表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/40

8話

「ラブ〜どうしたの壁に張り付いちゃって」


人の気持ちも知らないでー

見た目は犬だけど中身は普通の16歳の男だぞ‼︎


僕の頭の中で天使と悪魔が争っている。


「お前は犬なんだ遠慮なんていいんだよ」


「貴方には刺激が強すぎます‼︎帰っていつも通りシャワーを浴びせてもらいましょう。」


「うるせー天使‼︎こいつは痛い目にあったんだこのくらいご褒美があってもいいんだよ‼︎」


そうだ・・・俺はさっきあんな目に遭わされたんだ少しくらいならいいよな・・・


「ダメです!考え直して・・・」


「あの女だって気にしてないんだ!行ってしまえ‼︎」


そうだよ‼︎サクヤだって僕が封じ込められてるのを知ってるんだから気にしてないならいいんだよ!


僕の中の悪魔が余裕で勝ってしまった。


「ほら!早くおいで‼︎」


よし!行くぞ〜3・2・1‼︎


僕は勢いよく振り向いた・・・‼︎


「ワン⁇(あれ⁇)」


みんな服を着たまま入っており裸の人など一人もいなかった・・・


「ワフ・・・(なんだ・・・)」


そりゃあ異世界だもんな・・・文化が違うのは当然だよなー


「全く遅いよラブ‼︎」


はいはーい・・・

とぼとぼとサクヤのもとに歩いていく。


「ほら!洗ってあげるから座っててね」


洗われるのも3日もすれば慣れてくるな・・

最初はものすごく抵抗したけど今ではされるがままになってしまった。


「よし!じゃあ流すからねー」


頭から水をかけられ泡が流れていく。

僕は身体をふって水飛沫を飛ばす。


「こら!それはやめてって言ったでしょ!」


そんなこと言われても無理だ。これは僕の意思でやってるわけじゃない。

たまに自分の意思ではなく体が動いてしまうことが多くある。それはギルド長が言ってたように犬の魂もあるからだろう。


「さて!私はお風呂入ってくるね‼︎」


僕の身体を洗い終えるとサクヤは湯船に向かっていった。


ここの世界は服着て入るだな・・・でも、服着て入ったら服が肌に密着して気持ち悪いよな・・・


「⁉︎」


肌に密着する・・・・


ダメだ‼︎考えてはいけない!


頭ではそう思っていたが目はどうしても湯船に浸かっているサクヤを見てしまう


少しだけなら・・・・


ガン‼︎


勢いよく風呂の扉が開きギルド長が入ってくる。


「おーーみんな疲れはとれているか?」


その姿は素っ裸だった・・・


僕はその姿を見た瞬間鼻血を出し倒れてしまった・・・


「ラブ⁉︎大丈夫‼︎」


「おーこりゃあ見事な鼻血だ‼︎」


僕はその後に連れ出され外で休むことになった。

やはり僕にはまだ刺激が強すぎたようだ・・


「あの召喚獣は大丈夫そうだぞ」


「良かった〜急に鼻血出すからビックリしましたよ‼︎」


「悪い悪い!」


「なんでギルド長が謝るんですか?」


「⁇いや、わかってないのならいい‼︎」


どうやらこの子は気づいていないのか?


「君名前はなんて言ったけ?」


「サクヤです‼︎ギルド長はなんて名前なんですか?」


「私はアカメだ!」


「目が赤いからですね‼︎」


「そうかもしれんな」


この子ズバズバくるな・・


「サクヤに聞きたいことがあったんだが、なぜチームに入らないんだ?サポートの君がソロだなんて大変だろ!」


「そうですね・・・一人が気楽だからですかね!」


なんか訳ありって感じだな。


「そうか・・だがなサポート一人で戦闘するには無理があるし、私達からも簡単なクエストしか与えられない。」


「そうですよね・・・」


「サクヤに何があったかわからないがいつか信頼できるチームができるのを楽しみにしているよ‼︎」


「はい!頑張ります‼︎それにアカメさん私は今一人じゃないです。ラブがいますから‼︎」


「そうだったな‼︎」


その笑顔ができているなら大丈夫かな・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