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ぼくの詩集

屍食

作者: 桜井あんじ

ぼくは毎日

死を食べて生きている

ムシャムシャと


ぼくの足元には

幾千万もの 屍体が 転がっている

ぼくはその 頂点に立つ

こんな たかが ぼくが


鶏は絞められけたたましい叫びを上げ

牛や豚は声を上げて泣く

上げる声なき魚や植物は 全て受け入れる


まだ生命の形を成す前のものすら

ぼくは喰らう


なんという ことだろう

ぼくは 死を喰らわずには 生きられないのだ!

そんなぼくが いったいどうしたら

他者に優しくなれるというのでしょう


しかし ぼくは彼らの呪いごと

喰いつくして みせましょう

彼らの恨みを 憎しみを ぼくの胃袋で 消化しましょう

そうしなければ いけません

それが ぼくが生きるということ なのだから


屍体の山の頂上で ぼくは 沈む夕日を眺め

そして今日も いちにちは 暮れてゆくのです

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