5話
あれから暫くしてサクヤが戻ってきて部屋に行くことになった。
結局あのドッグフードみたいなのは食べることができなかった・・・
「さっきメイと話してね貴方の名前が決まったから部屋に着いたら教えてあげるね!」
さっきのドラゴンの主人はメイって言うのか・・・
名前は、もう半分諦めているからあまり気にならなくなってきた。だけど、可愛い名前はやめてほしい・・・
「きっと喜ぶと思うな〜」
サクヤは嬉しそうに話しながら部屋へと向かった。
部屋に着くとサクヤは僕の前に座り話し始める。
「君の名前なんだけどね」
僕はかなりドキドキしていた。
「メイと考えてね、君はどうも愛くるしい見た目だからね。」
なんか嫌な予感がしてきた・・
「君の名前は・・・ラブに決定しました〜!」
僕の中で何かが崩れていく音がした。
「どう?気にってくれた?」
「ワンワンワン‼︎(これを見ろ男だろ!!)」
そう言って俺は二本足で立ちあそこを見せた
「そうかそうか!そんなに気にってくれたのか!」
僕は何度も恥を我慢しながらアピールしたが
サクヤは全く気づかなかった。
「クゥン〜〜(もう嫌だ〜〜)」
僕はそのままふて寝した。
翌日
「ラブ〜起きて‼︎ギルドに行くよ‼︎」
「ワン・・(放っておいてくれ・・)」
「今日はこの街のギルドに登録しないといけないんだから起きろーー」
そう言ってサクヤは僕の身体を揺らす。
「ワンワン‼︎(わかったわかった‼︎)」
僕は身体を起こした。
「よし!これ朝ごはんだよ‼︎おじさんが持ってきてくれたんだよ」
そこには昨日のドッグフードとは違いパンだった。
「昨日の夕飯食べられなかったようだから今日はパンにしといたよ〜っておじさんが言ってたよ」
「クゥン・・・(おじさん・・・)」
おじさんは昨日ドッグフードみたいなのを食べない僕を見て気にしてくれていたらしく、パンを持ってきてくれたようだ。
僕はパンに噛み付いた。
「クゥン・・・(美味い・・・)」
久しぶりだこんなに美味しいパンを食べたのは・・・僕は夢中になってパンを食べた。
「お、食べた食べた‼︎おじさんにパンは食べたって言っておこう」
僕はパンを食べて少しだけ元気になることができた。
「食べ終わったことだし、いざギルドに行くよ‼︎」
「ワン!(おう!)」
僕たちはギルドに向かった。