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超個人的意見

トナラ―に物申す~超個人的意見

作者: 時司 龍
掲載日:2026/07/20

 自覚あります?

 と、声を大にして言いたい。


 私、嫌なんです!!


 トナラ―とは何ぞや、という人のために、「トナラ―」とは電車がガラガラなのに、なぜか隣へ座ってくる人。駐車場がスカスカなのに、なぜか隣へ車をとめる人。そういう人達を指す言葉だ。



 何故、そこに?!


 あれは一体、何なのだろう。

 いや、本当に。

 何故、そこなんだ。




 電車に乗る。

 車両には10人もいない。向かいのシートも空いている。隣のシートも空いている。前後の車両だって余裕がある。

 つまり、好きな場所を選び放題である。

 そんな状況で、すっと私の隣に腰を下ろす。


 ・・・え?

 反対側、空いてますよ?

 そこ、指定席でしたっけ?

 心の中で思わず周囲を見回す。


「私の後ろに、何か見えてる?」

 そう聞きたくなるくらい理解できない。


 もし私が、映画俳優のようなイケメンだったなら、あるいは絶世の美女だったなら、まあ気持ちはわかる。

 近くにいたい・・・そんな感情も、人間にはあるのだろう。私も、もし、そんな人が電車にいたら、多分近くに座りに行くと思う。


 しかし現実は違う。私はイケメンではない。美女でもない。むしろ隣に座りたくないナンバーワン、脂ぎったおっさんや汗だくのおばちゃんの方だ。

 つまり、隣に座るメリットなど一つもない。


 なのに来る。


 怖い。

 怖い怖い。

 ストーカーか何かですか? それならそれで、もっと怖いが。




 駐車場も同じだ。

 スーパーの入口付近なら分かる。

 近くへ止めたい人が集まるのは当然だ。


 だが私は違う。

 ドアパンチも嫌だし、人の出入りも多い。

 だから、わざわざ遠くへ止める。入口から離れた、誰もいない場所。


 ぽつん、と。


「よし。これなら安心」

 そう思って買い物へ行く。そして戻ってくる。

 ・・・。

 ・・・・・・。

 すぐ隣に1台。


 いやいやいや。

 何で?

 周囲には何十台分もの空きがある。

 なのに、わざわざ私の隣。


 思わず車を見比べる。

 ナンバーを見ても知り合いではない。

 車種も違う。色も違う。

 同じ、ニッチなキャラのぬいぐるみでも乗せていて、気づいてほしくてとめた? 勿論、違う。

 当然、待ち合わせでもない。

 なのに隣。


「いや、ストーカー?」

 思わず口から漏れそうになる。


 もっと不思議なのは、その人も入口から遠くへとめている事だ。

 つまり、混雑を避けたいという考えは同じなのである。


 だったら、尚更。1台空けて、その隣にとめたら?

 あなたも人の隣が嫌だから、ここまで来たんじゃないの? だったら、その結論がどうして「隣にとめよう」になるのか。

 論理が途中で迷子になっている。



 ネットを見ると、この現象については様々な理由が語られている。


「隣の車を目印にした方が駐車しやすい」

 ・・・知らんがな。

 それはあなたの事情であって、隣にされた側には1ミリも関係ない。


「誰か近くにいないと落ち着かない」

 だったら入口付近へどうぞ。人も車もたくさんあります。

 好きなだけ安心してください。


「防犯上、車が集まっている方が安全」

 それも入口近くでお願いします。

 人目もある。防犯カメラもある。店員も巡回する。

 防犯を理由にするなら、なおさら人が多い場所へとめる方が理屈に合っている。

 わざわざ人の少ない場所まで来て、私の車のすぐ隣にとめる理由にはならない。


 結局のところ、理由は幾ら並べても、される側から見れば迷惑という事実は変わらない。

 人には「適切な距離感」というものがある。その距離感が人によって違う事も理解はしている。


 でも、大概の日本人は、初対面でハグされたら驚くだろう。肩を組まれたら引くだろう。

 それと同じ話だ。

 相手が嫌がる可能性を考えない行動は、悪意がなくても十分に迷惑なのである。


 勿論、世の中には「気にならない」という人もいるだろう。

 それは否定しない。


 だが、少なくとも私のように嫌だと思う人間は確実に存在する。

 だったら1台分、1席分。空ければ済む話ではないか。その1メートルにも満たない距離が、相手にとっては快適さになり、安心感になる。


 たったそれだけの気遣いで済む話なのである。


 それでもなお、ガラガラの空間で隣を選ぶ人を見るたびに、私は心の中でつぶやく。


「世界はこんなに広いのに、どうしてピンポイントで私なんだよ・・・」

 何か引き寄せるフェロモンでも出てる?

読んでくださってありがとうございます(*_ _)

ポイントを入れてもらえると、嬉しいです。

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