プロローグ
久しぶりの投稿なので、誤字や脱字などがあれば優しく教えてください
お願いします
ここはどこだろうか?
自分は誰だろう?
自分は何なのだろう?
何もわからない、何も感じない、自分が何者かも、まったくわからない
「おっ…目が覚めた?」
誰かの声が聞こえる、でも何も思い出せない、一体声をかけているのは誰なんだ?
「まだ、寝てるのかな?…もう少し寝かせたいけどもうそろそろ起きてくれないと困るからな…」
ここがどこかは今だにわからないし、自分が何かもいまだわからない、声の主もわからない
…ドゴッ ふいに自分の体に衝撃が走った
その瞬間に今まで暗かった所が、明るくなった、が今はそんな事はどうでもいい、横腹の部分がめっちゃ痛い
「やっと目が覚めた」
「…な……何を…する…!」
思いっきり横腹を蹴った本人は申し訳なさそうな顔をしているが、反省してるような感じは一切ない
「まあまあ、そう怒らないでよ、一旦落ち着いたら?ほら深呼吸」
言われた通り息を大きく吸って、勢いよく吐くそれを何度か繰り返すと、何とか落ち着けたような気がする、そして、落ち着いた頭で考えると色々回りが見えてきた、俺がいた部屋は一面白の部屋で物は一切置いていない、そして目の前には、この世の存在とは思えないほどの美貌を持った女性が立っていた、髪の毛は艶のある黒で、腰のあたりまで伸びている、そして背中からは白い翼が生えていた
「どう?落ち着いた?」
「ああ…だいぶ落ち着けたと思う」
自分の名前とかはわからないし、何故ここにいるのかもまったくわからない、喋れることだけが唯一の救いだと思う
「よし、それじゃあ、移動しようか、でもその前に聞きたいんだけど、自分の名前って覚えてる?」
「思い出せない」
「そっか…わからないか…今何も思いだせない感じ?」
「言葉以外は何も思い出せない」
何もわからないし、何も覚えてない、かろうじて文字や言葉は覚えているが名前や住んでいたところ、自分が何者かも思い出せない、
「それじゃあ、移動しようか、歩ける?」
差し出された手をつかむと、足腰に力を入れる、するとつかんでいた手が思いっきり引っ張られ、その勢いで立つことができた
「それじゃあ、付いて来て、色々説明してあげる」
言われた通り、後をついていく、しかし、いくら見回してもドアらしき物は一切見当たらない、どこから出るのかだろう?
すると、突然目の前に青色の淡い光を放つ楕円形の物体が現れた
「それじゃあ、ついて来てね…って言っても、このゲートをくぐればつくんだけどね」
こちらから見た限りゲートの中は青い膜が張られていて、見えないようになっている
「ゲートの向こう側はどうなってるんだ?」
「私の部屋があるだけだから、そんなに警戒しなくてもいいよ」
警戒するなと言われても無理な話だが、意を決してゲートの向こうに足を踏み入れる、ゲートをくぐった先は、立派な部屋になっていた、部屋全体から高級な匂いが漂ってくるが、物がそんなに見当たらない、部屋を見回しても、真ん中に白くて丸いテーブルと同じ色の椅子2つ置かれているだけだ
「ようこそ、私の部屋へ、歓迎するよ」
「部屋と言うには物が少なすぎじゃないか?」
「私は基本的に寝る必要もないし、食べる必要も無いからね必然的にこうなっちゃうの」
記憶が戻っていないから、それが普通かはよく分からないが、何となく普通ではない気がするが、言ってもなんともならないので、とりあえず納得しておくことにする
「とりあえず、一旦そこの椅子に座ろうか」
考えても、しょうがないので言われた通り椅子に座る、俺が座ったのを確認すると、美女も椅子に座った、
「これでゆっくり話をすることができるね、なのか飲み物いる?」
「そうだな、頼む」
今まで意識してこなかったが、落ち着くと喉が渇いている事に築く
「水でいいよね、はい、どうぞ」
出された水はガラスのグラスに入れられて出てきた、グラスを口元に運んで、そのままグラスを傾けて一気に喉に流し込む、グラスの中の水を飲み干すと、グラスを机の上に戻す、
「いい飲みっぷりだね、もう一杯いく?」
「いや、いい」
「それじゃあ、水は置いとくね」
机の端に水が入ったガラスの容器を置く
「それじゃあ、話を始めようか、心の準備はいい?」
深く息を吐いて深呼吸をする
「大丈夫だ、話てくれ」
「ぞれじゃあ、まず私の名前と正体の話からしようか、私の名前はメリダって言うの、私は世間一般で言うところの神様ってやつなんだ、…無理に思い出そうとしなくてもいいよ、あとで聞きたいことは聞くからね、それじゃあ、次は君が一番気にしてる所だと思うけど、君は誰なのかだね」
自分が誰なのか、ようやくわかると思うと思わず身構えてしまう
「それじゃあ、最初に君の名前からね、君の名前は上地享也って言うんだけど聞き覚えはある?」
”上地享也”それを聞いた瞬間、頭の中にとんでもない量の情報が流れ込んできた、そしてその情報は俺の忘れていた記憶なんだとすぐに理解することができた
「全部、思い出した」
「おお、良かったじゃん」
記憶が思い出したが、それでもまだわからないことがある、それは俺がなぜここにいるかだ、俺は普通の学生で、普通に学校に行っていたはずだ、この記憶間違っていなければ、神様に会えるわけがない
「それはね、君が死んじゃったからだね」
「…え?…いや、そんなはずはない」
そんなはずがない、だって一番最後の記憶はGW最後の日に『明日から学校か嫌だな』と思いながら布団に入った所で終わっている、そうだとするなら、…そうか、これは夢なんだ、そうだ、きっとそうだ間違いない
「今、君が考えてること当ててみようか、これは夢だと思っているんでしょ」
「…っ‼…なんで…わかった…」
「それはね、私はね人の思考を読むことができるんだよ、だから君の考えていることは手に取るようにわかるよ、あとこれは夢じゃないよ、君はほんとに死んだんだよ」
「そんな話、信じられるか!」
いきなり君は死んだと言われても、信じられるわけがない、まだこれは夢だと言われたほうが信じやすい
「君の怒りは最もだと思うけど、ほんとの事なんだよね」
「なら、なんで死んだんだよ」
「君の家の中に、泥棒が入り込んできて、君が寝返りをしたのにびっくりした泥棒が君の首元をナイフで刺しちゃったの、それが致命傷になって、目覚めることなくこっちに来たって感じだよ、信じられないと思うけど、本当の話よ」
それが本当ならば、母さんや父さんは大丈夫なのだろうか?
「君のお父さんとお母さんは無事よ、泥棒は君の首を刺したときに、慌てて逃げていったから」
「それは、本当なのか、信じていいのかメリダ?」
正直なところ、メリダ自体を信じていいのかわからない、そこも含めての質問だった
「信じていいよ、だって私は神様なんだよ」
最後の神様理論はよくわからいが、何となく信じていいような気がした、…まだ全面的には信じていないが、この事については信じていいような気がした
「それじゃあ、一度休憩を挟もうか、多分だいぶ混乱してるでしょ」
「そうしてくれると助かる、色々頭の整理もしたいからな」
この短時間で、あまりにも、いろんな情報が集まりすぎて軽くパニック状態になっている
「それじゃあ、続きはまた後で」
コメント、待ってます