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7/26-刀で戦うのって日本人の憧れですよね?

戦闘描写ってなんでこんなに難しいんでしょうか。



リーコス森林地帯


リベラティオ連邦が首都、リーベルタースの西側に広がる大森林。

 狼型の魔物の巣で、リーベルタース周辺の中で最も恐れられている地域。

 森に入ってすぐの街道や浅い場所は新人の傭兵でもなんとかなるが、少しでも奥に入ると群れに囲われ、野にその骨を晒すことになる危険な場所。

 森の中、街道が造られ道の舗装はされているが、どれも中央を大きく迂回するものしかなく、よって商人にとっても非常に面倒な場所。




僕たち4人は、今からその森に入る。



西門を抜けた正面、700m程度進んだ所で横を薄らと木が覆ってきた。



道具屋で買ったもの?

 テントや水筒、ロープなど旅の必需品を買ったらポーション類を買うお金なくなりましたよ。

 なので追加の装備品も諦めました。



そういうことなので、僕たちの今の装備は最初から着てた布の服、最初に選んだ武器、解体用のナイフ以上です。



「鈴火、桜、そろそろ魔物の生活圏に入るから、よろしくね。」



「任せろ。だが、気は抜くなよ?気配なんてあやふやなもの、完璧には拾えんからな。」



「お隣さんはとてもとても簡単そうにやってのけるけどね。」



拍は当たり前のように見えていない人のことを言い当てる。

 後ろから呼吸を殺して近寄ってもすぐに振り向いて抱きついてくる。



「あの人と一緒にしないでください。あれは人と比べちゃダメな領域ですよ。」



「けど、鈴火も桜もその領域に片足突っ込んでるってこの前言ってたよ。」



鈴火と桜ならいつか同じ場所まで辿り着けるって、嬉しそうにしてた。

 あれは僕じゃさせてあげられない笑顔だったなぁ。



「そうか……。」



「………。」むすっ



鈴火は少し嬉しそうにはにかみ、桜はそんな鈴火を見て不満気になる。

 桜の心の内が手に取るように分かる。

 いやべつに僕も拍に対して似たようなことを思ってたなんて事実はないよ?



