7/26-社会に出てから忘れ物すると、大体やばいことになる。
ようやく登場人物が揃ったので、キャッキャうふふを書いていけます。
「武器を!忘れた!」
もう一回あの図書館行けるかな?
「インベントリは見たか?」
「インベントリ?そういやそんなこと言ってたね。どうやって見るの?」
見方なんて教えもらってないんだけど?
「普通にメニュー開けばあるぞ。案内役の人に教え貰ったろ?」
どういうことだオピス!
わざとか!実はめちゃくちゃ怒ってたのか!
「メニューオープンっとこれか。」
メニューを、開くといつもの画面からアルターテイル仕様のものに変わっていた。
1番上にインベントリの文字がある。
早速インベントリの中をのぞくと、銀貨10枚の表記があるだけで、他は何もなかった。
「お金しかないんだけど…。…あれ?」
インベントリにお金以外ないを確認した後、メニュー画面に戻ってから気づいた。
「なにか有ったのか?」
「メールが来てるっぽい。」
インベントリの文字からいくつか下に行ったところにあるメールの文字、その横にびっくりマークが光っていた。
「オピスからだ。」
「リラを担当した案内役の人か?」
「そうだよ。聖人みたいな人、だと思ってたんだけど…。」
メールを開くとまず"ごめんなさい"と謝罪の言葉が載っていた。
内容は、転送先の座標を間違えたことと、メニューの説明を忘れていたこと。
最後に盾を添付したからこのメールの下にある"受け取る"を選択するように、というものだった。
「間違えただけ、忘れていただけ、か…。とりあえず受け取っとこ。」
怒ってた疑惑は晴れないけど、元を正せば原因は僕なので何も言えない。
「なんとかなったのか?」
「まーね。……おっ、ちゃんとインベントリに入ってる。」
またメニュー画面に戻って、インベントリを選ぶと、1番上に"ヒーター・シールド"の文字が追加されていた。
「武器を選択してからショートカット設定を選んで、ワードを決めると、"来い"…っと、こんな風にいつでもすぐに取り出すこともできるぞ。戻す時も、"戻れ"こんな感じでなかなか便利だ。」
「なるほど。えーと、武器を選択、ショートカット設定、ワードは…"来い""戻れ"でいいか。」
すぐに考え付かないので、刀火のをパクる。
「よし……"来い"!〈ブゥン!〉…え〈ガシャンっ!〉うっそ、重っ!」
急に出てきた盾の取っ手部分を右手で掴んだけど、重すぎて右手一つじゃ支えられず、落としてしまう。
「……っ。」ぷるぷる
「………。」ヒクっヒクっ
沈黙が気まずい。
リンカは黙って視線を逸らしているが、肩がピクピクしてるし、唇も口角があがりそうで、笑いを堪えてるのがよくわかる。
「……わらいなよ。」
「ぶはっ!くははははは!!」
「笑うなぁぁぁぁ!!!」
落ちてる盾の淵をを両手で持ち、そのまま体を一回転させてリンカの頭めがけて盾を振る。
お腹を抱えて頭の位置を下げてるから狙いやすい。
「おおっと、危ない危ない、ちょっと理不尽じゃないか?リラ。」
が、当然の如く躱される。
篠宮だからね、仕方ないね。
「頭殴って記憶飛ばせば無かったことになるかなって。」
「発想が怖い。」
その後も2人でわちゃわちゃしてると、後ろから声をかけられた。
またしても知ってる声、それも2人分。
「なにしてるの?」
「楽しそうですね、2人とも。」
振り返ってみると、普通に背の低い女の子と、リンカより少し低いくらいで、隣の子に比べると全然高い女の子の2人組がいた。
背の低い方がスーで、高い方がサクラかな。
スーは髪を銀色に、髪型は変えず、目は黒色にしている。
サクラは髪を薄いピンクにして腰まで伸ばし、目の色もピンク色で瞳の中には桜の花の模様まである。でも光はない。
サクラの作り込みがすごい。でも目にハイライトはない。
「お?やっほースー、サクラ。」
「?…あぁ鈴火から聞いたんですね。では改めて、…桜・篠宮です。」てれてれ
「えっ?」「なに?」
聞き慣れた苗字が聞こえて来てびっくりする。
ぐいっぐいっ
