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神殺人殺  作者: ナノ
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第16話 宝探し2

女の提案はこちらとしても大きなメリットがあるが一つだけ引っかかる事がある。


「なあ、何でわざわざAランクの宝物を入手しようとしてるんだ?お前らは今80Ptあるんだろ。無理してAランクの宝物を手に入れずともその辺にあるCランクやBランクの宝物でも時間内にクリア出来るだろ。」


俺が気になったことを素直に質問すると一人の女が一瞬こちらを睨んだ。

何か気に障ることを言ったのだろうか。

その女はため息を付きつながら説明を始めた。


「私たちはすでに一つだけAランクの宝物を入手している。で、Aランクの宝物は入手するとチーム全員にゲームを通して使えるPtが30Ptずつ配布された。つまり私たちはゲームのクリアを目指しつつ同時にPtも稼ごうって事。分かった?」


女は不機嫌になりながらも丁寧に説明してくれた。


「事情は分かった、手伝おう。お前らも良いよな?」


勇人は女の話を聞き悪い話ではないと判断したようで一応のため俺たちの意見も聞いてきた。


「俺は初めからOKだよ。」


歩は女と行動できることが嬉しいのか元気よく賛成している。

俺と晴翔も特に断る理由が無いこともあり無言で首を縦に振った。


「で、俺たちは何をすれば良いんだ?」


「それは、目的地に着いてから説明します。とりあえず、私の後に付いてきてください」


女がそういって俺たちは目的地に向かうことになった。

歩いている途中、歩が女性陣に話しかけたがあまり会話が弾んでいないようだった。

特に歩が俺を睨みつけた女に話題を振った時は無視されていた。

その時の空気は正に地獄といっても差し支えないだろう。


「到着しました」


そう言われた場所はゲームセンターだった。

中に入ると様々なゲームがありその中の一つに報酬がAランク宝物と書いてある。

ゲームの内容は書いてないが一つだけ5人専用と書かれてある。


「5人専用か」


俺がポツリとつぶやくと俺を睨みつけた女が再び俺を睨みつけてきた。

俺はそれに気づかないふりをしてとりあえず説明を待つことにする。


「あなた方には一人だけこのゲームに付き合ってもらいます。ゲームの内容次第ですが基本的には何もしなくても大丈夫です。何かあれば支持を出すのでそれに従ってもらえたら幸いです」


俺たちを案内してくれた女は丁寧に説明してくれた。

それも笑顔で。

俺を睨みつけた女とは違うなと思いふと彼女のほうを見ると目が合ってしまった。

その結果また睨みつけられてしまった。


「じゃあ、僕が手伝うよ」


歩は元気よく手を挙げて手伝うことの意思表示をした。


「では、そちらの・・・」


「歩です!!」


「歩さんよろしくお願いします」


歩は自己紹介をして俺たちの前に出た。


「ダメ!」


歩が代表してゲームにエントリーしようとすると俺を睨みつけてきた女の鋭い声が聞こえた。


「アンタが参加しなさい」


そう言ってその女は俺を指さした。


「え、俺じゃダメ?」


歩が驚いた様子でその女に質問する。

だが、彼女は俺のほうを向いたまま黙っている。

歩はしょんぼりとした様子で俺たちのほうに戻ってきた。


「暁、頼んだぞ」


歩の悔しさと悲しさの詰まった声が俺の耳に届いた。

出来ることなら歩に譲ってやりたいが指名されては仕方がない。

なぜ俺が指名されたかは定かではないが考えても無駄だと思いゲームにエントリーする。



女4人と俺、計5人のエントリーが終わると俺を含めた5人はゲームの中に吸い込まれた。


周りを見渡すと何処かの町のような風景だ。

そんなことを思っているとスマホから通知が鳴った。

神殺人殺しんさつじんさつを開くとゲームスタートという文字とともにルール説明、残り時間が書いてある。


ルール

1.このゲームは鬼陣営と市民陣営に分かれている。(鬼陣営は5人、市民陣営は1人)

2.鬼陣営は制限時間30分以内に市民陣営に触れることが勝利条件である。

3.このゲームに敗北したチームは能力を剥奪される。


ルールはいたってシンプルな鬼ごっこだ。

だが、少しだけ周囲を見回しただけでもかなり範囲が広いことがわかる。

一見、鬼側が不利そうに見えるが能力があることにより有利不利などないに等しい。

仮に女4人の中の誰かが索敵系の能力であればその時点で鬼側が有利ともいえる。

また、市民側が勇人のような透明になる能力であれば鬼側は勝つのは難しいだろう。

そんな思考を巡らせていると隣から俺を睨んできた女が話しかけてきた。

「アンタは私の指示に従って動いてもらうわ。とりあえず私に付いてきて」

俺は素直に指示に従うことにする。



女に連れてこられたのは路地裏だった。


「アンタはここに立っておいて」


「それだけで良いのか?」


女は頷きどこかに行ってしまった。



それから数分が立ち残り時間が10分となったところで俺の方へ見知らぬ男が走ってきた。

おそらくこの男が市民陣営だろう。

ここで男を捕まえることもできるが女には立つだけでよいと指示を貰っていたため男を捕まえずに放置することにする。


男は俺の存在に気づき曲がり角を右に曲がった。

おそらく俺の仕事はここで終わりと思い能力を使い空中から状況を観察することにする。


空中へ自分の座標を移動させたら面白い光景が広がっていた。

まるで男が罠に誘導されるように走っているのがわかる。

男は自身の速度を上げる能力を使っているがそんなことも気にせず予言したように女1と女2は俺たちを案内した女のもとに誘導するように男の逃げ道を塞いでいる。

男が俺たちを案内した女の目前まで来ると完全に包囲された。

男は絶望したのかその場で蹲った。


男を誘導したのはおそらく少し遠くの高台から見ているあの俺を睨んできた女だ。

そしてこの女4人グループのリーダー的存在でもあるだろう。


「面白い」


俺は不敵な笑みでポツリと呟いた。


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