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小大名出身の俺が疱瘡で苦しんで独眼になったけど豊臣や徳川と渡り歩いて仙台の大大名になっちゃった件について  作者: 《本能寺から始める信長との天下統一》の、常陸之介寛浩


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第32話: 「蘆名との駆け引き!…俺の隻眼、試されるぜ!」

「おいおいおい!不動明王みたいに俺の隻眼、もっと強くなるぞ!」天正13年、米沢城(山形県米沢市)の広間。冬の昼下がり、伊達藤次郎政宗が刀を手にキレ気味に叫んでいた。祝いの挨拶で蘆名氏の使者が挑発した日から数日、政宗は家族と家臣と共に次の手を考えていた。雪が積もる城内は静かだったが、広間の空気は緊張感に満ちていた。

 小十郎が汗だくで手をバタバタさせていた。「殿!蘆名氏の挑発にそんな大声で叫ばなくても分かりますよ!少し落ち着いてください!」と叫ぶが、政宗はニヤリと笑い、「落ち着く?小十郎、不動明王みたいに俺の隻眼が強くなるんだ!蘆名の挑発、駆け引きで返すぜ!」と言いながら刀の柄に手を置く。小十郎が「うわっ!」と飛び退き、「胃が……昼からですか……」と呴く。

「殿、小十郎の言う通りよ。祝いの挨拶で疲れたんだから、少しは静かにしなさい。私だって応援してるんだから」と、喜多が穏やかな声で諫める。「喜多!応援なら蘆名への策見てくれよ!不動明王見た俺の隻眼、天下獲る前に試されるぜ!」と政宗が叫ぶと、喜多はクスクス笑い、「殿が元気ならそれで十分よ。愛姫ちゃんも心配してるわ」と言って微笑む。愛姫が静かに言う、「藤次郎政宗、蘆名氏との駆け引き、私も支えます。冷静にね」と微笑む。

 義姫がドスドスと現れた。「藤次郎!小次郎!昼から騒ぐんじゃない!」と一喝すると、政宗が刀を手に持つ。「母ちゃん!小次郎!俺、ただ飯食ってるだけだぞ!」

「飯だと!?お前が蘆名に挑発されて騒いでるって聞いて呆れてきたよ!当主がそんな下賤な真似ばかりするなんて、あるまじき行為だ!」と義姫がまくし立てる。「母ちゃん、下賤じゃねえよ!不動明王みたいに俺の隻眼で天下獲るんだ!蘆名に示すぜ!」と政宗が返すが、義姫は扇子を振り上げ、「天下だと!?挑発に乗るなんて未熟だ!品位を持て!」と叫ぶ。

 輝宗が穏やかに現れ、「義姫、政宗が蘆名と駆け引きするなら、少しはいいだろ。愛姫殿もいるし、家族で支えよう」と言う。義姫が「輝宗!お前が甘やかすからこうなるんだ!蘆名に舐められたら伊達家の恥だ!」と反発するが、輝宗が「義姫、政宗ならやれるさ。お前も少し信じてやれ」と笑う。小次郎がニコニコしながら言う。「母ちゃん、兄ちゃんの隻眼、蘆名に勝つよ!俺も応援する!」

「小次郎、お前、最高だな!愛姫、俺と一緒に蘆名返すぜ!」と政宗が笑う。

 藤五郎がニヤニヤしながら飛び込んできた。「殿、蘆名生意気だな!俺も一発かましてやろうぜ!」と叫ぶ。「藤五郎、お前は黙れ!駆け引きなら品位持て!」と義姫が怒鳴る。綱元が勢いよく飛び込んできた。「殿、蘆名なら俺も混ぜてくれよ!不動明王みたいに勝つぜ!」と笑う。「おお、綱元!お前も仲間なら最高だ!蘆名の挑発、俺の隻眼で返すぜ!」と政宗が返す。左月が馬に乗ったまま現れ、「殿、蘆名か。わしも馬で一蹴するか。義姫様にまた飯抜きにされますぞ」と言う。「左月じいちゃん!馬で来るなら最高だ!家族と仲間で蘆名試すぜ!」と政宗が返す。

 政宗が刀を手に立ち上がり、「小十郎、蘆名に手紙書け。『伊達藤次郎政宗、若輩だが隻眼で天下獲る。挑発するなら覚悟しろ』ってな!」と叫ぶと、小十郎が「胃が……殿、穏便にできませんか……」と呴く。愛姫が「藤次郎政宗、手紙は私も見ます。少し言葉を選んで」と静かに言う。義姫が「穏便だと!?お前、挑発に乗るなんて当主失格だ!」と怒鳴るが、政宗が「母ちゃん、俺の隻眼試すチャンスだ!不動明王みたいに強くなるぜ!」と返す。輝宗が「政宗、元気でいいな」と微笑み、義姫が「品位だけは忘れるな」と呟きつつ団子を手に持つ中、物語の第三十二歩が、こうして賑やかに刻まれたのだ。

 ……とはいえ、蘆名との駆け引きも大変そうだな、と政宗は思ったんだけどな!



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