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no・6

飛び始めてすぐに港に着いた、港の上空で一度止まりゆっくり機体を降ろしていくそして、機体が地面に着く


「司令官、到着しました」

「ありがとう、”ヒューイ”と”チヌーク”はこのまま待機していてくれ」

「了解です」

『司令官よりチヌーク、このまま待機していてくれ』

『チヌークより司令官、了解待機します』


ヒューイから離れて、港を見回してみるとやっぱり広い一体艦艇が何隻入るんだろう

探索は後回しだ、今は救助が最優先ださてそのために色々召喚する…というわけで一番端の桟橋で”護衛艦あたご”そして”Mk.5特殊任務艇”とタグボートを数隻召喚する、あたごは桟橋にタラップが出ていて、Mk.5は反対側に止まっている、そして業務用天幕を2個と1t半救急車も召喚しておく、最後に追加の人員を6人召喚する


「はじめまして司令官」

「貴殿らのコードネームをメディックとする、急ではあるがこの後けが人が送られてくる、その人達の処置をお願いしたい」

「了解です、司令官」


さて、これで準備は整った救助活動を開始しよう


『司令官よりノーマッド1、難破船の位置を知らせ』

『ノーマッド1より司令官、現在難破船は港から11時方向の所です』

『司令官よりノーマッド1、了解そのまま監視を続けてくれ』

「”デルタ部隊”は”Mk.5”に出航用意していてくれ」

「了解」

「俺は”あたご”に乗る」


デルタ部隊と別れて、”あたご”に向かう

こんな状況じゃなかったらじっくり見るのにな、それは後にして今は救助が最優先だ

”あたご”のタラップを上ると、艦長らしき人が立っている


「司令官、初めましてあたごの艦長です」

「艦長いきなりで悪いが出航準備を頼む」

「了解、総員出航準備‼」

「あと、”Mk5”と”デルタ部隊”に回線を開いてくれ」

「わかりました、では司令官も御一緒に艦橋へまいりましょう」

「ありがとう」


あたごの中は思っていた以上に、狭いし長い階段になるともはや一人通るのがやっとの狭さだ

そして、あたご艦長がドアの前で立ち止まる


「司令官、艦橋につきました入ってください」


艦長の後に続き、艦橋に入る


「”デルタ部隊”と”Mk5”への回線をつなげ‼」

「回線繋がりました」

「司令官、回線繋がりました」


「ありがとう」

通信用のマイクを受け取りMk5につなげる


『司令官よりMk5、応答せよ』

『Mk5より司令官、感度良好聞こえます』

『司令官よりMk5、出航用意はできてるか?』

『Mk5より司令官、いつでも出航できます』


良かったデルタ部隊はきちんと伝えてくれたようだ

さて、準備は整った救助作戦を開始しよう


『司令官よりMk5、この場所から11時方向の難破船の救助活動を開始する、先に向かってくれ具体的な位置はノーマッド1に聞いてくれ』

『Mk5より司令官、了解』

『司令官よりデルタ部隊、さっきも言ったと思うが念のため出動準備していてくれ』

『デルタ部隊より司令官、了解』

「司令官、我々もいつでもいけます、出航指示をお願いします」

「ではあたご出航、Mk5に続いてくれ」

「了解…出航用意‼」


艦長の出航用意の声を聞いた隊員たちが復唱する、そしてラッパが吹かれる

そして、近くのタグボートも動き出し、あたごを引っ張って桟橋から離していく、そして十分離れた所で機関が稼働し、前進するそしてある程度桟橋から離れるとタグボートが離れていく


『Mk5より司令官、目的地に投稿しました』


思っていた以上に早く着いたな、あたごだと後何分ぐらいでつけるかな?


