7/26-魔法と魔術って設定考えるの大変
人との会話って難しいですね。
私は声を出すのが疲れるので、人と話す時はジェスチャーかなるべく短い言葉を使います。
多分コミュ障の内に入ってると思います。
皆様、日頃いかがお過ごしでしょう。
僕たちは今、絶賛勉強中です。
「この式は魔力消費量軽減で…、この式は効果の増幅で…、この式は……。」
「…………。」
「…………」シュー…プスプス
「ここはこの式を入れて、ここにはこの式を……。」
どうしてこうなった。
最初はみんな元気だった。
僕も、スーも、鈴火も、桜も、この世界で使う魔法にワクワクしていた。
この妙にリアルすぎる世界で、どんな魔法が使えるのかと、話し声も弾んでいた。
けど、今はもうまともなのは僕と桜だけ。
スーの両目は焦点が合わず、鈴火はオーバーヒートしている。
この2人はもうダメかもしれない。
一応ここまでの流れを整理しよう。
まず魔道協会についた僕たちは受付にてお金を払い、魔道士登録をした。
その後1人一冊"空白の書"という魔導書を渡され、一人一人その魔導書と契約した。
まぁ魔導書といっても中に白紙の紙が10枚ある程度の薄いものだったけど。
それから魔法式図鑑というものも渡された。
こっちは分厚いガチの図鑑だったよ。
とにかく、二冊の本を渡された僕たちは次に、講堂のような場所に案内され、魔道協会の人から講義を受けた。
その時間はおよそ3時間。当然休憩はなし。
スーが完全に沈黙し、鈴火が機能停止に陥るのは無理もないことだった。
講義の内容は、図鑑の見方、魔導書に魔法を刻む方法とその注意点、魔導書に刻んだ魔法の使い方、この世界での魔法使用に関する法律などなど多岐にわたる。
なんとか講義を乗り切った僕たちは、講堂の一角でそのまま魔法を創る作業に入った。
が、辞書レベルに分厚い図鑑に、まずは鈴火がやられた。
何ページか捲り、一つの魔法式の解説を読み出したと思ったらそのまま動かなくなった。
10分ほどしてから頭から煙が上がった。
そしてスーも、20ページほど進んでから目が虚になり、ページを無言でページを捲り続けるツモギリマシーンのようになってしまった。
「……桜、とりあえず二つ僕が使う治療系とスー用の属性系で魔法創るから、それで今日はもう魔法を創る作業はやめよう。」
「…そうですね。私も一つ創って、それで終わりにします。」
その後は、僕が治癒の魔法と属性攻撃の魔法の二つを、桜が身体能力強化の魔法を一つ創り作業を終了し、図鑑と魔導書をインベントリにしまう。
「ほらスー、いったん手止めようね。傭兵組合に行くよ。」
「ふにゃ〜………えっ?あ、うん、すぐに準備する。」
スーの肩を揉み揉みしながら声をかけると、ちょっとふにゃふにゃしてから意識を取り戻し、図鑑を閉じた。
「鈴火、はやくインベントリに仕舞ってください。行きますよ?」
「あぁ。…魔法、なんて面倒な仕組みだ。私には無理だな。」
「なら、鈴火の魔法は桜が組んであげれば?」
桜なら効率のいい魔法も組めるだろうし、鈴火にとっても使いやすいものができるだろうし。
「…そうだな。桜さえ良ければ、私の使う魔法を創ってくれないか?」
「はいっ!もちろん作ります!……私の創った魔法を鈴火が使う……これが…共同作業、ですか。」
「きょ、共同作業!?」
「いやそれよりも、なんか仕事に行く夫とその準備やらお世話をする嫁って感じじゃない?」
「夫ぉ!?嫁ぇ!?」
「いいですね、それ。ね?…………"あなた"。」
「んぐ!?…桜、そういう冗談は勘弁してくれ。身が持たない。」
多分9割くらいは本気だと思うけど、鈴火は恥ずかしがり屋だからね、しかたないね。
「…まぁ、今は冗談で流しても構いません。でも、…いつかちゃんと受け止めてもらいますからね。」
「………ああ。」
「…私の魔法。」
「スーのは僕が一つ創っておいたよ。」
「ありがと!」ぎゅ〜
「わっ!とと、急に抱きついたら危ないよ?魔法式渡すから早く刻印しちゃおっか。」
「うん!」
と、言う訳で組合に行きます。
到着しました。
え?道中ですか?特に何もなかったのでカットです。
強いて言えば、桜と手を繋いでいた鈴火の顔が赤かったり、僕と手を繋いでいたスーが、ファンタジーな世界の街並みに目を輝かせていたのが可愛かったくらいです。
「オグマさん、魔法創ってきたよ。僕が治療系一つで桜が強化系一つ、スーが属性攻撃系一つね。」
「かしこまりました。ご報告ありがとうございます。この後はどうなさいますか?依頼を受けることも可能ですよ。」
「へぇ…、今ある依頼ってどんなの?」
この時間帯まで残る依頼ってましなのあるのかなぁ。
「そうですね……、フォレストウルフの討伐依頼は如何でしょうか。場所はこの街の西門から出てすぐの森ですので、行き来が簡単ですよ。」
「ならそれで。フォレストウルフについて教えてもらってもいい?」
「構いません。フォレストウルフは西の森に出現する狼型の魔物で、数が多く増えるのも早いため、出現場所が街に近いのもあり恒常的に組合が討伐依頼を出している魔物の一種ですね。」
「ウルフっていうくらいだし、群れてるよね。」
狼型ってくらいだし、連携とかも厄介そうだなぁ。
「はい。基本的には6〜10匹程度の群れで行動します。また連携が上手く、一匹あたりの脅威度と群れているときの脅威度では非常に差があります。」
「だよねぇ。よっし、じゃあ道具揃えたら早速西の森に行こうかな。」
「でしたら此方の道具屋へどうぞ。組合も信頼している店です。」
そう言って道具屋までの道が描かれた地図を渡してくるオグマさん。
もしかして予想して用意してたのかな?
「準備いいねぇ、ありがと。また後でね。」
「ご武運を。無事の帰還をお待ちしています。」
そうして僕たち4人は道具屋へと向かっていった。
「結局、一言も話しませんでしたね。私たち。」
「…何もしない方がはやい。」
「そうだな、早くポーション類を揃えて魔物を狩に行こう。」
「次からは3人にもさせるからね?」
「「「がんばれリーダー。」」」
「こんな時だけリーダー扱いしないで!?」
アルターテイルの詳しい設定についてはまたまとめを投稿します。
全部本編で書くと本格的に7/26が終わりそうにないので。




