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7話

「今日はギルドから仕事を受けてお金を稼ぐぞーー‼︎」


「ワン⁉︎(なに⁉︎)」


僕は食事するのをやめてサクヤを見上げた。


「まずは、お金を貯めて装備を整えないとね‼︎あとは、君の言葉を理解するための魔具も買わないと‼︎」


「ワンワンワン!(そんなものがあったのか‼︎)」


その話を聞き僕は俄然やる気がでてきた‼︎それに焦る必要なんてなかった、彼女はギルド長が感心するほど強いのだから‼︎


「ワンワン‼︎(早く金を貯めよう‼︎)」


「お!今日はやる気だね〜‼︎行こうか‼︎」


今日は初めて僕とサクヤの意見があった日かもしれない。




「行けーーーラブ‼︎」


「ワォーーーーーン泣(どうしてこうなったーーー泣)」



僕たちは、ギルドからスライム討伐クエストを受けてきた。

そこまでは良かった。しかし、いざ勝負となった時に問題が起きたのだ・・・

サクヤは剣士や魔法使いではなくサポート専門だったのだ・・・


話が違うぞギルド長‼︎‼︎



「ハ、ハックション」


「大丈夫ですかギルド長?」


「あー大丈夫大丈夫!そう言えば昨日の新種の召喚獣の子どこのチーム入ってるの?」


「彼女は今のところソロプレイヤーですよ!」


「え⁉︎そうだったの!こりゃあ、あの召喚獣今頃大変な目にあってそうだな・・・まぁ大丈夫だろ!」



「クゥン!(離れるかー!)」


僕はスライムを前にサクヤの足に掴まってその場から離れないようにした。


「こら!さっきまでのやる気はどうした?」


「ワンワンワンワン‼︎(さっきと今じゃ状況が違うんだよ‼︎)」


「仕方ないなー!」


サクヤは僕を抱えた。

良かった〜・・・と思ったその時、サクヤは僕をスライム目掛けてなげた・・・


「ワォーーーーーン(鬼畜女ーーー動物愛護団体に訴えてやるからなーー!)」


スライムに直撃した。僕は暴れて肉球で何度も叩くが効果なし・・・・

ドロドロになりながら、サクヤのもとに逃げた。


「キャンキャンキャン‼︎(バカ〜アホ〜鬼畜‼︎)」


「ごめんごめん‼︎今のでそんな危険じゃないのはわかったでしょ!」


「ワンワン‼︎(わかるか‼︎)」


「次はちゃんと援護してあげるから‼︎」


「クゥンクゥン(無理無理)」


「ビーストアップ‼︎」


サクヤは何かの魔法を俺にかけた。

すると、俺の意思とは逆に闘争本能が上がっていく・・・・


「ガルルルル(あれ?どうなってんだ⁉︎)」


「行けー!ラブ‼︎」


「ワォーーーーーン(待て待て待て‼︎)」


自分の意思ではなく体が動き出し、スライムへと向かう。

ちょっ!どうしていうこときかないの⁉︎

どんどんスライムへと近づいて行く・・・

そして、爪で引っ掻く!


ダメージ小


ですよねーーーー


変形したスライムのパンチでサクヤのとこまで飛ばされる・・・


「ありゃりゃダメだったか・・仕方ない‼︎」


「ワン‼︎(無理だよ!)」


そう言ってサクヤは僕の前に立ち落ちていた木の棒を拾った。


「ウエポン強化アタックウエポン‼︎」


なにやらまた魔法を使いスライムに突進していく。

戦えないと思っていた俺は目を疑った・・・

ものすごい勢いでスライムを倒していく。


「よし!終わりっと‼︎」


最後の一体を倒した。


「いやー体動かすのは気持ちいね‼︎」


「ワンワン⁉︎(戦えるのかよ⁉︎)」


サポート専門らしいが意外と戦えるみたいだ僕のあの苦労はなんだったんだ・・・


「それじゃ、報告しに行こうかラブ‼︎」


「ワン・・・(はい・・・)」


僕たちはギルドに報告しに行った。


「お!戻ってきたか」


ギルド長がちょうどロビーに出ていた。


「どうだった初クエストは?」


「楽しかったです‼︎」


「ワンワン‼︎(全然楽しくないわ‼︎)」


「そうかそうか‼︎ただ召喚獣の方は見た感じ楽しい感じじゃなかったようだな」


なんせ僕はスライムまみれだからな・・・


「ちょっと召喚獣の強さを確かめようとスパルタしちゃいました!」


「なるほど、今は能力はないが成長することで強くなるかもしれないからな‼︎」


「ワンワン‼︎(いや、犬はこれ以上強くなれないから‼︎)」


「元気な召喚獣だな〜」


ダメだこりゃ・・・はやく言葉を理解してくれる魔具を手に入れないと


「そうだ!街に召喚獣と一緒に入れる風呂があるから行ってみたらどうだ?」


「お風呂ですか⁉︎やったーーー‼︎宿シャワーしかなかったから嬉しいです!」


「ちゃんと、召喚獣の汚れとってあげるんだぞ〜」


「はーーい!」


サクヤとお風呂だと・・・・

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