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玉藻の庭  作者: うさぎ鈴
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プロローグ


「こいつは俺が引き取る」



何十何百年の年数がたったのか、今ではもうわからない。

代わり映えのしない日々。

私への優しい言葉は全て嘘に変わる。

神様は、きっともう随分前に私を見放しているのだろう。


今日もまた捨てられ、違う人の元へ行く。



誰でもいいから、もういっそわたしを殺して欲しい。


私がどんなに危険だと分かっていても、人間は決してわたしを殺さない。だから私が生き続ける限り、何も変わらない。








こんな日々に終わりはない―。

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