「……狼さん、出てきたよ?」



「おっと、ありがとねスー。あれが魔物かぁ、フォレストウルフ……うん、狼だね。」



リアルの狼よりちょっと大きいかな?狼見たことないけど。

 森狼(フォレストウルフ)なのに緑じゃなくて灰色なんだ。



「気の抜けたお二人さん、何か弁明は?」



「……すまん。」



「すみません。少し気を緩め過ぎましたね。」



少し2人をつついてから、敵を見据える。

 今出てきたのは3匹、初戦闘だからちょうど良い数だ。

 3匹とも横の森から出て、木の生えていない街道に入ってきた。



「なんで森の中から奇襲しなかったんだろ?」



「まだ浅い場所だからだろう。中途半端に傷を負わせるなよ。」



「逃げたふりをして獲物を誘い込む気ですね。」



「なにそれこわい。」



正面から来るのは獲物を油断させるため。

 3匹なのは1匹だけを上手く逃すため。

 全員死んでも、相手は気を緩めてより深い場所まで進もうとする。



「頭いいなぁ。…まぁいいや、鈴火と桜で1匹づつ相手して、残り1匹はこっちに通して。」



「了解。桜は左のを頼む、私は右を、真ん中のは放っておく。」



「はい。…では、行きますね。」



鈴火と桜が、それぞれ抜刀する。

 鈴火は刀を体の前に立てて構え、体を前に倒し姿勢を低くして走る。

 桜は刀を体の右側に、刃を下に切先を後ろに向け地面すれすれまで降ろし、左手は順手に右手を逆手持ちにして構え走る。



フォレストウルフは右側と左側にいた個体がそれぞれ鈴火と桜の方へ向かい、真ん中にいた個体は真っ直ぐ僕とスーのある場所に走ってきた。



「結構速いねぇ。スー、僕の右側に向かって魔法構えといて。」



「ん、わかった。」



僕はスーの前に出て、体の左側を引いて半身に、右手に持った盾を体の前に構える。

 僕は体が小さいから、普通に構えるだけで口元から膝くらいまで全部隠れている。



と、先に鈴火と桜が接敵する。

 鈴火は飛びかかってくる魔物を左に躱し、そのまま体ごと右を向き、魔物の下を潜るように姿勢を低くし地面を蹴る。

 次の瞬間には魔物の首が飛んでいた。



 魔物の下を潜る瞬間に、体の前に立てて構えていた刀を魔物の首に押し当て、通り過ぎる勢いを利用したみたいだ。



桜は、同じく口を開けて飛びかかる魔物の顎を、左手を外し右手で逆手持ちした刀の柄頭で殴る。



少し浮いた魔物に対し一歩前に踏み出し、今度は右手を外し、左手で順手に持った刀を振り上げることで、お腹の辺りまで真っ二つにする。



「やばい。うちの前衛ガチ勢だ。」



「…知ってる。」



「こっちももうすぐ来そうだよ。」



「準備は万端。いつでも良い。」



「じゃあカウントダウンするね。」



敵はもう目の前、飛びかかる瞬間にカウントダウンを開始する。



「グゥルァァァァァッ!!!」


「3!」


敵が地面を蹴って飛び上がる。



「ガァッ!」


「2!」


盾を持った腕の肘を曲げ体を後ろに反らして敵を受け止め、右足の踵から順に体を右に捻る。

 後ろにある左足を浮かせて、体が回転する動きに逆らわないようにし、体が時計回りに90度回ったところで一度地面につる。



「グギャァッ!!」


「1!」


左足で地面を蹴り、浮いた左足をそのまま盾の裏につける。

 反らしていた体を戻しながら肘を伸ばして盾を押し出し、盾の裏につけた左足で更に盾を蹴り出す。


魔物が盾に押されて空中へと投げ出され、僕は盾を蹴った衝撃で背中から地面に倒れる。



「ギャウン!」


「今!」


「魔法陣起動!『風刃』射出!」



「g……」



合図と共に放たれた風の刃により、魔物は首を刎ね飛ばされた。



「ふぅぅ…、ナイス魔法だよ、スー。」



立ち上がりながら、スーに声を掛ける。



「ミーちゃんも、盾の扱いすごかった。」



スーの言葉に、拍から教えてもらったことを褒められて嬉しくなる。



「そっちも無事に終わったようだな。」



「3匹相手ならまだ楽ですね。」



もうすでに刀を納刀し、腰に差した2人が来る。

 討伐証明部分の解体も終わらせたようだ。



「いやぁ3匹相手でも森の中だとちょっと辛いかも。」



前から来るって分かってたから弾く方向を調整できたけど、どこから来るかわからない状況だと盾を構えられるかどうか…。

 なんて考えながら、道具屋で買った解体用のナイフでフォレストウルフから尻尾を切り取る。



「確かに、森の中じゃ対処できるのは私と桜だけか。スーの魔法はどうだ?」



「森の中だと射線が通らない。」



「それだと森は少し厳しいですね。このまま街道に出てくるフォレストウルフを狩りましょうか。」



「それが一番安全だね。」



フォレストウルフの討伐証明部位は尻尾っていうのは、もらった依頼書に載っていた。

 手書きっぽいのでまたオグマが書いてくれたんだと思う。



「残りはインベントリに入れればいいか。」



インベントリがあってよかった。

 これがなかったらテントやらをリュックで担がなきゃいけない所だったし、魔物だって解体出来なかったら持って歩くしかないところだった。



ちなみに、魔物を倒してもドロップアイテムは基本ありません。

 死体を解体して剥ぎ取るのがこのゲームの仕様です。





「さてと……それじゃあこのまま進んじゃおうか。」



「ああ。」


「ええ。」


「…楽しみ。」




7/26の締めは掲示板の予定です。


上手く書けるかわかりませんが、やれるだけやります。


といっても何話後になるか不明なんですよね。

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