『司令官よりMk5、船の被害状況を見える範囲で報告してくれ』

『Mk5より司令官、海上から見た限りは損傷は見えませんが、船からこちらを警戒している人が多数見えます』

『司令官よりMk5、警戒を最大限にして待機せよ、船の上から攻撃された場合は威嚇射撃のみ許可する』

『Mk5より司令官、了解』


やはり警戒されるか…どうしたもんかな


「司令官、どうされるのですか?」

「…考えはあるんだけどね…決行していい物か…」

「我々は、どんな命令にも従います、どうか司令官のお好きなように」

「…そうか、それじゃあその言葉を信じるか」


今考えている作戦ではこちら側が悪者になるが、今回は仕方無いか


「司令官、もうすぐで目的地に到達します」

「わかった、目的地についたら機関をつけたまま待機してくれ」

「了解」


艦橋から外を見ると、船のマストが見える確かに真ん中が綺麗におられている

理由はわからないが、多分風で倒れたのだろうとは思うが、どうなんだろう


「この場所で止まってください」

「了解」


船が止まる、難破船との距離はだいぶ近い


「艦長、主砲を難破船の方に向けてくれ」

「了解」


…本当に忠実に聞いてくれるな、ありがたいが危険でもある


「それと、スピーカーを入れてくれ」

「了解…スピーカー入りました」


マイクに近づいて開始する


『そこの難破船に告げる、我々は海賊である全員甲板に出て、うつ伏せになれ攻撃の準備は出来ている』


スピーカーで呼びかけてみたが、これで応じるとは思っていない

ちょっと待ってみたが、やはり甲板に出てくる様子がない今度は無線にかえる


『司令官よりノーマッド1、甲板の様子はどうだ?』

『ノーマッド1より司令官、誰も出て来ません』


やはり、出てこないとは思っていた、できれば出て来てほしかったがしょうがない…次の手と行こう


「艦長、難破船の近くに威嚇射撃」

「了解、射撃開始…撃て‼」


主砲が回転して難破船の外れに砲身が移動する、そして爆裂音が鳴り響く

そして、難破船の近くで巨大な水柱が上がる


『司令官よりノーマッド1、変化はあったか?』

『ノーマッド1より司令官、何人かの船員が甲板に出てきました』


次は、スピーカーのマイクを握る


『出てこなければ、次は船自身を狙う』


さすがに何人か出てきたのが確認できる、そして一人の女性らしい人が、船の端によって


「降参します」


大きな声で叫んで、降参の意思を伝える最初からそうしてくれればよかったのに

無線のマイクを取る


『司令官よりデルタ部隊、難破船に突入し、船員の確認を抵抗してきた場合は威嚇射撃のみ許可する』

『デルタ部隊より司令官、了解、突入します』


Mk5から、船の上に縄梯子がかけられる、そしてその梯子の上をデルタ部隊が上がっていく

後は報告を待つだけだ


「司令官、よろしいですか?」

「どうした?」

「何故海賊なのですか?」

「多分このまま行っても、警戒は解いてくれないと思ったから、その警戒を解くのは面倒だからそれなら襲ったていを装った方が楽だから」

「なるほど、理解しました」


人の警戒心程、なくすのが難しい物はない、だから悪役にはなるが襲ったていの方が楽なのだ


『デルタ部隊より司令官、船内に残っている人は確認できません』

『司令官よりデルタ部隊、何人ぐらい乗っている』

『デルタ部隊より司令官、30人ぐらいだと思われます』

『司令官よりデルタ部隊、了解、あたごで港まで輸送する』

『デルタ部隊より司令官、了解』

『ノーマッド1より司令官、我々は待機でよろしいですか?』

『司令官よりノーマッド1、あたごの飛行甲板に着艦して、何人か先に港に届けてください』

『ノーマッド1より司令官、了解、着艦します』

上空から”SH-60K”があたごの飛行甲板に近ずいてくる、そして艦長から見えなくなる

そして、着艦完了の無線がなる

「艦長、艦を船に近づけて接岸してくれ」

「了解、移動開始、それと空き部屋の確認も一緒に頼む」

あたごがゆっくり近づいていく、そして近づいていくごとに船とあたごのサイズ感の違いがはっきりしてくる

そして船の横に来るよう慎重に操縦している、

船の横に着くと、タラップを繋げて行き来できるようにする、そしてスピーカーのマイクを手に取る


『順番に並んで、こちらの船に渡れ抵抗した場合は…言われなくてもわかるな?』


ここまで脅すと、心が痛くなる

だが、その脅しが聞いたのかデルタ部隊のおかげなのか思った以上に順調に移動してくれた、このまま最後まで行ってくれればいいんだけど…


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