようだ。


「そうだ」


「じゃあ、まさか私たちの陣地にいた守護神を倒したって事?」


彼女の疑問はもっともだ。

確かに常人ではあの守護神を倒すことは不可能だろう。

俺でも能力が無ければ少しだけ苦戦したかもしれない。

バトルロワイヤルや他のゲームを経て能力が強化されたのが実感できるほどに空間操作が使いやすくなっていた。

そのおかげか、彼女たちの陣地にいた守護神を瞬殺することが出来た。

このまま星を集めて能力を強化すれば俺の目的が本当に達成できるかもしれない。


「ちょっと、何無視してるのよ」


俺が少し考えこんでしまったがために彼女の質問を無視した形になってしまった。


「悪い、少し考え事をしていた。お前らのチームの守護神は俺が倒した」


「倒したって、あの守護神を?彼方どれだけ強いのよ・・・」


彼女は少し引いていた気がする。


「後の話は追々するとしよう。もう時間もないだろ、とりあえずこれを受け取れ」


俺はそう言ってSランクの宝物を彼女に渡した。


「彼方、これ何処で入手したの?私たちも探し回ったけど手掛かりすらなかったわよ」


「ああ、これはだなお前らの守護神を倒したら出てきた」


「なるほどね、通りで見つからなかったはずよ」


「最後にこれを」


俺はそう言ってポケットから取り出した指輪を彼女に渡した。


「これは?」


「ああ、なんかこの指輪を一度はめると差し出した相手の命令を断れなくなるらしい。さっきPtを使って購入した」


「はめたくないのだけど」


彼女は拒否したが生憎拒否権はない。


「じゃあ、そのSランクの宝物を返してもらうぞ」


「はあ、まあ良いわ。これであの子たちの命が守れるなら安いものよ。」


そういって彼女は俺の目の前で指輪をはめた。

その後俺たちは連絡先を交換してお互いその場を後にした。


「遅かったな暁、もしかして大の方だったか?」


陣地に戻ると歩は俺をからかう様に話しかけてきた。

俺はそれを適当に受け流した後、神殺人殺しんさつじんさつのアプリを見ると1件のメッセージが来ていた。

送り主は〈雪〉と書いてある。

どうやら彼女の名前は雪と言うらしい。

内容はこうだった。


チャット

自己紹介をしていなかったわね。私の名前は栗花落つゆり雪よ。よろしく。


短い文だが律儀だな。

そう思い俺も一応名前だけは伝えておいた。


そうして数分が立つと宝探しゲームの終了を知らせる通知が鳴り響き俺たちは俺の家へ転送された。



転送が終わり見慣れた風景が俺の目に映る。


「終わったー。これで目標達成だね」


歩は転送が終わると早速俺のソファーに寝転んだ。


「お前、少しは遠慮したらどうだ」


勇人は呆れながら言ったがここの家主である俺としては歩がこの家になれたのは喜ばしいことである。

俺は4人分のお茶を用意し皆をリビングのテーブルに集めた。


「皆に相談なんだが宝探しで出会った女4人組覚えているだろ、そいつらと仲間になるってのはどうだろうか。」


俺がそう話すと一瞬沈黙が訪れたがその沈黙を破ったのはやはり歩だった。


「俺は賛成!!」


やはり歩は賛成してくれると思っていた。

あとは勇人と晴翔だが、、、


「聞いても良いか?暁がそいつらを推薦する理由とその話が出た経緯を教えてくれ」


予想通りの質問だな。

だが、本当の事を答えるわけにはいかない。

適当に誤魔化しおくとしよう。


「そうだな、まず推薦する理由は俺たちの戦力不足を感じたからだ」


「なんで?俺達そこそこの数のゲームを難なくクリアしてきたじゃん」


「そうだな。だが歩が言っているのはLv3未満のゲームだろ。実際にバトルロワイヤルでは危うく全滅しかけた。例え第一ステージを無事にクリア出来たとしてもそれ以降で死ぬ可能性はかなり高いと俺は感じている。」


3人は俺の話を聞いて少し考えこんでいる。


「確かに暁の言う通り今の僕たちじゃ第2ステージからはクリアするのが難しそうだね」


晴翔も俺の意見に賛同してくれている。

あと一押しか。


「それに俺は彼女たちとゲームをしたから分かることだが、彼女たちのリーダー的存在はだれかわかるか?」


俺はその質問を勇人に向かって投げかけた。


「そうだな、あの俺たちを案内した女じゃないか」


「まあ、そう思うよな。だが実際は俺を無理やりゲームに連れ込んだあの女がリーダーだった。実際に彼女たちとゲームをしたとき指揮系統は彼女がしていた。」


「で、それがどうだっていうんだ」


「彼女の判断力や分析力には目を見張るものがある。おそらくだが、リーダーを偽っていたのも彼女の作戦だろ。」


「だが、判断力や分析力なら俺だってある。わざわざリスクを取ってまで他人をチームに入れるのは愚策だ」


「確かに彼女の役割は勇人と類似している。だが、勇人お前あのバトルロワイヤルが原因か何かトラウマ的なものを抱えているな」


これは勘で言っているのではなく勇人を見ていて思ったことだ。

以前よりも少しだけ消極的になっている。

目の下のクマも薄っすらだが残っている。

きっとトラウマのせいで夜十分に眠れていないのだろう。

自分の作戦のせいで俺たちが死にかけたのだから当然のことだとは思うが。

悪いが俺はそれを理由にしてでも無理やり彼女たちを仲間に加えさせてもらう。


「勇人と彼女で協力すればきっと今よりも安定したチームになると俺は思う」


勇人はそれを聞いて少し考えこんだが了承してくれた。


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