俺だけ【まばたき】する度に無限レベルアップ!〜たった1時間で人類最強、半日後には世界最強の存在になり、やがて万物の超越者へ至る〜
秒針があと1周すれば日付が変わる。
幼い頃からずっと待っていた瞬間がもうすぐ訪れようとしていた。
「いよいよ、だな」
緊張していないわけではないが、それなりに平常心を保つことができていた。
どんな結果になっても全てを受け入れる。
ただそれだけだ。
「……きたっ!」
恐らく人生で最も長いであろう60秒が経過し、俺は15歳の誕生日を迎えた。
「ステータスオープン!」
名前:ブリンク・オルコット
年齢:15
性別:男
種族:人間
レベル:12
職業:村人
スキル:【まばたき】
生命力:97
筋力:64
素早さ:76
器用さ:81
知力:66
抵抗力:67
魔力:31
運:82
例年通りに年齢が増えた影響で各種ステータスが少しずつ上昇している。
そして今年限りの最も重要な項目、今まで空白だったスキル欄には、俺が15歳になった証でもあるスキルが表示されていた。
その名も【まばたき】。
「【まばたき】……【まばたき】か……」
俺は自分が手に入れたスキル名を何度か呟く。
見たことも聞いたこともないスキルだ。
どのような能力を持っているのか全くわからない。
単純に考えれば『まばたきをする』という能力しか持たないハズレスキル中のハズレスキル。
しかし俺はこのスキルがすごい能力を持っていることを確信していた。
弱そうな名前をしていたり何の役にも立たない能力だと思われていた不遇スキルやハズレスキルが、実はとんでもないチートスキルだったということが後々判明した事例はここ10年ほどで急増している。
つまり、俺の【まばたき】スキルも何かしらの強力な能力を持っている可能性が非常に高くーー。
テレレレンッ。
突然、頭の中で音が鳴った。
「え?」
今聞こえたのは……レベルアップ音?
まさか、きっと聞き間違いだろう。
俺はつい5日前にレベル12になったばかり。
ただの村人の俺がこんな短期間でレベルアップするなんてあり得ない。
テレレレンッ。
テレレレンッ。
テレレレンッ。
テレレレンッ。
「……は?」
テレレレンッ。
テレレレンッ。
テレレレンッ。
テレレレンッ。
「ちょっ!?なんだこれ!?」
テレレレンッ。
テレレレンッ。
テレレレンッ。
テレレレンッ。
テレレレンッ。
テレレレンッ。
「いったい何が起こっているんだ!?」
聞き間違いなどではなかった。
これは紛れもなくレベルアップ音、しかも一定の間隔で何度も鳴っている。
その全てが本物だとしたら……。
「まさか、な」
俺は期待と不安が入り混じりながら、恐る恐る自分のステータス画面を確認した。
「な、なんじゃこりゃああああああああ!?!?!?」
名前:ブリンク・オルコット
年齢:15
性別:男
種族:人間
レベル:30
職業:村人
スキル:【まばたき】
生命力:145
筋力:79
素早さ:89
器用さ:94
知力:70
抵抗力:72
魔力:37
運:83
「レ、レベル30だって!?あっ、もう31……32、33になった!?」
テレレレンッ、テレレレンッ、テレレレンッ。
わ、わけがわからない。
テレレレンッ、テレレレンッ、テレレレンッ。
これは本当に現実なのだろうか。
テレレレンッ、テレレンッ、テレレレンッ。
理解するどころか、ますます頭が混乱する。
テレレレンッ、テレレレンッ、テレレレンッ。
それでも1つだけ確かなことがあった。
テレレレンッ、テレレレンッ、テレレレンッ。
俺はレベルが上がって着実に強くなっている。
テレレレンッ、テレレレンッ、テレレレンッ。
あっという間にベテラン冒険者のボーダーラインでもあるレベル50を突破。
そしてレベル70を超える直前、俺はこの連続レベルアップの原因にようやく気がついた。
「そうか!【まばたき】スキルか!」
俺自身の『まばたき』という行為とレベルアップが連動しているのかもしれない。
冷静になって考えてみれば簡単なことだった。
「むっ……」
俺は仮説を確かめるため、まばたきをしないように目をカッと開く。
……。
……。
レベルアップ音は鳴らない。
試しにまばたきを1回だけ行ってみる。
パチ。
テレレレンッ。
まぶたを閉じて開いた瞬間、レベルアップした。
続いて、まばたきを2回行ってみる。
パチ、パチ。
テレレレンッ、テレレレンッ。
「……なるほど」
これ以上の検証は必要ないだろう。
俺の【まばたき】スキルが持つ能力は『まばたきを1回するとレベルが1上がる』で確定だ。
となれば、やるべきことは自ずと決まっていた。
「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ。
テレテレテレテレテレテレテレテレテレテレテレ。
「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ。
テレテレテレテレテレテレテレテレテレテレテレ。
「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ。
テレテレテレテレテレテレテレテレテレテレテレ。
「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ。
テレテレテレテレテレテレテレテレテレテレテレ。
「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ。
テレテレテレテレテレテレテレテレテレテレテレ。
俺は一心不乱にまばたきを行った。
名前:ブリンク・オルコット
年齢:15
性別:男
種族:人間
レベル:216
職業:村人
スキル:【まばたき】
生命力:541
筋力:249
素早さ:263
器用さ:214
知力:89
抵抗力:86
魔力:49
運:84
「すげえええええええええ!!!!これが本当に俺のステータスなのか!?」
レベル200なんて聖獣クラスじゃないか!
