1話
僕は目を覚ました。
周りを見ると大きいタンスと大きいベット・・・
「なんだここ・・・」
「あ!起きたんだね!」
声が聞こえた方を向くとそこにはめちゃめちゃでかい女の人がいた・・・
やばい!逃げなきゃ逃げなきゃ!
「なにをそんなに慌ててるの?」
僕は逃げるために扉の方へ行くしかし、ドアノブの位置が高く何度もジャンプするが届かない・・・
「焦るのはわかるけど落ち着こう!」
「落ち着けるわけないだろ!」
「ごめんワンワン言ってもわからない・・」
なにを言ってんだワンワンなんて言ってないぞ‼︎
「もう!!いい加減落ち着きなさい‼︎お座り‼︎」
僕はその声に身体が固まった・・・
あれ?どうして・・・
「これから説明してあげるからそのまま落ち着いていなさい‼︎」
そう言って彼女は何かを取り出す。
「まずは自分今の姿を確認して!」
鏡を向けられ、そこに写っていた姿は犬だった・・・
「ウワオーーーーン(なんじゃこりゃーー)」
「こら遠吠えするな!」
「ワンワン!?(どうなってんの!?)」
「ごめんね、私貴方の言葉理解できないのよ・・・」
「クーーーン(俺は理解できてるのに伝わらないのかよ・・・・)」
「この対策は必ずしてあげるからそれまで待ってね!」
僕はただただ絶望した・・・・
「あ!そうそう君がそうなった理由なんだけどね。私の召喚獣召喚儀式で召喚されたのがボロボロで瀕死の貴方と一匹の獣だったの。それを見た私はこのままでは貴方が死んでしまうと思って貴方と獣を合体させちゃったの‼︎それでできたのが今の貴方!」
いろいろ突っ込みどころがあるがそれは置いといて僕も思い出した。僕はあの日轢かれそうになった犬を助けて死んだはずなんだ・・
でも、なにやらよくわからない儀式で僕とその助けた犬がよばれてこの世界に来たけど既に瀕死だった俺は犬と合体させられたってことか・・・・
「納得してくれたかな?まぁ納得してもらわないといけないんだけどね」
彼女は笑って言った。
「なんせ貴方は私の召喚獣でこれから冒険に行くんだからね‼︎」
「ワン?(冒険?)」