川里 in S16 PLUS3 生きる
1941年12月9日午後7時。長野県にある旅館の暗い中庭。
ゴ「着いた」
く「早い!」
と「文句言うな!」
怪しい奴らが巨大な樽から出てきた。樽はこの庭とはあまりにも不釣合いだ。実はこれこそがタイムマシンなのである。
旅館の中。
川「ポッキーを作る⁈」
大「そう、あれなら食糧難を乗り切れると思う」
大家さんの提案は、あまりにも無謀だと思われた。
川(プロジェクトK・・・)
旅館の廊下。
と「廊下寒っ!」
く「大声出すな!」
大「おや、どなた?」
ゴ「・・・」
くじたろうがドアを開けた。
く「怪しいものではありませんよ、マダム」
大「マダム?」
川「久しぶり」
午後7時19分。
く「へぇー」
と「晩ごはんが二人でこれだけ」
ゴ「そんな時におばあさんが」
川「お菓子をつくると言い出した」
大「これってナレーションさんの仕事じゃないのかねぇ?」
川「風邪で今日のロケを休まれてます」
午後7時44分。
ゴ「まあこの人連れて帰ろうぜ」
川「・・・カカオ持ってない?」
ゴ「はあ?」
川「無謀かもしれないけど、確かにチョコレートは栄養がありそうだ」
と「ゴジラくんって原料戻し持ってなかったっけ?」
ゴ「くじじろうに貸してて持ってない」
く「・・・持ってる」
川「なぬ⁉」
大「あの子がカカオを持っていたのは、弟くんのイタズラ。私の孫も帰っていっちゃったよ。さあて、私も頑張らないとねぇ」
ボーイさん「お客様?誰と話されているのですか?」
2010年2月25日午後4時30分。カナダ・バンクーバー。
ゴ「ここでいい?」
川「ありがとう」
く「いやいや」
川「何だその右手は」
く「ポッキー買って」
川「・・・」