俺の【まばたき】スキルは予想を遥かに上回るチートスキルだった!
まばたきモチベーションが体の奥底から激しく湧き上がる!
「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ。
テレテレテレテレテレテレテレテレテレテレテレ。
「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ。
テレテレテレテレテレテレテレテレテレテレテレ。
「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ。
テレテレテレテレテレテレテレテレテレテレテレ。
「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ。
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「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ。
テレテレテレテレテレテレテレテレテレテレテレ。
「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ。
テレテレテレテレテレテレテレテレテレテレテレ。
「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ。
テレテレテレテレテレテレテレテレテレテレテレ。
「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ。
テレテレテレテレテレテレテレテレテレテレテレ。
俺はまばたきを続けた。
それはもう、ひたすらに続けた。
名前:ブリンク・オルコット
年齢:15
性別:男
種族:人間
レベル:1000
職業:村人
スキル:【まばたき】
生命力:1735
筋力:861
素早さ:894
器用さ:837
知力:129
抵抗力:445
魔力:166
運:103
前代未聞の領域、レベル1000に到達した。
『レベルアップ音をオフにしますか?』
はい いいえ
ステータス画面に選択肢が表示された。
もちろん俺はオフを選択する。
毎回レベルアップ音が鳴るのはさすがにうるさい。
「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ。
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ。
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ。
「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ。
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ。
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「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ。
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ。
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「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
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「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ。
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ。
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ。
怒涛のレベルアップはまだまだ終わらない。
俺のまばたきを止めることは誰にもできない。
「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ。
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「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
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「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
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「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
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「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
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「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
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「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
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「ラストスパートォォォォォォォォォォ!!!!!」
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名前:ブリンク・オルコット
年齢:15
性別:男
種族:人間
レベル:2164
職業:村人
スキル:【まばたき】
生命力:3197
筋力:1765
素早さ:1871
器用さ:1684
知力:179
抵抗力:845
魔力:326
運:128
「ふぅ、とりあえずこんなものか」
改めてステータス画面を確認する。
俺はたった1時間でレベル12からレベル2000まで到達して人類最強になった。
もちろんまばたきをやめることはできないので、現在進行形でレベルアップは続いている。
このままどんどん強くなればS級冒険者になる……いや、さらにその上にSS級冒険者という新しい階級を作り出すことだってできるかもしれない。
翌朝、俺は幼い頃からの憧れだった冒険者になるために冒険者ギルドへ向かった。
冒険者登録を済ませて冒険者カードを受け取る。
これで俺も冒険者の仲間入りだ。
一番下のE級から爆速でS級まで駆け上がってやる。
俺は早速クエストを受けるために他の冒険者たちと共にクエスト掲示板を見ていた。
スライム討伐のような簡単なクエストから、ゴブリンキングの群れを制圧する難関クエストまで様々なクエストが張り出されている。
さて、どれを受注しようか。
俺が迷っていると、
「てめえら邪魔だ!どきやがれ!」
柄の悪い男が叫びながら強引に割り込んできた。
他の冒険者を強引に手で押し除け、悪びれる様子もなくズカズカと掲示板の前に陣取った。
やれやれ、ろくでもない奴はどこにでもいるんだな。
俺も冒険者になった以上、目の前で起こった迷惑行為を見過ごすわけにはいかない。
「ねえ、おっさん。掲示板はみんなで見るものだよ」
俺は男に優しく注意する。
「あ!?誰に物言ってんだクソガキ!」
「別に何時間も独占してるわけじゃないんだからさ。おっさんも冒険者なら順番くらい守りなって」
「うるせえ!引っ込んでろ!」
男は俺を睨みつけてきた。
年下だから大声を出して威圧すればビビるとでも思っているのだろうか。
「お前のような雑魚なゴミカスが冒険者なんて1万年はええんだよ!」
男はかなり気が立っている。
何か嫌なことでもあったのか、それとも元々こういう性格なのか。
いずれにせよ、できれば話し合いなどで穏便に事を収めたい。
そのためにまずは少し場を和ませるとしよう。
「それならおっさんは10万年早いんじゃない?」
俺はニッコリと笑顔を浮かべながら返答する。
しかしどういうわけか、男は顔を真っ赤にしてギャアギャアと喚き出してしまった。
「来いクソガキ!決闘だ!俺とお前の格の違いを教えてやる!」
「決闘って……マジで?」
軽いジョークのつもりだったのに、どうやら怒らせてしまったらしい。
「どうしたクソガキ!怖気ついたか!?」
「んー、まあいいけどさ」
こうなったら仕方がない。
言葉が伝わらない人間には実力で理解させるしかないことだってある。
俺たちは訓練場へ行き、レンタルした木刀を構える。
他の冒険者たちの観客が続々と集まる中、あまり乗り気しない決闘が始まった。
「おりゃあああああああああああ!!!!」
男は叫びながら俺の頭を狙って木刀を振り下ろしてきた……ってあれ?
