第14話 今後の予定
バトルロワイヤルのクリアを記念した祝杯は3人が疲れていたこともあり以外と早く終わった。
3人が寝静まったのを確認し俺は行動を開始する。
「おはよー」
まだ眠そうな声の主は歩だった。
時刻は午前6時。
昨日3人が寝た時刻は大体午前2時だったこともあり歩はあまり寝ていないことが分かる。
「おはよう。起きるのが早くないか?」
「まあね。色々あったから頭の中がぐちゃぐちゃして早く起きちゃった。」
一見、能天気に見える歩でも実は色々考えていることを再認識する。
それから内容の無い友人同士でする在り来りな会話をしていると勇人と晴翔もリビングにやってきた。
2人を見ると朝に弱いのかまだ目が半開きになっている。
俺は2人を見て顔を洗ってくるよう提案した。
2人が顔を洗っている隙に適当に朝食を作ることにする。
こんな事態を想定していなかったため冷蔵庫に食材はあまり入っていないがあるものだけで作れるメニューを考える。
「暁って料理出来たんだな。」
朝食を作り終えリビングに運ぶと歩が料理を見て少し興奮している。
普通の目玉焼きのはずだが何かおかしかったか?
「人並みには作れる方だと思うぞ」
「すごいな。俺なんて野菜すらまともに切れないのに」
歩は料理が全くできないらしい。
「野菜すら切れないとは普段家の手伝いをしていないということだな」
俺たちの話を聞いていたのか洗面台から戻ってきた勇人は歩に向かって少し呆れた口調で語り掛ける。
「うるさいなー」
歩は少し口を尖らせていたが事実なので何も反論出来ない。
洗面台から晴翔も戻ってきたこともあり朝食を取ることにする。
俺が食べようとした途端「旨い」という歩の声が隣から聞こえた。
「ああ、確かに美味しい。暁、何処かで料理を習っていたりしたのか?」
歩に続いて勇人も朝食の味が気に入ったのかそんなことを聞いてくる。
料理は昔仕事で使うことも多々あったため多少練習したが本当の事を言うつもりがないため適当に嘘をつくことにする。
「一人暮らしだから料理を作る機会が多いだけだ」
「いや、でも俺の母さんが作る料理より美味しいぞ」
歩のこの発言は少し良くないと思いつつ褒めてくれたことに感謝し4人で雑談しながら朝食を食べた。
朝食の片づけを一通り済ませ4人でまた会議を始める。
もちろん議長は勇人だ。
「俺たちはバトルロワイヤルをクリアして現在星の獲得数が7個になっているが第1ステージをクリアするにはあと3つの星が必要になる。そこで、俺はLv1のゲームを3つ挑戦するのが良いと思っているが皆の意見を聞かせてほしい」
確かに勇人のいう作戦は安全面を考えたらベストだろう。
だが、後々の事を考えれば、、、
「僕は反対かな」
俺の思考を遮るように晴翔の声が聞こえた。
「確かに安全面を考えれば勇人の言うようにLv1のゲームを3つ挑戦した方が良いと思う。だけど、ルール説明にも書いてあるように星の獲得数に比例して能力が強化されるってのが重要になってくると思う。例えば僕たちがバトルロワイヤルで遭遇したあの4人覚えているでしょ。もしかしたら僕たちの能力がもっと強ければ勝てたかもしれない。だから今後のためにも多少無茶してでも能力を強化するべきだと僕は思うよ。それに第一ステージ以外に能力を強化する手段が無いとしたら第一ステージが生き残るために一番重要になる可能性があるしね。」
どうやら晴翔は俺と同じ結論に至ったようだ。
「なるほど、晴翔の意見はもっともだな。歩と暁の意見も聞きたい」
「てか、Lv1のゲームを時間いっぱいまで挑戦するのはダメなの?」
「そうだな、歩の案も良いな」
歩にしては良い案を出したことで勇人は少し驚いている。
「暁はどう思う?」
晴翔は俺の意見を聞きたいのか話を振ってきた。
確かに歩の意見は勇人の案と晴翔の意見を組み合わせたような非常に有効な案だ。
だが、このゲーム人類全員が参加しているということは“あいつら”だって参加しているはずだ。
もし仮に3人とLv1のゲームをずっと挑戦し続けても得られる星の数はせいぜい40個前後だろう。
星1つにつきどのくらい能力が強化されているかは定かではないが“あいつら”と対峙したとき3人を守りつつゲームをクリアするにはもっと大量の星が必要になる。
そう考え俺は一つの案を出す。
「俺はLv3のゲームを3回するのが良いと思う。全部クリアしたらバトルロワイヤルで獲得した星と合わせて16個になる。おそらくほとんどの人間が死を恐れてボーダーの10個しか星を獲得しないはずだ。まあ、3人が対峙した頭のおかしい連中ならもっと星を集めるだろうがあんな連中と対峙したら相当能力を強化しないと勝てないと思う。だから星16個程度がベストだ。Lv1のゲームを大量にクリアするのも良いと思うがしっかり睡眠の時間や食事の時間を確保することが後々のためになると思う。」
俺の考えを話すと3人は納得してくれた。
この案の利点は俺が自由に使える時間が多くなるという事。
そうすれば一人で大量の星を獲得することが出来る。
“あいつら”と対峙しても3人を守れるくらい能力を強化しなけらば、、、
もっと強くなってまたあの時と同じ悲劇が起きないように。
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