no・2
今回も、部屋探索の回です
部屋の探索を再開するために上に上がってきたが、まだ外は明るい多分12時ぐらいだと思う、そろそろおなかがへってきたな、早い所食べ物が置いてある部屋を見つけたいが、取り合えず右端の部屋から見ていこう
右側の方も左側と同じく4つの部屋があったが、左とは違って扉の上に部屋の名前が書いてあった、そして一番端の部屋には”食堂”と書いてある、ちょうどいいちょっと何か食べて行こう、扉を開けると真ん中に6人分の椅子と机が置かれていて、奥の方は途中で仕切りがって見えないが多分調理場になっているんだと思う、多分食べ物は奥の調理場に置いてあるはずだ、何があるかはわからないが取り合えず見てみよう、
「しかし神様の別荘なのにちょっと豪華なお屋敷って感じしかしないな」
もうちょっと豪華な感じを想像していたが、と思っていたのだが仕切りの向こうを除いた瞬間、さすが神様や、としか思えなくなった何故ならば調理場には、業務用冷蔵庫にレンジにIHキッチンさらには炊飯器まで、現代機器が充実していたのだ、それも一般家庭に置いておる物よりもいい物が、さすが神様、なんでも有りか…取り合えず冷蔵庫を除いてみよう、後一日分しか食料がないって言ってたな
冷蔵庫を開けると、中にはどんぶりが3つ並んでいた、他には何も置いていない、あまりにシュールな光景だった、思わず冷蔵庫を閉めそうになるが、耐えてどんぶりを手に取ってみる、中身は親子丼とかつ丼と牛丼だった
「確かに一日分って言ってたけども…確かに間違ってないんだけど…」
何かが決定的に間違ってる気がする、他の食料はないんだろうか?幸いまだ引き出しとか多いから全部開けてみよう…結果何も無かった、しょうがないそれじゃあ親子丼でも食べようか、冷蔵庫から親子丼を選んでレンジに入れる、レンジはコンビニとかに置いてあるのと同じ物だったので、コンビニでアルバイトしていた頃を思い出す、親子丼をレンジに入れ、1:00でセットする後は待つだけだ、化学の進歩は素晴らしいね全く、なんて考えている間にレンジがピーと何度も音を上げる、これが温まった合図だレンジから親子丼を取り出す前に、IHの下の引き出しからお箸を取ってから親子丼を取る、そして机の上に持っていく
「やっとご飯が食べられる…いただきます」
親子丼を口の中に放り込む
「…うまいな、この親子丼…」
思って以上の美味しさで、お箸を持つ手が止まらない、高級料理店の親子丼にも多分負けてないんじゃないかと思うぐらいおいしい、高級料理店のとか食べたことないんだけど…
親子丼を食べ終わると、空の丼を流しに持っていくついでにコップを取って蛇口をひねって水を入れてコップを傾けて一気に飲み切る
「…ふう、さてご飯も食べたし腹も膨れたからまた再開するか…いやちょっと一息ついていくか」
机に戻って、”異世界の常識本”を無限バッグから取り出す、取り出し方はカバンに手を突っ込んで想像するだけと簡単に取り出せる
常識本の適当なページを広げる、開けたページはスキルの説明が書いてあった、ゆっくりと読み進めていく
解説分と図で説明してくれているからだいぶわかりやすいのだが、所々にメリダの自慢が入ってくるのはどうにかならないのだろうか
…多分読み始めて30分くらいしたと思う、スキルの事は大体わかった、そして俺がチートなのも理解した、多くの人が待っていない固有スキルを俺は持っている、しかも4つも…町とかに行くときは出来るだけ隠した方がいい気がする…
「…さて、一休みは終わりにして次の部屋に行ってみよう」
食堂を出て、次の部屋に向かう
次の部屋には”浴槽”と書いてあった、あの神様の事だきっと最新機器が設置してあるんだろ…でも、お風呂の最新機器ってどんなのがあるんだろ?
浴槽の扉を開けて入る、中は部屋の半分が脱衣所になっていて、もう半分にはマッサージチェアと体重計それとドライヤーが置いてある、そして奥に浴槽への2枚扉が設置されている、多分浴槽もだいぶでかいそうだ
「それじゃ、浴槽に行くか…」
…浴槽の扉の前に立つとわかる、絶対浴槽はでかい
扉を開けて中に入ると、とんでもなく広い空間が広がっていた、昔の神殿をそのまま浴槽に改装したのかと思うぐらいでかい、この広い浴槽に一人で入るのは心細いな、あと、貯めるだけでも1時間以上かかりそうだと言うか、どこからお湯を沸かすのだろうこんな膨大な範囲を沸かすのだから、相当大きいはずだ一度回ってみようか…
やっと半分回ったがそれらしい機械は見つからない、ほんとに一体どこから沸かすんだ…
「…まさか貯められないとかないよな…」
そう思い始めたが、その考えが間違っていることがすぐに分かった、何故なら今目の前に”沸かすボタン”と書かれたボタンがあるからだ…本当にこれで沸くのかわから無いが、取り合えず押してみる、すると浴槽の壁に穴が開いて、そこから大量の温水がすごい勢いで流れてくる…もうその勢いで人が死ねるんじゃないかと思うぐらいに強い
さて、貯まるまで待つのもいいが、先に部屋を全部調べよう
「…この分だと、部屋を調べ終わった頃には風呂に入れそうだな」
調べ終わったら入ろうと思いつつ浴槽を後にする
部屋から出て扉を閉める、浴槽では貯める音がうるさかったが外には全く音が漏れていない、廊下は静かなままだ
次の部屋には”テレポーション部屋”と書かれえているが一体何の部屋なんだろう?
多分考えてわかるもんじゃないから、入ってみよう…中に入ると椅子と机が置いていて、その奥に木造の扉がある
「この部屋は一体何なんだ?部屋の名前から察するにどこかに飛ぶことが出来るのかな…とりあえず開けてみるか」
扉に手をかけて、ドアノブを回して開けようとするが、扉は開かない
「…開かないな、この扉は何なんだ?後で電話して聞いてみるか」
その他には特に何もない、この部屋の事は後でメリダに聞くとして、次の部屋に行こう
メリルリ「スキルの細かい所は用語説明の所を見てもらえればよいそうじゃ、そういえば説明がまだだったな、私はメリルリじゃ、以後よろしく頼む」