表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/30

7/27-数には数で対抗すべし(一部の例外は除く)

……ご無沙汰してます。

ちょっと色々忙しすぎて全然書けない。


……タス…ケテ……タス…ケテ……。



「鈴火離れすぎ!深追いしなくていいよ!」


「……ッ!すまん!」



傷を負って退いたフォレストウルフにとどめを刺そうとする鈴火を制止する。

 今鈴火に孤立されたら死ぬ、僕が。



「北側から複数接近してますよ!」


「オーライ!スー、無理に狙わなくていいから牽制入れて時間稼ぎよろ。」


「らじゃー。」



気の抜けた声と共に無数の不可視の弾丸が放たれ、迫ろうとしていたフォレストウルフの進行を妨害する。

 それなりに命中したけど、10匹近くいる中で死んだのは2匹だけっぽい。



フォレストウルフ達は、見えないはずの弾丸をまるで見えてるみたいに躱している。

 魔法が当たった個体は、頭と心臓付近には当たらないよう避けていて、大体は掠ったか手足を撃ち抜いたくらい。

 死んだ個体も、避けた先で別の個体を狙った魔法に撃ち抜かれたようで、最初に狙って撃った分は避けられてる。



「……全然当たらなかった、ごめん。」


「大丈夫、一瞬でも足止め出来れば間に合うから。」



"鈴火が"

 その一言を言おうとした瞬間、迫っていたフォレストウルフのうち先頭を走る1匹の頭がなくなった。



正確に言うなら、切り飛ばされた。

 視界の端にいた鈴火がふらっとしたと思ったら、いつの間にかフォレストウルフの前にいて、刀を振り下ろした状態になっていた。

 チートだとかグリッチだとか、そんなちゃちなもんじゃあ断じてない。

 もっと恐ろしいものの片鱗を味わったよ。



「いやさすがに速すぎなんだよなぁ……。」


「……バグった?」


とか言ってる間に敵集団と切り結ぶ鈴火、それを見てちょっと呆然とする僕とスー。



もうちょっとギリギリで来ると思ってびっくりした。

 僕だけじゃなく、スーにも鈴火が瞬間移動したように見えたみたいで、二人で顔を見合わせる。



スーが遅れて魔法の乱射による援護を再開し、瞬く間にフォレストウルフの群れを一つ壊滅させた。



「何もしないでいいって、サイコー。」


「…………」



仲間が強いと楽でいいね。

 鈴火と桜は被弾しないからスーの護衛に徹してるけど、そもそもスーのところまで敵が来ないからすることがない。



「……あー、敵が抜けてしまいましたー。」


「へ?……ってちょっ、4匹も抜けてんだけど!?」



今まで1匹も抜かせなかったのに何故いきなり4匹!?

 わざとか?わざとなのか!?

 もしかしてさっきの聞かれてたかな?

 いやにしたっていきなり4匹は酷いくない?



「スー!魔法、魔法撃って!」


「んっ!」



返事と共に魔法陣が展開され、無数の風の杭が飛ばされる。

 スーの魔法、明らかに4匹程度に撃つ量じゃないんだけど、今何十発撃ったんだろ……。



「可哀想に……。」



結局魔法の雨を越えられたのは1匹だけだった。

 悲しいけど、これが現実なんだよね。

 スーは多分、昨日僕がやられたから過剰に反応しちゃったのかな?

 残った1匹も傷だらけで、走るスピードも大分落ちた。

 健気にもスーを目指して最短距離を一生懸命に駆けている。



「まあ通さないんだけど。」



フォレストウルフ殺すべし、慈悲はない。

 スーに向かって走るフォレストウルフを、横から盾を構えてタックルし、近くに生えている木の幹と挟む。



「じゃあね。」



盾と木で挟み込んだあと、すぐに左手で腰の解体用ナイフを取り出し、フォレストウルフの脳天に突き刺してトドメを刺す。



「ふぅ、回収回収っと。」



倒したフォレストウルフはすぐにインベントリに回収して、周囲の把握に努める。

 またフォレストウルフを宅配されても困るし。



「……ひとまず、終わった感じかな?」



周囲に敵影がないことと、鈴火と桜が納刀していることを確認して、僕は警戒を解いてふぅっと息を吐く。



「昨日より楽だね。」


「魔法一つでこうまで変わるんですね。」



僕の独り言じみた呟きに、桜がフォレストウルフを回収しながら応えてくれる。

 実際、スーの新魔法『風の杭(エア・ステイク)』がめちゃくちゃ活躍したからね。



「牽制も殲滅も出来る魔法、便利すぎない?しかも魔力効率も良いとか」



フォレストウルフ相手なら無双できるレベルの傑作魔法。

 創るの手伝っておいてなんだけど、硬くない敵に対してはぶっ壊れた性能を発揮するものができた。



「回収、終わりましたよ。」


「こっちも完了した。」



自分たちが無双して倒した分のフォレストウルフの回収を終えた2人が僕とスーの近くまで戻ってくる。

 2人とも戦いながらちょくちょく死体回収してたみたいだから、そんなに回収に時間が掛からなかったようだ。



「それじゃ、ここからは移動と戦闘を両立させていこうか。」



森の中、対策を立てて待ち構えていたら群れ相手にも戦えることは分かった。

 次は移動、戦闘、回収を同時にこなせるかどうかを確かめなきゃね。



「なるべく駆け足気味で行くよ。」



ちょっと急がないとご飯の時間に間に合わなくなりそうだし。








「……なんで駆け足?」


「姉さんに晩ご飯を作るためだろう。」


「好きな人に手料理を……可愛らしい理由ですね。」



「うるさい!さっさと行くよ!」




三人称で書こうとして頭捻ってたら難しくて断念しました。


二週間くらい経ったのに気付いて慌てて一人称で書き直したのがこちらです。


やっぱり小説書くのって難しいですね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