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悪魔を時給850円で雇ってみた  作者: 一ノ瀬大和
1章
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4

「よし、お前、ウチの店で働いてくれ」

「よろしいでしょう、ただし代償……え?そんな願い?」

 私は思わず聞き返してしまいました。


「えっと、大金とかそういう」

「別に必要ない」

「異性にモテたいとか」

「色恋してる暇はない」

「権力が欲しいとか……」

「俺が今一番欲しいのはアルバイトなんだよ!」


 これは予想外です。ですが思っていたよりも簡単な話になりそうです。


「分かりました、あなたの元で働くという願いを叶えましょう」

「よし早速だが、明日から来てくれよ」

「えっと、明日、ですか」

「なんでも願いを叶えてくれるんだろ」

「た、確かにそうは言いましたが……」

 そもそも何をやらされるのだろう。


はっ、そういえば先輩が言ってました。

『人間にはいかがわしい事を求めてくる者もいる』と。

 なるほど、やっぱりお前も人間なんだな。私は騙されませんよ。

「ところでさ、名前は」

「私のですか」

「君以外に誰がいるんだ」

「それもそうですね、私はアリーです、悪魔です」

「はいはい悪魔ちゃんね、俺は竹中、まあ働くわけだし店長でいいよ」

「悪魔ちゃんではありません、アリーです店長」

「はいはい」

 この人間、私の事、実は信じてないのではないでしょうか。まあいいでしょう。代償はしっかり頂きますので、それまでは働いてあげるとしましょう。


 こうして私は店長のお店で働く事になったのです。あっ、結局代償の話はしてませんでしたが、まあ、そのうちお話しすることにしましょう。


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