しばらく固まってると裾をひっぱられ。
横を見るとスーがいた。
「わたしは、スー・トリウィアにした。」
スーは僕より背が高いけど、今は腰を曲げて僕の服の裾を掴み、僕の頭より下に自分の頭を持ってきてる。
つまり今スーは上目遣いで僕と話してる。かわいい。
やっぱりスーは1番の癒しだということを再認識する。
「僕はリラ・ミルキーウェイだよ。」なでなで
「私は鈴火・刀道だ。」
「ん〜〜。じゃあみーちゃんとりんちゃんだ。」うっとり
スーの頭を撫でながら名前を伝える。
スーは呼び方を変えるつもりはないみたいだ。
「ところで、さっきから妙に注目されているようなのですが…、どうしたんでしょう?」
そりゃ空から人が落ちてきたり、盾振り回したりしてれば人の目は集まるよね。
「気のせいだよ。」
「いえ、気のせいではないと思うのですが。」
「気のせいだよ。」
「いいえ、絶対に気のせいではありません。」
「ならきっと、スーたちが可愛いからだよ。」
「わたし、かわいい?」
「もちろん。ゲームの中でも、リアルでも、とっても可愛いよ。」
ほんとのことを言いながら全力で誤魔化しにかかる。
スーは照れたように笑う。かわいい。
サクラはリンカに視線を送っている。こわい。
リンカはサクラの視線に気づいてもごもごしてる。おもしろい。
「あー、その…まぁ…かわいい、と、思うよ、私も。」
「うふっ♪うふふふふふ♪」
スーは頭を僕の腕にすりすりしてくる。かわいい。
サクラは両手で顔を挟み満面の笑みを浮かべている。こわい。
リンカは真っ赤になって俯いてる。おもしろい。
「それで2人はどんな武器を選んだの?僕は盾で、リンカは刀ね。」
「わたしは杖、魔力を増幅して魔法の効果をあげる効果がある。」
「私は刀にしましたよ。……鈴火と一緒ですね?」
「二刀流にしなかったの?」
「1本のものしかなかったんですよ。そのうち2本目を手に入れます。」
まぁ大体予想通りか。
最初の発言にはつっこまない。藪蛇だからね。
「…さて、じゃあそろそろ移動しようか。さっき傭兵やってる人に色々きいてきたんだ。」
そう言ってスーの頭を離すと、悲しそうな顔をされた。
慌てて手を繋ぐと、スーは笑顔になる。
「あら?仕事が早いですね。どこに向かうんですか?」
「まずは傭兵組合かな。"戻れ"。」
忘れずに盾をインベントリに戻す。
「傭兵組合、楽しそう。」
「冒険者ギルドではなく?」
「冒険者とかないんだってさ。」
スーはワクワクしてるようで、体を左右に揺らしている。
サクラは冒険者ギルドのことを聞いてきたので、歩きながらサクラとスーにアレウスから聞いた話をする。
「リンカ!さっさと行くよ!」
「え?あ、あぁわかった。」
まだ俯いてオーバーヒートしていたリンカを呼び戻して、傭兵組合へと向かう。
「あ、……。」
「どうしたの?」
「道聞くの忘れてた。」
「なにしてるんですか、リラさん。」呆れ
いや流石に苗字があれな人に言われるのは納得いかない。
周囲の反応
鈴火登場
「あの子背ぇ高ぇな。」「てか2人とも可愛くね?」
「綺麗な子ねぇ。」「パーティ誘えないかな?」
〈ブゥン〉
「おっあの子盾持ちかぁ」「あんな小柄で大丈夫なのか?」
「意外ね、杖持ちだと思ったけど。」「持てるのかなぁ。」
〈ガシャンっ〉
「落とした…。」「やっぱダメなんじゃね?」
「ふっ、ふふ、あの子面白いわね。」「やっぱり持てなかったかぁ。」
〈笑うなぁぁぁぁ!〉
「うおっなんだあの動き、盾振り回してるぞ。」「いや背高い方もヤバいだろ、なんで今の躱せんだ?」
「あら?2人ともそれなりに戦えそうね。」「ますます欲しくなった?」
スー、桜登場時
「また増えたぞ。」「あぁ、可愛い子しかいないな。」
「パーティに誘うのは無理そうねぇ。」「友人同士でしょうからね。」
〈かわいい、と、思うよ、私も〉
「おぉう…」「ぐふぅ…」甘ったるさにダウン
「きゃ〜!!あの子かわいいわぁ欲しいわぁ」〈ギンッ‼︎〉
「ヒェっ!ピンクの子がめちゃくちゃ睨んできてる!こわっ。」