「おらおらおらおらおらおら!」
ガシガシガシガシガシガシ!
この人、本当に冒険者だよな?
「おいおいどうしたクソガキ!守ってばかりか!」
ガシガシガシガシガシガシ!
それにしては貧弱で未熟、何の重みもない攻撃だということが俺でもわかる。
「今さら土下座して謝ってももう遅いぞ!」
ガシガシガシガシガシガシ!
1万年早いとか後悔させてやるとか、大口を叩いた割には本人の実力は全く大したことないようだ。
「お遊びはここまでだ!くだばれやああああああ!」
ガシガシガシガシガシガシ!
やれやれ、なんて中身のない戦いなんだ。
ガシ!
俺は攻撃とすら呼べない男の攻撃を全て余裕で受け止める。
からの、
「やあ」
ガシ!
とりあえず軽く押し返してみた。
「うぎゃああああああああああああ!?!?!?!?」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!
男は叫び声を上げて吹き飛び、床に激しく体を打ちつけながら転がっていく。
ドッカーン!
そして壁に勢いよく激突した。
「う、うーん……」
男はだらしなく股を広げながら気を失ってしまった。
「えっ、嘘。もう終わり?」
しばらく様子見をするつもりだったのだが……。
まあ迷惑行為に対する天罰とでも思ってくれ。
「よくやった少年!」
「ありがとう!スカッとしたぜ!」
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ。
周りで決闘を見ていた冒険者たちから歓声と拍手が湧き上がった。
俺はクエスト探しの続きのためにクエスト掲示板の前へ戻る。
やたらと周囲の視線を感じる。
目立つのはあまり好きではないのだが……。
「あ、あのっ!」
「ん?」
俺が声のしたほうを振り向くと、巨乳の美少女が立っていた。
「俺に何か用?」
「よろしければ私とパーティを組んでいただけないでしょうか!?」
「えっと、唐突すぎて話が……」
「はわわわっ!そ、そうですよね!い、いきなり話しかけてごめんなさいですうっ!」
「別に気にしてない。それで、俺とパーティを組みたいって言ってたけど」
「は、はいっ!私、駆け出しのE級で、後衛の魔法使いだから、頼れる前衛が欲しくて、それで……」
「なるほど。というか、俺もついさっき登録したばかりのE級なんだけど」
「本当ですか!?け、決闘見てました!そのっ、と、とってもかっこよかったですぅ!」
こうして俺たちはパーティを組むことになった。
その後、冒険者活動を続けているうちに、クーデレ獣人巨乳美少女とツンデレエルフ巨乳美少女がパーティに加わった。
俺たちは重要クエスト達成や難関ダンジョン攻略などの大活躍を繰り返し、歴代最速でS級冒険者パーティに昇格した。
2年後には史上初のSSS級冒険者の称号が国から与えられ、俺たちはいつしか世界最強の勇者パーティと呼ばれるようになっていた。
あれから70年が経過した。
現在のレベルは約5億。
俺は15歳の外見を保ち続けている。
どうやら膨大な生命力ステータス値が身体の老化を防いでいるらしい。
更に決して削り切ることのできない圧倒的なHP数値と相まって、俺は事実上の不老不死の存在となっていた。
1000年が経過した。
現在のレベルは約70億。
俺は15歳の外見を保ち続けている。
魔法はすっかり衰退し、科学技術が発展した豊かな時代が続いている。
俺以外の生物からステータス画面を開く力は既に失われていた。
1万年が経過した。
現在のレベルは約700億。
俺は15歳の外見を保ち続けている。
人類種の9割が宇宙へ旅立った。
彼らにとってこの星は狭すぎたようだ。
1000万年が経過した。
レベルは……恐らく70兆を超えたあたりだろうか。
俺は15歳の外見を保ち続けている。
人類種の文明はあっけなく滅んだ。
1億年が経過した。
最後にレベルを確認したのはいつだったか。
我は肉体を捨て去り空間と調和した。
精霊種の超越王として世界の均衡を保っている。
1000億年が経過した
世界は今日も平和だ。
1000兆年が経過した。
世界は今日も平和だ。
1000京年が経過した。
世界は今日も平和だ。
1000垓年が経過した。
世界は今日も平和だ。