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<46>

 「ふむ、難儀なことよ」

 

 なんとかなった。

 

 「聖騎士が弱い者いじめして良いのか?」 ……とか。

 「神の使徒が懺悔を聞こうともしないのか?」 ……とか。

 「オレは仏教徒で、邪教徒じゃない!」 ……などなど。

 

 色々と呼びかけて、とりあえず剣を仕舞って貰うことに成功。

 

 続けて、オレの現状や思惑を伝え。先に進む許可と、出来れば手を貸してくれないか聞いてみた。

 

 「そちらの事情は理解した。

  いや、よくわからん部分も多いが、目的は理解できた」

 

 あれ? なんか雲行きが……。

 

 「しかし、真核を破壊される訳にはいかぬ故、引き返すならば良し。さもなくば……」

 

 「えーと、壊したらなんで駄目なのか教えてほしいんだけど」

 

 「……よかろう。無知蒙昧な子羊を導くのもまた、信徒の役目だ」

 

 こうしてオレは色々と聞いた。

 

 途中雑談や脱線もあったけど、概ね概要は理解できた。

 

 どうやら、真核を破壊すると迷宮は崩壊するらしい。

 

 彼の言い分を聞くと、彼らは迷宮の製作者に真核の守護役として雇われてる。

 雇われてるというか……生かされてる(・・・・・・)と言い換えたほうが正しいっぽい。

 

 つまり、真核の破壊=彼らの死となる。

 

 ああ、そりゃ協力は出来ないし、むしろ妨害して当然だな……。

 

 「どうすりゃいいんだよ……」

 「知らぬ」

 

 「なんとかならないの? 神様なんでしょ?」

 「我が主の権能は“未来視” 神族とて万能に非ず。

  ―――職能に合わぬ事は、そこらの凡人と変わらぬ」

  

 うわ、神様のくせに使えね……。

 

 しっかし、本当に困った。

 

 室内で騎乗戦闘するようなアホだけど、実力は確かだし、性根も悪くはなさそうだ……。

 

 トライ&エラーを繰り返せば、いつかは突破できるだろうし、それ以前に、上手く口車に乗せて出し抜いた方が早い。

 

 でも、ダンジョンコアを壊すと、こいつが死ぬってのが拙い。

 

 モンスターや、ノスフェラトゥみたいな奴ばっかりだったら気にしないんだが……。

 

 あれ?

 

 そういや爺さんに聞いた話と少し違うな?

 

 爺さんは確か、ダンジョンコアを破壊すれば、オレは開放されると……あれ?

 

 よく思い出してみよう……。

 

 解放?

 

 >「うむマジじゃ。お主が現状から逃れ、元の世界に還るには、それしかないのぉ」


 逃れる?

 

 帰る?

 

 なにか微妙だけど、重大な齟齬があるような気がしてきた。

 

 状況が状況だった事と、魔術師ギルドのお偉いさんだったからなんとなく信用してたけど……もしかしてオレ、騙されてる?


 「……」

 

 騙されてるとまではいかなくとも、利用されてるのは間違いないように思えてきた……。

 

 

 ちょうどいいや、この際だし、自称・聖騎士に相談してみよう!

 






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