7/26-カウンターアタック
注意!!
主人公は、自分を振り回す側だと思ってますが、周りからは、自分から振り回されに行ってるようにしか見えません。
昨日は大変な1日だった。
拍には泣かされ、友人たちにはからかわれ、散々な目にあわされた。
これも全部拍ってやつのせいなんだ。
なので、とりあえずまずは拍にカウンターでハートブレイクショットを決めようと思います。
朝ごはんを作り食卓に並べて準備万端。
あとは玄関でターゲットを待ち構えるのみ!
「ふふっ…覚悟しろ、拍。」
ピィン…ポーン!
来たなっ拍!
「鍵なら開いてるよ。」
「んっ?そうか。」
ガチャって音がしてノブが回り、キィって音と共に扉が開いていく。
「お邪魔しますっと、おはよ……う?望天?そのかっk…」
「お帰りなさいませ、ご主人様っ♪」
まずは先制攻撃!
これぞ『隣の部屋の玄関を開けたら、ロリメイドがお出迎えしてくれて心臓が痛いっ!』作戦だッ!
「うぇあっ!?っげほっごほっ!……んんっ。えーと、え?なにこの状況?なんでメイド?今日何かの記念日だったか?」
ひとまずは成功か?
顔は赤いし、目はきょろきょろしてるし、声も震えてる。
じゃ、次に行こうか。
「では、こちらへどうぞ、朝食の準備は出来ていますので。」
「あ、あぁ。」
拍はまだ混乱してるようで、なにかボソボソ言いながら靴を脱いで追いかけてくる。
「こちらにお掛けください、ご主人様。」
「あっはい。……ん?朝食ってこれか?」
キョロキョロしながら椅子についた拍は、どこからツッコミを入れるべきかを探して、とりあえず朝食につっこむことにしたらしい。
「はい♪朝食のオムライスになります!」
そう、オムライスである。
ちょっとさっぱり目に作ったけど、それでも朝からオムライスは結構くるだろう。
「えっと、いや朝からオムライスはちょっと厳しいn…」
「ご主人様に喜んでもらおうと、愛を込めて作りました!」
これを言うと拍は断れないだろう。(確信)
これこそ第二の作戦『愛が(朝食的に)重くて胸が(物理的に)いっぱい』作戦である!
「じゃ、じゃあそのメイド服は?」
オムライスへのツッコミは諦めたな?勝った…ふふっ。
「ずいぶん前にご主人様にいただいた(押し付けられた)服ですよ?こういうことをして欲しくてプレゼントしてくれたのでは?」
「た、確かにして欲しくはあったが…、どうしてまた急に?嫌がられた記憶しかないんだが。」
分かってて押し付けたのか、こいつ(呆れ)。
「昨日のプレゼントに対するお礼ですよ?ご主人様も私と同じくらい嬉しくなってくれるといいなって。」
別に嘘はついてない。
ただお礼と仕返しを同時にこなしているだけだから。
「そ、そうか。ありがとう、嬉しいよ。」
ふむ?顔は真っ赤で、手は胸を押さえたり、両手を組んだり忙しない。
動揺してるのが丸分かりだ。
ならば畳み掛けるのみ!
「ではご主人様、失礼します。」
ケチャップを持って拍の横から乗り出し、オムライスの上にかけていく。
もちろん腕や身体でオムライスが見えないようにガードもする。
「何をしてるんだ?」
「内緒です♪…………できました!はい、どーぞ♪」
「ん?え……ぐはっ!」
決まったー!カンカンカンッ!メイドさんの勝利ー!
第三の策『だいすきっ!ハートアタック!』作戦、別名『素直な言葉で直接心臓に負荷を掛ける』作戦が炸裂!
「フフンっ♪どうだ参ったか拍!昨日また爆上がりした拍への好感度の高さに悶えろ!」
「ぐっ…はぁーー。…よし、分かった。私の負けだ。」
「うんうん。潔く負けを認めるとh…」
「だが、ここまでの奉仕ついでに1つして欲しいことがある。」
「?…して欲しいこと?」
この上どんな奉仕をして欲しいと?
「簡単なことだ。メイド、オムライス、ケチャップ文字…ここまでくれば次に何が必要か、分かるだろ?」
「な……に…?」
まさか、まさかまさかまさか!?
僕にあれをしろと?あの伝説のあれを!?
「できるだろう?その私への高い高い好感度があれば。」
くぅぅぅ、やるか?……いやでもあれは…、うぅ…。
いや!ここまで来たんだ、最後までやってやるさっ!
やり切って、拍を悶絶の渦に引き摺り込んでやる。
「…わかった。やったげる。」
一旦羞恥心は捨てる!僕はやってみせる!
「では食べさs……」
「も、もえもえ〜きゅん♡」
ちゃんと両手でハートを作り、拍に向かって突き出す。
さぁどうだ!悶え苦しめ!
「え」
「え?」
「普通にあーんして食べさせて欲しかったんだが…。」
「は?」
どゆこと?食べさせて欲しかった?あーんってして欲しかっただけ?
じゃあ僕が今したことは…?
「望天。」
「……なに?」
拍がまっすぐ見つめてくる。思考が上手く纏まらない。
「めちゃくちゃ可愛かった。もう1回してくれ。」
「あ…」
「あ?」
「あ……あほぉ!ばかぁ!あんぽんたん!それならそれでちゃんと言ってよばかぁ!無駄に恥ずかしことしただけじゃんかぁ、もぉーー!!。」
拍をポコポコ叩く。
恥ずかし過ぎる。顔が熱い、たぶん真っ赤だ。
穴があったら埋めて欲しい。
そのまま上に墓を建ててくれるとなお良し。
「需要はあるから無駄じゃないぞ。それに可愛いから良いじゃないか。」
「良くない!」
さらっと可愛いとか言うのも良くない。
心臓に悪い。
「そうだ!凜たちに自慢しよう!」
端末を取り出そうとする拍に
僕は
「させるかぁーー!」
全力で飛びかかった。
あれ?TS百合VRMMO日常ほのぼのアクションって属性の盛りすぎでは…?
VRMMOは次の話から始められる……と、いいなぁって思ってます。
配信のタグは1回外そうかなと思います。
60話くらいまでは配信のはの字も出てこないでしょうから。
配信に関する話を投稿できたら、また付け直します。