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7/26-コミュ障って治したいと思って治せるもんじゃない。



「桜はどうした?」



「……あっち。」



「……それはちょっとないと思う。」



「……呼びに行ってくる。」



受付の前で鈴火に追いつき、鈴火を戻らせる。

 爆弾処理は作った人に任せるべし。



「用紙への記入は終えられましたか?」



「はいこれ、後の2人はもうすぐ来ると思う。」



「…ん。」



「ありがとございます。では詳しい組合の仕組みは皆様お揃いになりましたらさせていただきます。」



「はーい。…そうだ、魔法ってどこかで覚えられたりできる?僕たち"来訪者"っていうやつらしくてさ、その辺りの知識がなくって。」



「"来訪者"…、なるほど。ではまず訂正を、魔法は覚えるものではありませんよ。各街にある魔導協会へ行くことで、その協会にある魔法式を覚えることができます。その魔法式を組み合わせて、皆様が魔法を創られるのです。」



全員が全員、自分専用の魔法を自分でカスタマイズして創る感じかな?



「へぇ…。その協会にある魔法式ってことは、同じ魔法式は他の街にはないのかな?」



「共通してあるものも、細部が違うものもございます。…この街独特なものは……、いえこれは実際に協会へ行き、自分の目でみていただくのが最適ですね。」



人から聞くよりも、自分の目で見たほうが確実だし、分かりやすいもんね。



「そうだね、この後行ってみるよ。魔導協会ってどこにあるのかな?」



「少々お待ちください、簡単なものですが地図を書きますね。」



この人優秀では?なんでこんなに空いてる時に受付にいるんだろう?



「待たせたな。…あぁこれ、登録用紙です。」



「お待たせしました。…よろしくお願いします。」



「はい、確かに。………まずはこちらですね、魔道協会への地図です。」



受付の人が後ろにある台座に4人分の用紙を置くと、別の人がそれを取り、奥の部屋に入っていく。

 それから受付の人は僕に、容姿とは別の紙、手書きの地図を渡した。



「ありがと。…おぉっ、見やすいよ、これ。」



必要最低限の道と目印だけで書かれた地図だった。

 しかも魔道協会までは2つ曲がるだけ。



「お褒めいただき光栄です。さて、皆さまお揃いになりましたので、詳しい説明をさせていただきますね。」



「よろしくです。」



「はい。…まず、傭兵組合は、傭兵に仕事を斡旋する組織のことを指します。また、傭兵個人に仕事を回すこともありますが、大抵の場合は各ギルドごとへの紹介になります。」



「各ギルド?傭兵組合でのギルドの扱いは?」



「志を同じくする複数の傭兵によるチーム、という認識で構いません。各ギルドには軸となる活動方針があり、組合はそれぞれの方針にあった依頼を紹介します。」



「登録した傭兵が依頼を受けないでいることは可能?」



「可能ですが、一月経つごとに登録継続料を頂くことになります。ただし、何かしらの事情があり、それを申し出ていればその限りではありません。」



「依頼の完了に一月以上かかった場合は?」



「その依頼の内容、及び依頼を受けた傭兵の行動によります。一月依頼を放置していた場合は、もちろん罰則がございます。また、依頼の難度が高く純粋に一月以上かかるものの場合は、罰則等はありません。」



「一度受けた依頼をキャンセルはできる?」



「組合に申し出ていただければ可能です。ですがその理由によってはキャンセル料を頂くこともございます。」



まあそうか、すごく私的な理由でばんばん依頼キャンセルされても困るよね。

 ていうかめちゃくちゃしっかりした仕組みになってて驚いた。

 これゲームだよね?何から何までリアルすぎでは?



「ギルドの設立に何か条件はある?」



「最低人数は5名からとなっています。またギルドのリーダーとなる方への信用も必要となります。」



5人か…、今のままじゃ作れないね。

 それに信用、か。なにか証明書でも貰えるのかな?



「信用っていうのはどうしたら得られるの?」



「実際に依頼を受けていただき、達成までの手順からその遂行能力を、依頼人の方や街、村での聞き取り調査からその人柄を、組合が確認し、問題無しと判断すればそれを証明するものをお渡しします。」



「証明するものっていうのは?」



「バッジになります。それをつけている人物の能力と人柄を組合が保証する、と示すものです。他に何かございますか?」



「依頼は実力に関係なく、どんなものでも受けられるの?」



依頼の制限、本人の実力にあってないと思われるような依頼は受けられるのかな?



「組合で提示できる依頼の中からなら自由に受けられます。ただし、実力不足による依頼の達成不可は罰則の対象になりますのでご注意ください。」



「おーけー。大体わかった。分からないことがあったらまた聞いても良いかな?」



「構いませんよ。いつでも承ります。………こちらが皆様の傭兵証になります。紛失された際はすぐに申し出てください、理由によっては再発行を無料で行います。失くされた場合には再発行は銀貨2枚となりますのでご注意を。」



「ありがと。…それじゃ、魔道協会にいってくるね。」



依頼受ける前に魔道協会で魔法創っときたいからね。

 鈴火と桜は要らないかもだけど、僕とスーには必須なのです。



「魔法を創られましたら、また申し出ていただければ幸いです。傭兵各人の情報は提示させていただく依頼の内容に関わりますので。」



「魔法創ったらまたくるよ。…あぁそうだ、最後に受付さんの名前を聞いても?」



「申し遅れました。この組合支部の事務を統括しています、オグマ・カノープスと申します。」



「事務統括?……えらいひと?」



統括って、責任者ってことだよね?



「いえいえ、支部長ではございませんから。精々上から2番目というところです。」



「十分偉い人なんだよねぇ。…まぁいいか。じゃあね、オグマさん。スー、鈴火、桜、ほら行くよ?」



ずっと後ろで黙ってた3人に声をかけ、組合の外へと向かう。



「あ、あぁ分かった。ではまた、オグマ殿。」



「それでは、失礼します。」



「……ばいばい。」



「またのお越しをお待ちしております。」



3人はそれぞれ挨拶して僕の横に並ぶと、口々に言い放つ。



「これからは、こういう話はお前に任せる。」



「そうですね。聞きたいことをちゃんと聞いてくれますから、楽ですし。」



「…みーちゃんは、有能さん。これからも頼んだ。」








「……何面倒ごと押し付けようとしてんのさ…。」



この3人、他人との会話を面倒と思い過ぎでは…?





〜周囲の反応〜


鈴火「蚊帳の外…だな。」


桜「いいじゃないですか。私たちは何もしなくて良いんですから。」


スー「……楽。」


3人「………。(これからもよろしくお願いします。)」



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